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BMW Highway Assistant
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BMW Personal Pilot L3
130km/h以下で手放し運転が可能
BMWは、レベル2(BMWハイウェイ・アシスタント)とレベル3の運転支援システム(BMWパーソナル・パイロットL3)を同一車両に搭載する認可を、世界の自動車メーカーとして初めてドイツ国内で取得した。この自動運転システムは7シリーズに搭載され、同一車両で両方のシステムのメリットを享受できるようになる。
レベル2の「BMWハイウェイ・アシスタント(BMW Highway Assistant)」は、ステアリング&レーン・コントロール・アシスタントに追加される機能となり、車線が配置された高速道路において、130km/hまでの速度域で使用することが可能。ドライバーはシステム起動中、ステアリングホイールから手を離すことができるが、道路上で起きていることに注意を払い続けることが求められる。
さらに「アクティブ・レーン・チェンジ・アシスタント(Active Lane Change Assistant)」により、ドライバはステアリングホイールを握ることなく車線変更することもできる。この機能は追い越し操作に必要なステアリング操作を自動で行い、交通状況に合わせて車速を調整する。ドライバーはエクステリアミラーを見て確認するだけで、このシステムが提案する車線変更を実施することができる。
走行中に運転以外の活動が可能に
レベル3の「BMWパーソナル・パイロット L3(BMW Personal Pilot L3)」は、ドライバーがステアリングホイールから手を離し、一時的に目の前の道路から視線を外すことが可能なシステム。
7シリーズに導入された「BMWパーソナル・パイロット L3」機能は、60km/hまでの一定の条件下において、ドライバーは運転を完全にクルマへと委ね、道路から目をそらすことができる。高度に自動化されたシステムにより、高速道路における渋滞など、特定の状況下において完全な自動運転を実現した。
システム起動中、ドライバーは電話をかけたり、本を読んだり、スマホをチェックしたり、動画を再生したりと、車内で様々なアクティビティを行うことが可能。ただし、想定外の事故や道路工事など、車両から指示があった場合には、数秒以内に再び車両を操作できるよう準備しておく必要がある。
今回、これらの運転支援システムが、1台の車両に統合されたことで、短距離の移動から長距離ドライブまで、より快適な運転環境が実現されることになった。BMWグループのドライビング・エクスペリエンス担当上級副社長を務めるミヒャエル・アユビは次のようにコメントしている。
「私たちは新型7シリーズにおいて、二つの高度なテクノロジーを組み合わせることで、自動車業界に新たな基準を打ち立てようとしています。その過程で、お客様に安全で快適、革新的なドライビングエクスペリエンスを提供することが可能になりました」
「BMWハイウェイ・アシスタント」が追加された「BMWパーソナル・パイロット L3」は、ドイツ国内限定で7シリーズのオプションとして6000ユーロで搭載が可能。すでに納車済みの車両には、8月24日から「BMWパーソナル・パイロット L3」に「BMWハイウェイ・アシスタント」が無料で追加される。