関係者に聞く「来年も買えるランボルギーニ唯一の純エンジン車って?」

「電動化が進むランボルギーニで唯一の純エンジン車とは?」アジアパシフィック責任者に聞く

「ランボルギーニ ウラカン」によるワンメイクレース、スーパートロフェオの2024年アジアシリーズ第4戦のために来日したフランチェスコ・スカルダオーニ氏。
「ランボルギーニ ウラカン」によるワンメイクレース、スーパートロフェオの2024年アジアシリーズ第4戦のために来日したフランチェスコ・スカルダオーニ氏。
「ランボルギーニ ウラカン」によるワンメイクレース「スーパートロフェオ」のアジアシリーズ第4戦が静岡・富士スピードウェイで開催された。真夏のレースに合わせて来日したアウトモビリ・ランボルギーニでAPAC地域ディレクターを務めるフランチェスコ・スカルダオーニ氏にインタビューをした。

Lamborghini Huracan Super Trofeo EVO2

ジェントルマンドライバー向けの人気レース

23台のレース仕様「ランボルギーニ ウラカン スーパートロフェオ EVO2」がストレートを猛然と駆けていく。8月16〜18日、真夏の富士スピードウェイでランボルギーニ ウラカンによるワンメイクレース、スーパートロフェオの2024年アジアシリーズ第4戦が行われた。

スーパートロフェオは近年流行する、いわゆるジェントルマンドライバー向けのレースだが、面白いのはレース時間が1時間と長く、かつプロとペアを組んで走るという点だ。1人で走りきることも許されるが、ジェントルマンドライバーはプロの模範走行を間近で体感することで、効率よくスキルアップするチャンスがある。

今回過去最多の23台を集めた人気レースとして成長したシリーズの魅力はどこにあるのか? イベントに際して来日したAPACディレクターのフランチェスコ・スカルダオーニ氏に話を聞いた。

続々と登場する新型

Francesco Scardaoni
フランチェスコ・スカルダオーニ

Regional Director of Automobili Lamborghini in the Asia Pacific region
Francesco Scardaoni フランチェスコ・スカルダオーニ
Regional Director of Automobili Lamborghini in the Asia Pacific region

「これはレースではありますが、ライフスタイルの一環です。イタリアから来たシェフが作る本場イタリア料理を堪能しながら、週末の2日間のレースをプロとともに楽しむ。ウラカン スーパートロフェオ EVO2は世界最速のワンメイクレースマシンですが、トラクションコントロール、ABSなど安全装備も備えています。スーパートロフェオはレースを始めるにふさわしいカップカーなのです」

着実にファンを増やす背景には、ランボルギーニの好調な業績もあるだろう。2024年は過去最高だった昨年の記録を更新する勢いで、アジアだけでなく、北米、欧州など世界的に好調だという。

「今年、レヴエルトのデリバリーが始まり、すでにグローバルで4%の向上が見込まれています。来年には新型テメラリオの本格的デリバリーも始まり、来年以降もさらなる飛躍が期待できます。しかも、これらは皆電動化モデルなのです」

純エンジンのランボルギーニが欲しいなら

そう、ランボルギーニはいち早く魅力的な電動モデルを市販するスポーツカーブランドのひとつである。年末まで生産されるウラカンもすでに完売で、純内燃機関のランボルギーニはもうない。スーパートロフェオ用のマシンも、早晩テメラリオに変更されるだろう。守旧派にとっては寂しい展開か、と思いきやレース仕様のテメラリオは電動化されないという。

ジェントルマンレースに電動化はそぐわない。もしも純エンジンランボが希望なら、テメラリオ・スーパートロフェオは魅力的選択肢かもしれない。

2024年シーズンのランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア第4戦富士ラウンドには、アジアやオセアニアから23台のウラカン スーパートロフェオ EVO2が集結した。

LSTA富士ラウンドで「ウラカン スーパートロフェオ EVO2」が過去最多の23台が熾烈なバトルを展開【動画】

8月16〜18日、2024年シーズンのランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア(LSTA)第4戦が富士スピードウェイにおいて開催され、豪雨と焼けつくような日差しの中、過去最多となる23台の「ウラカン スーパートロフェオ EVO2」がエントリー。アブソルート・レーシングのクリス・ヴァン・ダー・ドリフトがレース1で勝利、DWイベンツGTのダン・ウェルスとエミリエン・カーデのコンビがレース2を制している。

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著者プロフィール

吉岡卓朗 近影

吉岡卓朗

大学卒業後、損害保険会社に就職するも学生時代から好きだったクルマのメディアに関わりたいと、1999年に…