「アクラポヴィッチ」「KWサスペンション」でBMWの走りを輝かせる

橋本コーポレーションが用意する「アクラポヴィッチ」「KWサスペンション」で高まるBMW Mのパフォーマンス

橋本コーポレーションと、そこから派生するKWオートモーティブジャパンは、欧州を中心とした世界各国から一流ブランドを選りすぐり日本へと導入する。BMWはいつも主軸と捉える彼らが提案する、最新アイテムを紹介しよう。
欧州を中心とした世界各国から一流ブランドを選りすぐり日本へと導入する橋本コーポレーション。
橋本コーポレーションと、そこから派生するKWオートモーティブジャパンは、欧州を中心とした世界各国から一流ブランドを選りすぐり日本へと導入する。BMWはいつも主軸と捉える彼らが提案する、最新アイテムを紹介しよう。(GENROQ 2024年9月号より転載・再構成)

AKRAPOVIC:流体すべてを掌握するスロベニアマジック

大理石の芸術作品のような模様が美しいチョップドカーボンがデビューした。本稿で取り上げたG87型M2にはリヤウイングのほか、リヤディフューザー、テールパイプ(八角形 or 円形)が存在する。テールパイプはスリップオンラインの装着が前提となる。
大理石の芸術作品のような模様が美しいチョップドカーボンがデビューした。本稿で取り上げたG87型M2にはリヤウイングのほか、リヤディフューザー、テールパイプ(八角形 or 円形)が存在する。テールパイプはスリップオンラインの装着が前提となる。
一糸乱れずに模様が整う通常のカーボン柄も実に美しい。アクラポヴィッチはチタン成型のほか、エアロダイナミクス設計開発に始まり、カーボンの製造もインハウスで行う。
一糸乱れずに模様が整う通常のカーボン柄も実に美しい。アクラポヴィッチはチタン成型のほか、エアロダイナミクス設計開発に始まり、カーボンの製造もインハウスで行う。

すでにエキゾーストメーカーとしては最高峰の地位を築きあげるアクラポヴィッチは、近年、新たなアプローチとしてエアロダイナミクスパーツに取り組んでいる。最初のターゲットとなったのがG82型M4や、G87型M2など一連のBMWスポーツモデルだ。テールパイプと調和するカーボンリヤディフューザーに加え、アクラポヴィッチ持ち前のチタン成型やカーボン製造の技術を活かしたリヤウイングが登場した。

ウイング自体はカーボン製で、強烈な風圧をダウンフォースに変えるため、チタンの補強材が組み込まれる。CNC加工されたアルミ製のスワンネックブラケットで固定されるが、ウイングとブラケットとを繋ぐボルト類もすべてチタン製だ。なお、ボルト穴の位置によってウイングの角度を変えることで、ダウンフォース量を3段階で調節できる。折り目がきっちりと整うお馴染みカーボン模様のほか、先ごろは大理石調のチョップドカーボンも登場した。あらゆるスポーツモデルを網羅するエキゾーストシステムと同じく、エアロダイナミクスパーツの車種拡大にも期待したい。

PRICE LIST AKRAPOVIC for BMW M2 (G87)

スリップオンライン(エキゾーストシステム):85万1400円
エボリューションリンクパイプセット:39万1600円
テールパイプセット(八角形):33万9900円(40万1500円)
リヤウイング:71万3900円(84万3700円)
フィッティングキット:2万5300円
カーボンリヤディフューザー:31万200円(34万1000円)

※価格表記の( )内はチョップドカーボン。

KW automotive:“駆けぬける歓び”をさらに意のままに操る

広範囲かつ容易なトー角度の調整を可能とするKW製トーコントロールアーム。純正品に比べて5~10倍もの強度を持つというHIRSCHMANN製のベアリングを採用する。
モータースポーツで鍛えられたKWのサスペンションはスポーツ性と快適性を両立している。

KWにおいてストリート向けの製品群は「ストリートパフォーマンス」と括られる。最高峰のモータースポーツで培った技術を投下したモデルが揃うが、そのフラッグシップに位置するのがV4だ。伸び側16段階、縮み側の低速域6段階、高速域14段階の減衰力調整機能を持つ3ウェイ方式の車高調である。このV4はあらゆるハイエンドカー、スポーツカーに設定されるが、そこにはもちろんBMWスポーツモデル勢も含まれる。

路面からの入力をピタリと一発で収束させ、また速度を上げるに従って路面をいなしながら矢のように直進していく。ステアリングレスポンスや荷重移動のしやすさなどコントロール性も抜群だ。今回はG87型M2を取りあげたが、KWは本国でのシミュレーションと実走テストを繰り返して車種ごとにベストアンサーを導き出している。また、よりサーキットスペックに振ったクラブスポーツ(CS)や、トー角度を厳密に調整することで、よりセッティングの自由度が増すトーコントロールアームもオススメだ。

