電動化を果たした新型「メルセデス・ベンツ Gクラス」が販売開始

新型「メルセデス・ベンツ Gクラス」が日本導入「48Vマイルドハイブリッドで静粛性向上」【動画】

「メルセデス AMG G 63 ローンチエディション」のエクステリア。
「メルセデス AMG G 63 ローンチエディション」のエクステリア。
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスが誇る究極のオフローダー新型「G クラス」を発表。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて販売を開始した。導入初年度は様々な装備を加えた「ローンチエディション」が導入される。

Mercedes-AMG G 63 Launch Edition

日本市場は2種類のモデルを展開

「メルセデス・ベンツ G 450 d ローンチエディション」のエクステリア。
日本に投入される新型Gクラスは、標準装備を大幅に充実化した「G 450 d ローンチエディション(写真)」と「メルセデス AMG G 63 ローンチエディション」を展開する。

「メルセデス・ベンツ Gクラス」は、クロスカントリービークル「ゲレンデヴァーゲン」として誕生して以来、基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに、常に最適なパワートレインや装備を加えながら進化を続けてきた。2018年にはGクラス史上最も大幅な改良を実施。その伝統をメルセデスの最新技術でアップデートすることで、オンロードとオフロードにおいて最適なパフォーマンスを発揮する、究極のオフローダーへと生まれ変わった。

今回デビューを飾った新型Gクラスは、受け継がれてきたDNAはそのままに、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)搭載によるパワートレインの電動化、新世代の運転支援機能「ドライビング・アシスタンスパッケージ」の搭載、「MBUX」によるデジタル化など、大幅な進化を果たした。日本市場は「G 450 d ローンチエディション(ISG搭載モデル)」と「メルセデス AMG G 63 ローンチエディション(ISG搭載モデル)」2モデルをラインナップする。

どちらのモデルも標準装備レベルが大きく向上しており、Gクラス初採用となる「MBUX」やワイヤレスチャージング、キーレスゴーなどの快適装備、ステアリングアシストや自動再発進機能などの安全運転支援システム、オフロードコクピットやトランスペアレントボンネットも標準装備される。

また「G 450 d」は先代モデルの「G 400 d」ではオプション設定だった「アダプティブダンピングシステム」を、G 63にはGクラス初採用となる「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」サスペンションを標準装備とするなど、オンロード/オフロード性能が格段に進化した。

Gクラスの伝統を維持しつつ各部をアップデート

「メルセデス・ベンツ G 450 d ローンチエディション」のエクステリア。
エクステリアは、Gクラスが受け継いできた伝統的なスタイルを維持しつつ、各部をブラッシュアップしたことで、エアロダイナミクスや静粛性が大幅に向上した。

初代のデビュー以来、Gクラスのエクステリアは45年という長きに渡り、ほとんど変わることなく受け継がれてきた。特長的なドアハンドル、重厚なドアクロージング音、強靭さを強調するサイドストリップライン、テールゲートに備わったスペアタイヤカバー、個性を放つウインカーレンズなど、Gクラス独自のディテールはそのままに、新型モデル(G 450 d)では、以下のデザインがアップデートされた。

フロントセクションは、力強い4本の水平ルーバーが特徴のフロントグリルにスクワークルデザインが印象的なフロントエアインテークが組み合わせられた。足元にはハイグロスブラック/ハイシーン仕上げの20インチAMGアルミホイールを装着する。片側84基のLEDを使用した「マルチビーム LEDヘッドライト」はインテリジェントなライト機能により、道路状況に応じて配光をコントロールし、最大限の視界を確保する。

Aピラー形状を最適化し、ルーフ前端のリップスポイラーとB/Cピラー間やフロアに吸音材を追加したことで、特徴的なGクラスのボディ形状はそのままに、エアロダイナミクス性能や静粛性が大幅に向上した。

日本に導入される「G 450 d」は、「AMGラインパッケージ」を標準葬儀し、さらに従来オプションだったボディ同色スペアタイヤリングも標準装備される。ボディカラーは新色の「ソーダライトブルー」に加えて「オパリスホワイト」「オブシディアンブラック」から選択可能。また、アルミホイールは標準採用の20インチAMGアルミホイールの他に、多種多様なデザインやサイズがアクセサリーとして用意された。

オフローダーの伝統と贅沢さを融合した室内

「メルセデス・ベンツ G 450 d ローンチエディション」のインテリア。
インテリアは、丸型ベンチレーションなど、Gクラス専用のエクステリアデザインを導入。Gクラスとしては初めて、コクピットにタッチスクリーン式メディアディスプレイを含む「MBUX」が初搭載された。

インテリアはオフローダーとしての伝統とラグジュアリーモデルとしての贅沢さを融合。ヘッドライトを思わせる丸型ベンチレーションなど、Gクラス専用のエクステリアデザインが室内にも導入された。Gクラスならではの装備「助手席側グラブハンドル」も継承され、ナッパレザーを採用したことで、質感の高いラグジュアリーな仕上がりを実現した。

今回、最新の装備も数多く導入。インフォテイメントシステム「MBUX」を初搭載し、コクピットにタッチスクリーン式メディアディスプレイが配置された。特徴的なディファレンシャルロック(デフロック)のスイッチ周辺を再設計。最新世代のマルチファンクション・ステアリングホイールを採用し、キーレスゴー、ステアリングヒーター、ワイヤレスチャージング、前席の温冷機能付カップホルダー、Burmester製「3Dサラウンドサウンドシステム」を標準装備する。

