大幅刷新された新型「MINI クーパー コンバーチブル」がデビュー

最新デザインとインテリアが導入された新型「MINI クーパー コンバーチブル」がデビュー【動画】

フルモデルチェンジに近いアップデートを果たした、新型「MINI クーパー コンバーチブル」がデビューを飾った。
フルモデルチェンジに近いアップデートを果たした、新型「MINI クーパー コンバーチブル」がデビューを飾った。
BMWグループのMINIブランドは、新型「MINI クーパー コンバーチブル」をワールドプレミアした。4代目MINI クーパーをベースにコンバーチブルとした。ヘッドライトやインテリアなどに、新型MINI クーパーのデザインが導入されている。

MINI Cooper S Convertible

最新世代に合わせたアップデート

4代目MINI クーパー コンバーチブル(左)をベースに、内外装をフルモデルチェンジに近いレベルでアップデート。フロントマスクは、新型MINI クーパーのデザインが導入された。
3代目MINI クーパー コンバーチブル(左)をベースに、内外装をフルモデルチェンジに近いレベルでアップデート。フロントマスクは、新型MINI クーパーのデザインが導入された。

2023年に登場した第4世代MINIシリーズ。そのデザインをベースとして、ブランド唯一のオープントップモデル「MINI クーパー コンバーチブル」にビッグマイナーチェンジが施された。4名乗車や短時間で展開可能な折りたたみ式ソフトトップ機構はそのままに、エクステリアとインテリアが新世代MINIシリーズへとアップデート。ソフトトップは完全収納だけでなく、サンルーフのようにトップ部のみを開けることも可能。こちらはプレミアム・コンパクトカー・セグメントで販売されるオープンモデルでは、数少ないユニークな装備となる。インテリアには、新型MINIシリーズから導入された、センターの円形大型有機ELディスプレイを搭載。「Always Open Timer」が継続採用されており、ディスプレイにはオープン走行時間が分単位で表示される。

パワーユニットは3種類の高効率2.0リッター直列4気筒ガソリンターボをラインナップ。「MINI クーパー C コンバーチブル」「MINI クーパー S コンバーチブル」に加えてパフォーマンス仕様の「JCW」も用意される。MINIブランドの責任者を務めるステファン・リッチマンは、新型MINI クーパー コンバーチブルについて次のように説明を加えた。

「最新のMINIファミリーでも、コンバーチブルモデルを提供できることを誇りに思います。新型MINI クーパー コンバーチブルをドライブすることで、パッセンジャーは無限の自由と素晴らしい感動を手にすることができるでしょう。象徴的なデザインと現代的なテクノロジー、そして最新コネクティビティを組み合わせることで、比類のないオープンエア体験を提供します」 

新型MINIのデザインへとアップデート

新型「MINI クーパー コンバーチブル」のエクステリア。
LEDヘッドライトとLEDテールライトのデザインは、新世代MINIに合わせてアップデート。リヤのブラックハンドル・ストリップは、MINIのロゴからモデルバッジに変更された。

新型MINI クーパー コンバーチブルは、新型MINIシリーズの特徴である凝縮感のあるミニマルなデザインを導入。フロントセクションには丸型LEDヘッドライトと新デザインのフロントグリルが配置された。ワイドなエアインテークと八角形フレームは、鮮やかなシルバーかグロスジェットブラックのトリムによって囲まれる。

標準装備のLEDヘッドライトは、3種類のライトシグネチャーから選択可能。ドア開閉時に「MINI」ロゴが投影されるなウェルカム&グッドバイアニメーションを標準搭載する。LEDテールライトのデザインも変更され、モデルバッジを備えたブラックハンドル・ストリップを配置。水平方向のラインが、これまで以上にワイドなスタンスを強調する。

サイドセクションは、すっきりとしたラインが、ショートオーバーハング&ロングホイールベースという、MINIの特徴を強調。全長3879mm、全高1431mm、全幅1744mmと、コンパクトなボディサイズにもかかわらず、ゆとりあるエクステリアを実現した。足元にはモデルバリエーションに合わせて、16インチから18インチサイズで、空力特性に優れた新デザインのホイールが用意されている。

