2024年にはランドローバー初のフルEVモデルも投入

新型レンジローバー、ワールドプレミア! 第5世代へと進化しマイルドハイブリッドとPHEVをラインナップ 【動画】

マイルドハイブリッドとPHEVをラインアップ、第5世代へと進化した新型レンジローバーがデビュー
第5世代に進化した新型レンジローバーのエクステリア。
ジャガー・ランドローバーは、第5世代へと進化した新型ラグジュアリーSUV「レンジローバー」を発表した。新型レンジローバーは、モダンさを湛えた美しいエクステリアやインテリア、洗練されたテクノロジーとシームレスなコネクティビティを実現。効率的なマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドに加えて、2024年にはフルEV仕様がデビューする予定だ。

Range Rover

ラグジュアリーSUVを50年以上牽引してきたレンジローバー

マイルドハイブリッドとPHEVをラインアップ、第5世代へと進化した新型レンジローバーがデビュー
フラッグシップSUVのレンジローバーが5世代目に進化。伝統的なスタイルを踏襲しながらも、モダンなエクステリアに加え最新のPHEVを含むパワートレインが搭載された。

50年以上にわたり最高級SUVとして君臨してきたレンジローバーが5世代目に進化。ボディサイズはスタンダード(SWB)とロングホイールベース(LWB)が用意され、4人、5人、7人乗りをラインナップする。ランドローバーが新たに開発した大型モデル用モジュラーアーキテクチャー「MLA-Flex」を採用したことで、俊敏なハンドリング、抜群のユーティリティ、そしてこれまでにない洗練性を実現した。

革新的なエクステンデッド・レンジ・プラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインは、CO2排出量を30g/km以下に抑え、EVモードでの最大航続距離は100kmを確保。現実的な航続距離は最大80kmと想定しており、レンジローバーのメインターゲットの使用領域の75%をEVモードでカバーできるとしている。

ジャガー・ランドローバー最高経営責任者(CEO)を務めるティエリー・ボロレ(Thierry Bollore)は、新型レンジローバーについて、次のようにコメントした。

「新型レンジローバーは、世界で最も目の肥えたお客様に、世界で最も魅力的なラグジュアリーカーの提供を目指すという我が社のビジョンを体現しています。50年以上にわたって、イノベーションのパイオニアとして紡ぎあげてきた唯一無二のレンジローバーの物語に、新たな章が描かれることになるでしょう」

レンジローバー史上初の7シーター仕様を導入

マイルドハイブリッドとPHEVをラインアップ、第5世代へと進化した新型レンジローバーがデビュー
ボディサイズはスタンダード(SWB)とロングホイールベース(LWB)が用意され、LWBでは初めて7シーター仕様がチョイスできるようになった。

レンジローバーは、ラグジュアリーSUVというカテゴリーを50年にわたり築いてきたモデルであり、快適性とあらゆる地形に対応する走破能力でラグジュアリーSUVセグメントをリードしてきた。5世代目となった新型レンジローバーは、息をのむようなモダンさと優雅な美しさ、洗練されたテクノロジー、シームレスなコネクティビティを兼ね備え、これまでで最も魅力的なモデルに仕上げられている。さらに今回から初めて7人乗り(LWB)が選択できるようになった。

新型レンジローバーは、ランドローバーのモダニズムのデザイン哲学をさらなる高みへと押し上げ、ランドローバーらしさを現代的に解釈することで美しいデザインを生み出している。ジャガー・ランドローバーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるジェリー・マクガバンOBEは、デザインについて次のようにコメントした。

「自らのDNAを尊重しながらプロジェクトを前に進めることを、今回のモデルチェンジで行いました。私たちはモダニズムのデザイン哲学を持っており、いたずらにファッションやトレンドを追いかけることはしません。余計なディテールを排除することで、モダンさを表現しながらも魅力に溢れ、新しいレベルで感情的に訴えかけるクルマが完成しました。新型レンジローバーは、ランドローバー史上最も魅力的なモデルとなるでしょう」

ひとつの塊を削りだしたようなエクステリア

マイルドハイブリッドとPHEVをラインアップ、第5世代へと進化した新型レンジローバーがデビュー
ランドローバーが受け継いできた伝統を受け継ぎつつ、塊感があり、凹凸のない美しいエクステリアが実現した。

レンジローバーはそのデザイン要素である、後方へ向かってなだらかに下がるルーフライン、水平方向を強調した力強いウエストライン、そして立ち上がるシルラインが世代を超えて受け継がれてきた。

さらにレンジローバーに欠かせない特徴的なショートオーバーハングと格式高いフロントエンド、直立したフロントガラス、テーパー形状でボートテールのようなリヤがプロポーションを定義づけ、他とは比べられない存在感を伝える重要な要素となっている。

新型レンジローバーのエクステリアの特徴は、その凹凸のないデザインと厳しい公差にある。フラッシュグレージング、目立つことのないウエストレールフィニッシャー、シームレスなレーザー溶接ルーフジョイントなどの最新技術を駆使したことで、まるでひとつの塊を削りだしたような洗練された外観を生み出した。点灯するまでその存在に気づかない特徴的なリヤライトも、新型レンジローバーを象徴するデザインとなる。

2022年に投入予定の「レンジローバー SV」も公開

マイルドハイブリッドとPHEVをラインアップ、第5世代へと進化した新型レンジローバーがデビュー
今回、オンラインで行われたワールドプレミアでは、2022年に導入を予定している新型「レンジローバー SV」も発表された。

今回のワールドプレミアでは、2022年に導入予定の新型「レンジローバー SV」も発表。「SV」モデルは、レンジローバーのラグジュアリーとパーソナライゼーションを絶妙に解釈し、卓越したクラフトマンシップを体現したモデルとなる。

