「ジープ コマンダー」対「メルセデス・ベンツ GLB」の米独3列シートSUV比較

600万円の米独3列シートSUV「ジープ コマンダー」「メルセデス・ベンツ GLB」をスペック比較

「ジープ コマンダー」と「メルセデス・ベンツ GLB」は、取り回しのしやすいサイズでありながら、3列シートを備えた7人乗りのモデルであるという点で共通している。さらに、スクエアなルックスが特徴の「タフ系」SUVであるという点でも両車は似通っている。ここでは、そんな両車をスペック面から比較してみたい。

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MERCEDES-BENZ GLB

ボディサイズはコマンダーがやや大きいが…

「ジープ コマンダー」と「メルセデス・ベンツ GLB」のエクステリアデザインを比較すると、コマンダーのほうが肉厚な印象を受けるが、実際にコマンダーのほうが全長、全幅、全高ともにGLBを上回っている。

一方、ホイールベースはGLBのほうが50mm長く設計されている。長いホイールベースには、高速走行時の安定性や後部座席の快適性向上といったメリットがあるように、GLBにも世界の高級車市場をリードしてきたメルセデス・ベンツの思想が受け継がれていると言えそうだ。なお、タイヤは両車同じサイズだった。

ボディサイズ=全長4770mm×全幅1860mm×全高1730mm
ホイールベース=2780mm
車両重量=1870kg
タイヤサイズ=235/55R18

ボディサイズ=全長4640mm×全幅1835mm×全高1700mm
ホイールベース=2830mm
車両重量=1650kg
タイヤサイズ=235/55R18

2リッターディーゼルと1.4リッターガソリンの違い

エントリーグレードのパワートレインを見ると、コマンダーは2.0リッターのディーゼル、GLBは1.4リッターのガソリンエンジンと大きな違いが見られる。当然のことながら、最高出力、最大トルクともに排気量の大きいコマンダーがGLBを上回る。また、コマンダーはAWDであるのに対しGLBはFWDである点も異なる。

一方、GLBにも2.0リッターのディーゼルを搭載したAWDモデルの「GLB 200d 4MATIC」がラインナップされている。コマンダーと同等以上のスペックを求めるのであれば、こちらのモデルを検討してみるとよいかもしれない。

エンジン形式=直列4気筒 DOHC ディーゼル ターボチャージャー付
排気量=1956cc
最高出力=170PS/3750rpm
最大トルク=350Nm/1750-2500rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=AWD

エンジン形式=直列4気筒 DOHC ターボチャージャー付
排気量=1331cc
最高出力=136PS/5500rpm
最大トルク=230Nm/1650-3500rpm
トランスミッション=7速AT
駆動方式=FWD

割安さが際立つコマンダー

エントリーグレードの価格を比較すると、コマンダーのほうがGLBよりも30万円ほど割安となっている。ただし、上述したとおり、コマンダーは2.0リッターディーゼルを搭載しているのに対し、GLBは1.4リッターのガソリンエンジンだ。2.0リッターディーゼルを搭載したGLB 200d 4MATICの価格が679万円であることを考えると、両車の実質的な価格差はさらに広がると言えそうだ。

もちろん、メルセデス・ベンツはプレミアムブランドであるため、機能装備や内外装の質感はコマンダーを上回っている部分があることは言うまでもない。

車両本体価格

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