ソフトトップは18秒でフルオープンに

新型「MINI クーパー コンバーチブル」のソフトトップ開閉シーン。
標準でブラック、オプションでグレーのユニオンジャック・パターンが用意された電動ソフトトップは、30km/hまでのスピードであれば、18秒でフルオープン化することができる。

ファブリック製電動ソフトトップは30km/hまでの速度であれば、走行中でもスイッチひとつで開閉が可能。標準のルーフカラーはブラックとなるが、オプションでグレーのユニオンジャック・パターンも用意された。フルオープンに要する時間は18秒で、ウインドウバーとサイドウインドウが下がり、周囲の視界が遮られることなく展開。15秒でクローズへと戻すことが可能で、新鮮な空気を採り入れるため、速度に関係なくルーフを40cm開けることができる。 

フロントシート後方のウインドディフレクターは、オープン走行時の風切り音や不要な乱流を低減。リヤシートのヘッドレスト裏に搭載された「ロールオーバー保護システム」は、車両のセーフティデバイスが横転の危険を検知すると、自動的に作動し、パッセンジャーを保護する。

ソフトトップを開けた状態でのラゲッジルーム容量は160L。ソフトトップを閉じると、容量は215Lに拡大する。2つのロックハンドルを使用することで、リヤシート後部の収納スペースを拡大することも可能。テールゲートは下方向へと開閉し、簡単に荷物の積み下ろしを行うことができる。

最新の大型円形有機ELディスプレイを搭載

新型「MINI クーパー コンバーチブル」のインテリア。
新世代MINIシリーズのコクピットの特徴でもある、直径240mmの大型円形有機ELディスプレイを搭載。高輝度ディスプレイは、オープン時でもしっかりと画面を確認することができる。

インテリアは、新型MINIシリーズの「カリスマティック・シンプリシティ」コンセプトに合わせて、ミニマルなデザインとテキスタイル素材を導入。コックピットには新デザインのスポーティなステアリングホイール、インスツルメントパネルのセンター部には大型円形有機ELディスプレイ、クラシカルなトグルスイッチバーがレイアウトされた。

ステアリングホイール奥には、ヘッドアップ・ディスプレイにより、すべてのドライブ情報を表示。これにより、運転席側のダッシュボードには追加のメーターパネルが不要となり、より開放感にあふれたコクピットを実現した。テキスタイルサーフェイスは新開発のニット素材がベース。リサイクルポリエステル製ツートンカラー・ファブリックが、室内に柔らかな雰囲気をもたらしている。

シートはグレーかブラックの人工皮革&テキスタイル・コンビネーション。オプションの「JCWスポーツシート」には、コントラストステッチ入りのベージュかナイトシェイド・ブルーの人工皮革が奢られる。また「JCWトリム」を選ぶと、スポーツシートはブラックレザーに、ショルダー部がカラフルなニット素材、レッド・ステッチの組み合わせとなる。

直径240mmの大径センターメーターは、最新のインフォテイメントシステム「MINIオペレーティングシステム9」を搭載。ドライバーとパッセンジャーは、タッチディスプレイや音声入力を介して、車両のあらゆる機能を簡単に操作することができる。先進的な有機ELテクノロジーにより、ソフトトップを開けた状態でも、高輝度で見やすいディスプレイとなっている。

3種類のガソリンエンジンをラインナップ

新型「MINI クーパー コンバーチブル」の走行シーン。
発表時点では、スペックの異なる2.0リッター直列4気筒ガソリンターボを搭載した「MINI クーパー C コンバーチブル」と「MINI クーパー S コンバーチブル」をラインナップ。JCW使用は、遅れて追加される。

パワーユニットは、3種類の高性能2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンをラインナップ。エントリーモデル「MINI クーパー C コンバーチブル」は、最高出力165PS、最大トルク250Nmを発揮し、0-100km/h加速は8.2秒。最高速度は電子リミッターで220km/hに制限される。

上位モデルの「MINI クーパー S コンバーチブル」は、最高出力206PS、最大トルク300Nm。0-100km/h加速は6.9秒、最高速度は237km/hというスペックが与えられた。また、最高のドライビングプレジャーを追求したハイパフォーマンス仕様の「ジョン クーパー ワークス(JCW)」も追加される予定だ。

新型「MINI クーパー コンバーチブル」を動画でチェック!

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…