専用のデザインディテールとして、光沢のあるメッキメタル、滑らかなセラミック、複雑なモザイク模様の寄木細工、高品質のレザー、サステナブル(持続可能)な素材である「Ultrafabrics」などを導入。新たに設けたデザインテーマ「SV SERENITY(エスブイ セレニティ)」「SV INTREPID(エスブイ イントレピッド)」では、フロントとリヤのコントラストが効いたツートンカラーのインテリアを採用している。

さらに電動で展開できるクラブテーブルや冷蔵庫など利便性の高い機能も備えており、最高の乗り心地を提供する4人乗り仕様「SV シグネチャースイート」もチョイス可能だ。

また、新たにセラミック製「SV」ラウンデルと、シンプルに「RANGE ROVER SV」と呼称するようにしたネーミング戦略を適用した初めてのモデルとなる。SVラウンデルは、モダンラグジュアリーや、最高のパフォーマンス、走破能力の実現を目指しているスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)のデザインとエンジニアリングに対する情熱を表現。今後、SVOが手掛けるすべてのランドローバー・モデルには、すべてSVラウンデルが付けられることになる。

新型アーキテクチャー「MLA-Flex」を初採用

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ジャガー・ランドローバーが開発したフレキシブルな新型アーキテクチャー「MLA-Flex」がランドローバー製モデルとして初めて導入された。

今回、ランドローバーの新しいアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」がラインナップで初めて採用された。「MLA-Flex」は、内燃機関、プラグインハイブリッド(PHEV)、100%電気駆動のフルバッテリー電気自動車(BEV)に対応可能なモジュラー式アーキテクチャー。パワートレインの柔軟性を高め、品質の新たなベンチマークとなるための取り組みの一環となり、ランドローバーの簡素化されたアーキテクチャー戦略の次なる一歩となる。

パワートレインは高効率なマイルド・ハイブリッド(MHEV)とPHEVから選択可能。ボディタイプはスタンダードホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)の2種類、4人乗り、5人乗り、7人乗りから好みの仕様を選択することができる(4人乗りと7人乗りはLWBのみ)。さらに、2024年には初のフルEVモデルがラインナップに加わる予定だ。

新型レンジローバーは、ランドローバー史上初のBEVとなる予定。これは2030年までにジャガー・ランドローバー・ブランドの全モデルにピュアEVの選択肢を設定し、製品、オペレーション、サプライチェーンのすべてを通じて、2039年までに排出ガス量実質ゼロの達成を目指すという目標に貢献することになる。

革新的なテクノロジーが採用された室内空間

マイルドハイブリッドとPHEVをラインアップ、第5世代へと進化した新型レンジローバーがデビュー
「アクティブ・ノイズ・キャンセレーション」や「ナノイーX」テクノロジーを搭載したことで、これまでにない快適で安全な室内空間が実現した。

様々な革新的なテクノロジーもまた、新型レンジローバーの高度な快適性と洗練性を支えている。第3世代となる新しいアクティブ・ノイズ・キャンセレーション技術は、走行中も静粛な室内環境を提供。静かで密閉されたボディアーキテクチャーをベースに、車両の外側に設置したマイクとヘッドレスのスピーカーを使用して、ノイズキャンセリング機能付きのハイエンドヘッドホンのように、室内の乗員に静かなパーソナルスペースをもたらす。

また、アレルゲン低減とウイルス除去のためのデュアル「ナノイーX」テクノロジーを搭載した「空気清浄システムプロ」により、乗員の快適さと健康の向上も図られている。臭いやウイルスを大幅に低減し、CO2マネジメントとPM2.5キャビンエアフィルターで空気の質を改善する。先進の「ナノイーX」テクノロジーは、新型コロナウイルス(COVID-19)を含むウイルスやバクテリアを大幅に減少させることが科学的に証明されている。

サステナビリティ(持続可能性)を重視する一例として、レザーを使わないインテリアオプションであるウール混紡の「Kvadrat プレミアムテキスタイル」も用意された。この暖かくて心地よい素材は、レザーのような触り心地でありながら30%の軽量化とCO2排出量を4分の1に抑えたテクニカルな「Ultrafabrics」素材との組み合わせとなる。

卓越した高速安定と抜群の小回りを両立

マイルドハイブリッドとPHEVをラインアップ、第5世代へと進化した新型レンジローバーがデビュー
先進的な「インテグレーテッド・シャシー・コントロール」を導入したことで、卓越した高速安定と抜群の小回りを両立。世界中の様々な環境で徹底的なテストが繰り返されており、抜群の走破性も確保されている。

レンジローバーならではの走破能力と穏やかな乗り心地は、ランドローバーの先駆的な「インテグレーテッド・シャシー・コントロール(ICC)システム」によって実現。このシステムは、この種の車両にこれまでに搭載されてきたもののなかでは、最も包括的なシャー・シテクノロジーとなる。

「オールホイール・ステアリング」は、卓越した高速安定とランドローバー史上最少の回転半径を可能とした。新機能である「ダイナミック・レスポンス・プロ」は、あらゆる環境下で落ち着きのある乗り心地と、敏捷性を高めるために素早く反応する電子ロールコントロールを備えている。 

新型レンジローバーは、英国でデザイン・開発・エンジニアリングが行われ、歴史的拠点である英国・ソリハル製造工場の最新の生産ラインでのみ製造される。工場への積極的な投資が品質の向上を推し進められており、高効率なMHEV、PHEV、BEVを、同じライン上で組み立てることが可能となった。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…