「メルセデス AMG ピュアスピード」がイタリアのナルドを走行

F1のようなヘイローを備えた完全オープン2シーター「メルセデス AMG ピュアスピード」がイタリアで公道テスト【動画】

カモフラージュ偽装を施した状態でイタリアの公道を走行する2台の「メルセデス AMG ピュアスピード」。
カモフラージュ偽装を施した状態でイタリアの公道を走行する2台の「メルセデス AMG ピュアスピード」。
メルセデス AMGは、現在開発を続ける限定ロードスター「メルセデス AMG ピュアスピード(Mercedes-AMG PureSpeed)」のテスト写真を公開した。厳重にカモフラージュが施されたメルセデス AMG ピュアスピードは、ナルドのテストトラックを含めて世界中のあらゆる道でテストを実施している。

Mercedes-AMG PureSpeed

イタリアを舞台に3000kmを走行

カモフラージュ偽装を施した状態でイタリアの公道を走行する2台の「メルセデス AMG ピュアスピード」。
今回、写真が公開されたイタリアにおけるテストプログラムは、様々な公道、ナルド・サーキットを含めて3000kmを走行した。

メルセデス AMGは、2024年5月のF1モナコGPにおいて、「コンセプト メルセデス AMG ピュアスピード」をワールドプレミアした。ウインドスクリーンやルーフを取り払った2シーターオープンは、2025年に250台のみの限定生産を予定しており、現在テストの最終段階に進んでいる。

カモフラージュ偽装が施されたメルセデス AMG ピュアスピードのプロトタイプは、北イタリアの様々な公道を舞台にマイレージを重ね、イタリア南部のテストトラック「ナルド・サーキット」でも高速テストを実施した。今回のイタリアにおけるテストプログラムでは合計3000km以上の距離を走り、その実力を証明しなければならない。

今回、メルセデス AMGの開発チームは、実際の使用条件下において2シータースポーツの高い品質を確保するために必要な、幅広いタスクに集中することになった。様々な条件下において、すべてのシステムとコンポーネントがしっかりと機能するのかが確認されている。

また、これまでにないウインドスクリーンやルーフを持たないユニークなボディコンセプトが、メルセデスの求める厳格な品質基準を満たすため、幅広いシチュエーションでの評価が行われた。その後、ナルド・サーキットにおいては、ダイナミックなコースでのハンドリングテストと、高速走行域におけるセッティングの微調整が実施された。

限られた台数のみが生産される、メルセデス AMG ピュアスピードの公道テストは、少量生産のスペシャリストであるプロジェクトパートナーのピニンファリーナから協力を得ている。

F1由来のヘイローシステムを搭載

カモフラージュ偽装を施した状態でイタリアの公道を走行する2台の「メルセデス AMG ピュアスピード」。
メルセデス AMG ピュアスピードには、現代のF1マシンに搭載される頭部保護デバイスヘイロー(HALO)が導入される。

メルセデス AMG ピュアスピードの技術的なハイライトのひとつが、従来のAピラーに代わるヘイロー(HALO:頭部保護デバイス)」の導入だろう。このエレメントは、メルセデス AMGが参戦するF1由来のテクノロジーで、事故の際にパッセンジャーの頭部を保護する。

F1マシンと同様、メルセデス AMG ピュアスピードのエアロダイナミクスに最適化されたセーフティシステムは、車体に固定されたカーブバーで構成。同じく空力的に最適化された2基のヘルメットは、ヘイローと組み合わせてドライバーとパッセンジャーの安全を確保し、メルセデス AMG ピュアスピード専用に設計・製造される。

メルセデス AMG ピュアスピードは、限定生産される「(ミトス)Mythos」シリーズの1台として、ごく少数のエンスージアストとコレクター向けに250台のみを販売。エクステリアはメルセデスの伝説的なレーシングカーからインスピレーションを得ており、カスタマーに唯一無二のドライブフィールを提供する。

メルセデス AMG ピュアスピードを動画でチェック!

シルバーにブルーのカラーリングは、1952年のカレラ・パナメリカーナとル・マン24時間レースに参戦したメルセデス・ベンツ 300 SL(W194)をオマージュしている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…