レジェンド「日産 GT-R NISMO」と電動「メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンス」のスーパースポーツ比較

純エンジンスポーツカー「日産 GT-R NISMO」とハイブリッドスーパーサルーン「メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンス」の最高峰比較

NISSAN GT-R NISMO × MERCEDES-AMG C63 S E PERFORMANCE
NISSAN GT-R NISMO × MERCEDES-AMG C63 S E PERFORMANCE
日本を代表するスーパースポーツであるR35「日産 GT-R」は、発売から17年が経過した現在でも大きな存在感を放っている。一方、電動化の流れが進む近年では、電気の力を利用して高いパフォーマンスを発揮するモデルも登場している。GT-Rの集大成とも言える「GT-R NISMO」の2025年モデルと、2023年に国内導入を果たした「メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンス」を比較してみた。

NISSAN GT−R NISMO × MERCEDES-AMG C63 S E PERFORMANCE

意外にもサイズ感はほとんど変わらない

2ドアと4ドアという違いはあるものの、ディメンションだけで見れば、両車のサイズ感は比較的近いといってよいだろう。

一方、車両重量には400kg近い差が表れている。これは、C63 S Eパフォーマンスがプラグインハイブリッド車であるために、GT-R NISMOに比べてはるかに大きなバッテリーを搭載していることが大きな要因だ。

スーパースポーツにとって軽量化が絶対的な正義であることは言うまでもないが、後述するように、C63 S Eパフォーマンスは電動パワートレインを搭載することで圧倒的な動力性能を手に入れているのも事実だ。

そこに、電動化の功罪の一端があると言えるだろう。

日産 GT-R NISMO

ボディサイズ=全長4690mm×全幅1895mm×全高1370mm
ホイールベース=2780mm
車両重量=1740kg
タイヤサイズ=255/40ZRF20(前)/285/35ZRF20(後)

メルセデス-AMG C63 S Eパフォーマンス

ボディサイズ=全長4835mm×全幅1900mm×全高1455mm
ホイールベース=2875mm
車両重量=2130kg
タイヤサイズ=265/35R20(前)/275/35ZR20(後)

2リッターで680馬力/1020Nmの衝撃

コンベンショナルなガソリンエンジンを搭載するGT-R NISMOに対して、C63 S Eパフォーマンスはガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを採用している。

それぞれの排気量を見ると、GT-R NISMOは3.8リッターと大排気量であるが、C63 S Eパフォーマンスはわずか2リッターしかない。しかし、それにもかかわらず、最高出力および最大トルクにおいてC63 S EパフォーマンスはGT-R NISMOを圧倒している。

このスペックを見る限り、電動化がスーパースポーツの未来に明るい光を投げかけることは疑いようがないことだろう。

日産 GT-R NISMO

エンジン形式=V型6気筒ツインターボエンジン
排気量=3799cc
最高出力=600ps/6800rpm
最大トルク=652Nm/3600-5600rpm
トランスミッション=6速AT
駆動方式=AWD

メルセデス-AMG C63 S Eパフォーマンス

エンジン形式=直列4気筒ツインターボエンジン+電気モーター
排気量=1991cc
最高出力=680ps
最大トルク=1020Nm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=AWD

価格はGT-R NISMOがダブルスコア

両車の価格には大きな開きが見られるが、これは大量生産が難しいGT-R NISMOと、メルセデス・ベンツのベストセラーモデルであるCクラスをベースにしているというC63 S Eパフォーマンスの違いが、そのまま反映されていると言えるだろう。

そうした事情はあるにせよ、GT-R NISMOを圧倒するスペックを持つC63 S Eパフォーマンスが、GT-R NISMOのほぼ半額というのは、割安感が非常に高いことは間違いない。

車両本体価格
日産 GT-R NISMO 3008万5000円
メルセデス-AMG C63 S Eパフォーマンス 1660万円

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