「G 450 d」は「AMGラインパッケージ」、ダイヤモンドステッチ付きナッパレザーシート、ナッパレザーダッシュボード、MICROCUT製ルーフライナーなどを標準装備。インテリアカラーは新色の「カタラーナベージュ」に加えて、「チタニウムグレー」「プラチナホワイト」から選択することができる。また、インテリアトリムは上質な「ブラックピアノラッカーウッド」となり、最上級のインテリア空間を演出している。

最強ディーゼルに高効率ISGの組み合わせ

「メルセデス・ベンツ G 450 d ローンチエディション」のエクステリア。
「G 450 d」は単体で最高出力367PSを発揮するた3.0リッター直列6気筒直噴ディーゼルターボエンジンに、ISGと48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられる。

「G 450 d」は、パフォーマンスアップを果たした3.0リッター直列6気筒「OM656M」直噴ディーゼルターボエンジンを搭載し、ここにISGと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたことで待望の電動化。レスポンスやオンロードでの快適性の向上を実現した。

メルセデス史上最もパワフルなディーゼルエンジンとなった3.0リッター直6ディーゼルターボは、先代モデル「G 400 d」比で、最高出力が37PS(27kW)アップの367PS(270kW)、最大トルクは50Nmアップの750Nmを実現。ここに20PS(15kW)、200Nmを供給するISGを加え、優れた動力性能と経済性を手にした。

トランスミッションはオフロード走行時に求められるパラメータに合わせて、専用チューニングされた9速AT(9G-TRONIC)を採用。変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に抑えることが可能になり、エネルギー効率と快適性が確保されている。

精悍さを加えたAMG専用エクステリア

「メルセデス AMG G 63 ローンチエディション」のエクステリア。
アップデートされたGクラスのエクステリアをベースに、フロントサイドエアインテークなど、AMG専用エクステリアを追加。精悍でスポーティなエクステリアを実現した。

ハイパフォーマンス仕様の「メルセデス AMG G 63」も、ISG搭載によるパワートレインの電動化、新世代のドライビングアシスタンスパッケージの搭載、「MBUX」によるデジタル化などを実施。また「AMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンション」をGクラスとして初めて搭載し、俊敏なドライビングフィールと快適性の向上を実現している。

新型Gクラスのエクステリアに、AMG専用デザインを加えることで「G 63」ならではの精悍かつ個性的なエクステリアを形成。縦方向のフィンが力強い印象を与えるフロントサイドエアインテーク、AMGクレストデザインとなったボンネットバッジとブランドロゴ・プロジェクターライト、シルバークロームのAMG燃料給油口キャップなどが導入された。

「AMGナイトパッケージ」が標準装備され、AMG専用グリルのルーバーがダーククロームとなる他、前後バンパーのトリム、前後アンダーガード、ドアミラー、スペアタイヤリングがブラックに統一。また、ヘッドライト、フロントウインカー、リヤコンビネーションランプもスモーク仕様とし、精悍さを加えている。

ボディカラーは新色「ハイパーブルーマグノ」に加え、「オパリスホワイト」「オブシディアンブラック」「ナイトブラックマグノ」をラインナップ。ハイパーブルーマグノを選択すると、前後バンパートリムや前後アンダーガード、スペアタイヤカバーが、カーボンファイバー仕上げとなる「AMGカーボンファイバー・エクステリアパッケージ」が装備される。

AMG独自の装備を導入したインテリア

「メルセデス AMG G 63 ローンチエディション」のインテリア。
ラグジュアリーなインテリアは、AMGパフォーマンスステアリングやAMGドライブコントロールスイッチなど、AMG専用装備が数多く奢られた。

新型Gクラスの先進的で上質なインテリアはそのままに、メルセデス AMGのエッセンスを加えたことで、ドライバーにフォーカスした特別な空間に仕立てられた。従来型からは、最新デザインのAMGパフォーマンスステアリング、AMGドライブコントロールスイッチ、コクピットディスプレイの専用ディスプレイスタイル、メディアディスプレイの専用メニューなどが追加されている。

日本に導入される「G 63」は、ダイヤモンドステッチ付きナッパレザーシートや、ナッパレザーダッシュボード、MICROCUT製ルーフライナー、ナッパレザールーフハンドルなどを標準搭載。インテリアカラーは「プラチナホワイト」に加え、ツートーンの「チタニウムグレー/ブラック(写真)」、「プラチナホワイト/ブラック」から選択可能。また、インテリアトリムは「AMGカーボンファイバー」が標準装備される。

パワーユニットは、最高出力585PS(430kW)、最大トルク850Nmを発揮する、M177型4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載。ISGと48Vマイルドハイブリッドシステムにより電動化され、パワーと効率性が大幅に向上した。電動化による20PS(15kW)、200Nmの電動ブーストにより、0-100km/h加速はわずか4.4秒という、圧倒的なパフォーマンスを手にした。

トランスミッションは「AMGスピードシフトTCT9速トランスミッション」を採用。ハードとソフトの両面で専用チューニングが施され、シフトタイムの短縮やダブルクラッチ機能により、エモーショナルなドライビング体験が提供される。

車両本体価格(税込)

G 450 d ローンチエディション:2110万円
メルセデス AMG G 63 ローンチエディション:3080万円

【問い合わせ】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ公式サイト

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