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Volkswagen New Model Press Presentation2024
内燃機関車ラインナップも厚く
フォルクスワーゲン・ジャパンは、「Volkswagen New Model Press Presentation2024」と銘打った記者会見を実施。新型モデルを一気に5台発表し、メディアに中長期に新型車導入戦略を説明した。今回導入計画を発表したのは「Tクロス」「ティグアン」「パサート」「ゴルフ」「ゴルフ ヴァリアント」の5モデル。Tクロスは7月3日発表で9月下旬発売予定、ティグアンとパサートは9月発表で11月発売予定、ゴルフおよびゴルフ ヴァリアントは、9月発表で2025年1月発売予定だという。
近年、BEVを中心とした電動化を推進してきたフォルクスワーゲンだが、今回発表した5モデルにはmHEV、PHEV導入の他にディーゼルエンジン搭載車含まれており、ここに来て内燃機関車のラインナップも厚くする方針を示している。
一方で、2050年までの脱炭素化社会実現に貢献するべく、従来どおり電動車の導入計画も明かにされた。2022年に日本市場でデビューした「ID.4」に加え、2025年にはID.シリーズ第2弾「ID. Buzz」を、さらに2026〜27年には「ID.2all」の導入を予定しているという。
T-Cross 内外装をブラッシュアップ
Tクロスは2020年の日本導入から3年連続で輸入SUV登録台数1位を獲得したと謳うコンパクトSUVだ。日本の道路環境でも扱いやすいボディサイズだけでなく、先進安全装備の充実や、実用性の高さが評価されたという。搭載されるエンジンは従来と同様、1.0リッターTSIとなる。今回の新型は内外装をブラッシュアップし、ボディカラーを新色3色を含む全8色とした。上位車種にはアダプティブヘッドランプのIQライトなどの先進装備が与えられている。それでいて、最上級グレードのTSI Rラインでは装備を充実させながらも約10万円値下げしたという。
Tiguan フォルクスワーゲンの最量販モデル
今回発表されたティグアンは、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる3代目となる。MQBアーキテクチャーの進化版であるMQB evoが採用され、パワートレインも初搭載となる1.5リッターeTSIマイルドハイブリッド(FWD)と、2.0リッターTDIクリーンディーゼルエンジンに4MOTIONを組み合わせたAWDの2グレードが用意されるという。室内も最新世代となり、15インチタッチスクリーンが上位グレードで装備されるという。2019年以降はフォルクスワーゲンの最量販モデルで、本邦でも2019年に5400台販売したという。
Passat マイルドハイブリッド、ディーゼル、PHEVの3種
9年ぶりのフルモデルチェンジとなる9代目新型パサートは、1973年登場という50年以上の歴史を誇り、その販売台数はフォルクスワーゲンの代表的モデル「ビートル」を超える3400万台だという。この9代目からワゴンボディのヴァリアントのみとなった。パワートレインは1.5リッターeTSIマイルドハイブリッド(FWD)と、2.0リッターTDIクリーンディーゼルに4MOTIONを組み合わせたAWD、さらに1.5リッターeTSIをベースとするPHEV(FWD)も用意される。PHEVはEVモード航続距離120km以上を謳う。
Golf / Golf Variant ハッチバックとワゴンが同時上陸
今年50周年を迎えるゴルフは、言わずもがなのフォルクスワーゲンの看板モデルだ。2021年に日本へと導入された8代目は、「電動化」「デジタル化」「運転支援機能の強化」に注力したコンパクトハッチバックのベンチマークである。3年ぶりのマイナーチェンジで、内外装をブラッシュアップし、インフォテインメントシステムも刷新した。来年1月にハッチバックとワゴンボディのヴァリアントが同時に日本上陸予定だ。上位グレードではイルミネーションつき「VW」エンブレムが日本では初導入された(欧州初は「トゥアレグ」)。パワートレインは出力違いの1.5リッターeTSI(85kW、116PSまたは110kW、150PS)、2.0リッターTDI、そしてスポーツグレード「GTI」用に最高出力265PSを発揮する2.0リッターTSIが用意されるという。