BMWのフル電動モデルに「V2L」と「V2H」機能を搭載

BMWがフル電動モデルに給電機能を導入「大容量リチウムバッテリーを電源として活用」

日本市場においても幅広いEVのラインナップを誇るBMW、写真の「i5」などのモデルに「V2L」と「V2H」の給電機能が搭載される。
日本市場においても幅広いEVのラインナップを誇るBMW、写真の「i5」などのモデルに「V2L」と「V2H」の給電機能が搭載される。
ビー・エム・ダブリューは、日本市場で販売されるBMW製EV、「iX1」「iX2」「i5」「i5 ツーリング」「i7」「iX」に、車両へと蓄えた電力を様々な機器に利用できる「V2L(Vehicle to Load:ビークル・トゥ・ロード)」機能と、家庭用電源に利用できる「V2H(Vehicle to Home:ビークル・トゥ・ホーム)」機能を搭載する。

BMW i5

大容量リチウムイオンバッテリーを活用

BMWが販売するEVには大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載。「V2L」と「V2H」機能を導入することで、蓄えられた電気を様々な機器に活用できるようになる。
BMWが販売するEVには大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載。「V2L」と「V2H」機能を導入することで、蓄えられた電気を様々な機器に活用できるようになる。

2012年に専用開発されたフル電動モデル「i3」を導入し、EV市場に本格参入を果たしたBMWグループ。日本市場においては現在19モデルのEVをBMW正規ディーラーと、MINI正規ディーラーを通じて販売している。

BMWグループのEVは、内燃機関モデルと同等かそれ以上の動力性能を備えており、BMWは「駆けぬける歓び」を、MINIは「ゴーカート・フィーリング」を実現。BMWブランドは2030年までに世界における販売台数の半数をEVに、MINIブランドは2030年代前半までにすべてのラインナップをEVとすることを目標に掲げている。

今回、日本に導入されているBMW製EVに「V2L」と「V2H」機能を搭載。搭載されるリチウムイオンバッテリーには大容量の電気を蓄えることが可能であり、蓄えられた電気を様々な電気機器や家庭用電源に利用することで、より利便性が向上することになる。

日本で広く普及しており、BMWとMINIのEVに搭載される急速充電規格「CHAdeMo(チャデモ)」に専用機器を接続することで、EVに蓄えた電気をV2L機能により電気機器に利用し、V2H機能により家庭用電源へと利用することが可能となる。ただ、V2H機能による家庭への給電は、災害等による停電時に限られる。

また、MINIについては、MINI クーパー E、MINI クーパー SE、MINI エースマン E、MINI エースマン SE、MINI カントリーマン E、MINI カントリーマン SE ALL4に、V2L & V2H機能が発売当初から備わっている。

3つのパワートレインを設定する新型MINI。システムアウトプット218PS/330Nmを誇る高性能BEVモデルにバルセロナで試乗してきた。

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新型MINIの本命とも言えるBEVモデル、その高性能版であるクーパーSEに試乗してきた。そこには従来のゴーカート路線は身を潜め、新たなMINI像を提示する前向きな姿があった。(GENROQ 2024年8月号より転載・再構成)

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…