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Cadillac Hertz Team JOTA
WEC優勝経験を持つ有力プライベーター
2000年に英国を拠点に設立されたハーツ・チーム・ジョタは、耐久レースシリーズのLMP2クラスにおいて多くの勝利や表彰台を獲得。2014年のル・マン24時間レースでは、ザイテック・Z11SN ニッサンでLMP2クラス優勝を達成している。
2023年シーズンから、ポルシェのプライベーターチームとしてWECのハイパーカークラスに参戦。今シーズンの第3戦スパ・フランコルシャン6時間では「ポルシェ 963」12号車(ウィル・スティーブンス/カラム・アイロット)が、プライベーターながらも、並み居るワークスチームを抑えて初のWEC総合優勝を飾った。
2025年シーズンはキャデラック・レーシングと提携し、マシンをポルシェ 963から「キャデラック Vシリーズ.Rに」変更。キャデラック・ハーツ・チーム・ジョタとしてWECにフル参戦する。キャデラックのグローバル副社長を務めるジョン・ロスは、今回の発表を受けて次のようにコメントした。
「キャデラックはFIA世界耐久選手権の一員として、世界最高峰の耐久レースシリーズを戦えることを誇りに感じています。2025年はハーツ・チーム・ジョタを私たちのチームに迎えることになります。数十年にわたるモータースポーツに関する知識と経験を結集することで成功を収め、世界中でキャデラック・ブランドの新たなサポーターを生み出すことになるでしょう」
WECプログラムを2台体制に拡大
2023年シーズンからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWECに投入されたキャデラック Vシリーズ.Rは、キャデラック製5.5リッターV型8気筒「LMC55R」自然吸気エンジンに、電気モーターとXトラック製7速シーケンシャルミッションの組み合わせたLMDh規定マシン。
2024年シーズンはキャデラック・レーシングから1台のみWECにフル参戦しており、第4戦ル・マン24時間レースにはレギュラーの2号車に加えて、キャデラック・レーシングの3号車とウェーレン・キャデラック・レーシングの311号車が参戦を果たしている。
2025年シーズンから、WECでは1マニュファクチャラーにつき2台の参戦を義務付ける新規定が導入されることを受けて、キャデラック・レーシングはハーツ・チーム・ジョタと提携を決定。 キャデラック・ハーツ・チーム・ジョタから、12号車と38号車のVシリーズ.Rがエントリーする。
WECのドライバーラインナップは今後発表される予定。また、2025年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の参戦プログラムに関しても、後日発表される。