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Volkswagen ID.3 GTX Performance
EV版「ゴルフ GTI クラブスポーツ」
フォルクスワーゲンは、スポーツEV「ID.3 GTX」のラインナップに走行性能を高めたハイパフォーマンス仕様「ID.3 GTX パフォーマンス」を追加した。最高出力はベースとなった「ID.3 GTX」の210 kW(285PS)から240 kW(326PS)にパワーアップを果たしている。
ID.3 GTX パフォーマンスはフォルクスワーゲン史上最もパワフルな電気モーターを搭載し、リヤアクスルを駆動。容量79kWhの新型バッテリーはサンドイッチフロアに搭載され、低重心化と理想的な荷重配分を実現した。これまでのEVの常識をはるかに超えるスポーティなドライビングを楽しむことが可能になっている。
エクステリアはダイヤモンドデザインのブラックエアインテークと専用のシグネチャーライトを含む、GTX専用フロントバンパーを採用。足元に奢られた20インチ「Skagen GTX」ホイールは、オプションでブラックペイントを選ぶことができる。フォルクスワーゲンブランドの技術開発担当取締役を務めるカイ・グリューニッツは、ID.3 GTX パフォーマンスについて次のように説明を加えた。
「ID.3 GTX パフォーマンスは、スポーティなコンパクトカーとして人気の『ゴルフ GTI クラブスポーツ』に匹敵するEVとして開発されました。もちろん電動パワートレインとターボチャージャー付きガソリンエンジンには、それぞれ独自の個性があります。しかし、ID.3 GTX パフォーマンスとゴルフ GTI クラブスポーツは、素晴らしい加速力と軽快な運動性能を共有しているのです」
3.0リッターV6ターボを上回るパフォーマンス
ID.3 GTX パフォーマンスはパワフルな電動パワートレイン、大容量バッテリー、高い充電容量を実現。フォルクスワーゲン・パフォーマンス・ドライブ・システムの強化版を搭載した最初のモデルとなる。
最高システム出力はID.3 GTXの285PSから326PSと41PSも向上。最大トルクは545 Nmを発揮し、フォルクスワーゲンが現在販売する最もパワフルな3.0リッターV型6気筒ターボエンジンを上まわるスペックを実現した。また、フォルクスワーゲン製EVとしては初めて、最高速度が220km/hに設定されている。
エネルギー容量79kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、革新的な充電システムとバッテリープレコンディショニングによるサーマルマネージメント(熱管理)により、最大航続距離601km(WLTPサイクル)を確保。最大185kWの充電システムに対応し、バッテリーは約26分で10%から80%まで充電される。
GTX専用に改良が施されたアダプティブ・シャシーコントロール「スポーツDCC」を導入し、足まわりには強力なスタビライザーを搭載。強化されたパワートレインに合わせて、サスペンションとステアリングシステムにも専用チューニングが施されている。
シートにレッドのコントラストステッチ
GTX専用のコクピットサーフェイスが採り入れられ、人間工学に基づいたプレミアムスポーツシート(ファブリック/レザーレット)を標準装備。シートとマルチファンクションステアリングホイールには、レッドのコントラストステッチが施された。
コクピットはシンプルで直感的な操作性が確保され、ARヘッドアップディスプレイと12.9インチディスプレイをメインに配置。ChatGPT付きIDA音声アシスタント「IDA」、直感的な操作コンセプトを備えた最新世代のソフトウェアとインフォテインメントシステムが搭載される。
快適性と安全性を提供する、最新ドライブアシストシステムがを数多く導入され、クルーズコントロールはオプションで「アダプティブ・クルーズコントロールACC」へとアップデートすることが可能。歩行者・自転車モニタリング機能付き自動緊急ブレーキ(フロントアシスト)、レーンアシスト、ダイナミック・ロードサイン・ディスプレイ、「Car2X」トラフィックハザードアラート機能が標準装備される。