【WEC】第6戦COTAラウンドに3台の「フェラーリ 499P」がエントリー

WEC唯一のアメリカ戦「ローン・スター・ル・マン」でル・マン24時間以来の2勝目を狙う「フェラーリ 499P」

サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される、WEC第6戦「ローン・スター・ル・マン」に3台のフェラーリ 499Pが参戦する。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される、WEC第6戦「ローン・スター・ル・マン」に3台のフェラーリ 499Pが参戦する。
8月30日~9月1日、FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦「ローン・スター・ル・マン」が、アメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。F1グランプリも開催される唯一のアメリカラウンドに向けて、フェラーリ 499Pをドライブするワークスドライバーが意気込みを語った。

Ferrari 499P

サマーブレーク前にCOTAでテストを実施

サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される、WEC第6戦「ローン・スター・ル・マン」に3台のフェラーリ 499Pが参戦する。
フェラーリは、第5戦サンパウロ6時間後、7月下旬にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でテストを実施。今回のレースに向けて、貴重な知見を得ている。

WEC第6戦ローン・スター・ル・マンは、全長5.513kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に、6時間の耐久レースとして開催される。現在チームズランキング3番手につけるフェラーリは、ワークスチームのフェラーリAFコルセが50号車と51号車、サテライトチームのAFコルセが83号車と、3台のの499Pをエントリーする。

WEC唯一の北米ラウンドに向けて、フェラーリは7月に同サーキットでテストを実施。ドライバーズ選手権でランキング2番手につける50号車は、アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンがドライブする。ル・マン24時間レースに続くシーズン2勝目を狙うフォコは次のように意気込みを語った。

「シーズン第6戦ローン・スター・ル・マンは、チャンピオンシップを占う上で非常に重要な一戦となるでしょう。私たちの目標はタイトル争いに加わり続けるため、できるだけ多くのポイントを持ち帰ること。サマーブレークに入る前にオースティン(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)でテストを実施して、私たちは素晴らしい手応えを得ています」

一方、ニールセンは「7月下旬のテストでは、499Pにポジティブな印象を受けました。我々のマシンはこのサーキットに合っていると考えています。レースウィークを前に、ライバルの強さを予想するのは難しいものです。最初の評価はフリー走行を待つ必要があるでしょう。目標はできるだけ多くのポイントを獲得すること。サーキット・オブ・ジ・アメリカズの路面は非常にバンピーで、コースの特性も独特です。特に第1セクターは、注意が必要になります」と、付け加えた。

高い気温と突然の降雨を予想するグイディ

唯一のWECアメリカ・ラウンドに挑む、フェラーリAFコルセの6人。現在、ランキング8番手につける51号車のグイディ(左から2番目)は、荒れた天候を予測している。
唯一のWECアメリカ・ラウンドに挑む、フェラーリAFコルセの6人。現在、ドライバーズランキング8番手につける51号車のグイディ(左から2番目)は、予想外の天候による荒れた展開を予測している。

499P 51号車のステアリングを握るのは、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィの3名。今シーズンはここまで勝利がなく、最高位はル・マン24時間レースでの3位表彰台、ドライバーズランキングでは8番手につけている。グイディは、厳しい戦いとなることを予想しながらも、タイヤマネージメントとチーム戦略により上位進出も可能だと考えている。

「インテルラゴスよりも、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのほうが、フェラーリ 499Pに適していると考えています。前回のサンパウロ6時間よりもチャンスがありますし、よりポジティブな印象を持ってレースウイークを迎えています。正直に話せば、この6時間レースで優勝候補に入るには厳しい状況ですが、マシンとチームのポテンシャルを引き出すためにベストを尽くすつもりです」

「個人的に、オースティンはいつも楽しみにしています。特にフェラーリのワークスドライバーになって1年目の2017年、LMGTE Proクラスでジェームス(カラド)共に優勝したことは、素晴らしい思い出です。テキサスは非常に高い気温が予想されますし、にわか雨が降る可能性もあります。つまり、最適なタイヤマネージメントとチーム戦略が、結果を左右することになるでしょう」

グイディと共に、GTマシンでの優勝経験を持つカラドは、ローン・スター・ル・マンに向けて次のようにコメントした。

「オースティンには良い思い出がたくさんあります。特にアレ(グイディ)と共にLMGTE Proクラスで優勝した、2017年のレースは私も強く印象に残っています。このシーズンはワールドタイトルも獲得することができました。COTAはドライブが本当に楽しいサーキットです。今回に向けて数週間前に499Pで行ったテストは、間違いなくプラスに働くことになるでしょう。サーキットに乗り込んで、ライバルと戦うのが待ちきれません」

第5戦サンパウロ6時間レースにおいて、2位表彰台を獲得した、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのポルシェ 963 6号車。

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2024年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サンパウロ6時間レースが、ブラジルのインテルラゴス・サーキットで開催され、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの「ポルシェ 963」6号車(ケビン・エストレ/アンドレ・ロッテラー/ローレンス・ヴァントール)が2位、5号車(マット・キャンベル/ミカエル・クリステンセン/フレデリック・マコヴィッキィ)が3位表彰台を獲得した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…