広範囲かつ容易なトー角度の調整を可能とするKW製トーコントロールアーム。純正品に比べて5~10倍もの強度を持つというHIRSCHMANN製のベアリングを採用する。
広範囲かつ容易なトー角度の調整を可能とするKW製トーコントロールアーム。純正品に比べて5~10倍もの強度を持つというHIRSCHMANN製のベアリングを採用する。

PRICE LIST KW Suspension for BMW M2 (G87)

V4/V4クラブスポーツ:111万7600円/125万4000円
V5クラブスポーツ:179万3000円
トーコントロールアーム:17万7000円

BBS Germany:無限の可能性を秘めた革新的なホイールシステム

無限の可能性を秘めた革新的なホイールシステム。
無限の可能性を秘めた革新的なホイールシステム。

上に取り上げたKWオートモーティブグループの一員となったBBSジャーマニーには活力がみなぎっている。その象徴的存在がBBSアンリミテッドだ。ホイールとハブとの間にハブアダプターというアタッチメントを設けることで、さまざまなP.C.D.やインセットに対応する。ハブアダプターはP.C.D.8.0~13.0Jの範囲で10種類、厚みとしては14~50mm範囲で10種類、計100種類もある。写真はG87型M2に組み合わせたCI-Rアンリミテッド。フロント9.5J(フェイス2)、リヤ10.5J(フェイス3)の20インチでそれぞれ14mm厚、30mm厚のハブアダプターを組み合わせた。

PRICE LIST CI-R アンリミテッド(9.5J×20/10.5J×20)

13万9700円~

FTP motorsport:BMWエンジンに魅せられた技術集団

BMWに魅了されて、自らでエンジン系パーツを開発する台湾の技術集団がFTPモータースポーツだ。彼らは“ベスト・パイプソリューション”というコンセプトを掲げる通り、過給機にとって欠かせないパイピング類の製作を得意とする。今、注目したいのはチャージパイプ。BMW純正は樹脂製であり、熱や圧力の影響による膨張などでエネルギーロスが発生しやすいところに目をつけた。FTPモータースポーツのチャージパイプは強靭なアルミ製で、かつ空気の流れやすい新円に近い設計となる。これを装着することでレスポンスアップや、迫力あるサウンドをもたらしてくれる。

PRICE LIST チャージパイプ

9万9000円

CSF:冷静と情熱のクーリング術

Charge Air-cooler Manifold
BMWの直6の性能を最大限に引き出すクーリングシステム。

ラジエーターやインタークーラー、オイルクーラーなど冷却系のマイスターとして活動するのがCSFだ。特にポルシェやBMWには力を入れていて、優れた冷却性能はもちろん、設定車種であればボルトオン装着できる親切設計もウリだ。現行Mモデル(G8X系M2/M3/M4)をみると、圧縮空気を冷却して密度を高めて燃焼効率を上げるチャージエアクーラーマニホールドに始まり、純正交換タイプのヒートエクスチェンジャー、デュアルコアシステムを採用したATオイルクーラー、さらにエンジンオイルクーラーなどがある。いずれもBMWらしい3.0リッター直列6気筒ターボをより効率的かつスムーズに動かすキーデバイスである。

PRICE LIST CSF Cooling System forBMW M2/M3/M4 (G8X)

チャージエアクーラーマニホールド:159万7200円
ハイパフォーマンスオイルクーラー:14万5200円
ハイパフォーマンスヒートエクスチェンジャー:16万9400円
ATオイルクーラー:15万2900円

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)、橋本コーポレーション(HASHIMOTO Corp.)
MAGAZINE/GENROQ 2024年9月号

【問い合わせ】
橋本コーポレーション
TEL 075-761-7351
https://www.h-c.co.jp

KWオートモーティブジャパン
TEL 075-771-7351
https://www.kwsuspensions.jp

BMW Mをリスペクトし“Mに纏う”ことをコンセプトとした、end.ccのMモデル専用ブランドが“レバレンスライン”だ。ブランド初となるドライカーボン製でのエアロプログラムは落ち着いた大人っぽさでサラっと着こなせる逸品に仕上がっている。

BMW Mをリスペクトする「end.cc」のMモデル専用ブランド「レバレンスライン」を纏ったM3

BMW Mをリスペクトし“Mに纏う”ことをコンセプトとした、end.ccのMモデル専用ブランドが“レバレンスライン”だ。ブランド初となるドライカーボン製でのエアロプログラムは落ち着いた大人っぽさでサラっと着こなせる逸品に仕上がっている。(GENROQ 2024年9月号より転載・再構成)

キーワードで検索する

著者プロフィール

中三川大地 近影

中三川大地