「ロールス・ロイス ゴースト シリーズⅡ」にハイパフォーマンス仕様「ブラックバッジ」を設定

ダークに纏められた“ハイパフォーマンス仕様”「ロールス・ロイス ブラックバッジ ゴースト シリーズ II」がデビュー【動画】

エクステリアやインテリアがアップデートされた、「ロールス・ロイス ブラックバッジ ゴースト シリーズ II」がデビューを飾った。ゴースト シリーズⅡと同様に、日本導入もスタートしている。
エクステリアやインテリアがアップデートされた、「ロールス・ロイス ブラックバッジ ゴースト シリーズ II」がデビューを飾った。ゴースト シリーズⅡと同様に、日本導入もスタートしている。
ロールス・ロイスは、ゴーストと同様に、ハイパフォーマンス仕様のブラックバッジ ゴーストのフェイスリフトを実施。「ブラックバッジ ゴースト シリーズ II」は内外装がブラッシュアップされ、新デザインの22インチホイールが導入された。ベースとなったゴースト シリーズⅡから、29PSパワーアップした6.75リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載。すでに日本市場への導入も開始されている。

Rolls-Royce Black Badge Ghost Series II

ブラッククロームが引き締めるエクステリア

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ ゴースト シリーズ II」のエクステリア。
「ブラックバッジ」の名前に相応しく、エクステリアの各コンポーネントには、ハンドメイドで研磨された美しいブラッククロームが導入されている。

ロールス・ロイスが展開するパフォーマンスシリーズ「ブラックバッジ」。2代目ゴーストの改良新型となるゴースト シリーズ Ⅱの発表に合わせて、「ブラックバッジ ゴースト シリーズ II」がデビューを飾った。控えめながらインパクトを持ったエクステリアデザインを採用。ロワグリルはブラックバッジ ゴースト史上初となる専用スタイリングが導入されている。

新形状のロワブレーキ・エアインテークも採用され、機能的なエアダクトにかけて縦方向に入る2本のダークトーンクローム・ストリップを、テクニカルなブラッククローム・フレームが囲む。これらのコンポーネントは、パンテオン・グリルの堅牢な存在感を強調している。

ロールス・ロイスを象徴するスピリット・オブ・エクスタシー、パンテオン・グリル、サイドセクションに取り付けられたバッジ・オブ・オナーは、引き続きブラッククローム仕上げで統一。ステンレス製基材に浸漬させるクロームメッキ工程に、特殊なクローム電解液が導入され、より美しい仕上がりを実現したと謳う。

ダーク仕上げが施された各コンポーネントは、鏡のようなブラックフィニッシュを実現するため、ハンドメイドで丁寧に研磨。また、ブラックバッジ ゴーストとしては初めて、ドアハンドルにもブラックフィニッシュが導入された。

足元には部分ポリッシュ加工が施された、新デザインの22インチ7スポーク鍛造アロイホイールを装着。メカニカルなV12エンジンをイメージしてデザインされたホイールは、視覚的な質量を抑え、スポーク形状を細くすることで、その奥に存在するディスクブレーキを印象的にアピールする効果が与えられている。

オーナードライバーのためのロールス・ロイス

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ ゴースト シリーズ II」のエクステリア。
ブラックバッジ ゴースト シリーズ IIは、ゴースト シリーズ IIよりも強力なパワーユニットと、専用チューンが施されたシャシーにより、ドライバーズカーとしての魅力がさらに向上した。

搭載される6.75リッターV型12気筒ツインターボエンジンは、ゴースト シリーズ IIと比較して、最高出力が29PS、最大トルクが50Nm向上。すべてのブラックバッジ・モデルと同様、シフトレバーの「Low」ボタンを押すと、スロットルを90%まで踏み込んだ際に、変速スピードが50%増加する他、エキゾーストシステムの音量がアップするなど、パフォーマンスモデルらしい専用装備が奢られている。

増加したパワーをフルに活用するため、専用の「ブラックバッジ・プラナー・サスペンションシステム」を搭載。ゴースト シリーズ IIと同様、フロントサスペンションアセンブリ上部に、独自のアッパーウィッシュボーン・ダンパーユニットが組み込まれた。連続可変式電子制御ショックアブソーバーや、セルフレベリング機構付きエアストラットアセンブリと連動し、ロールス・ロイス特有の「マジック・カーペット・ライド」が、あらゆる走行環境で提供されるという。

今回、ブレーキのバイトポイントが引き上げられ、ペダルトラベルを小さく変更。これはブラックバッジのカスタマーからの要望で導入されることになった。ロールス・ロイス・モーター・カーズのクリス・ブラウンリッジCEOは、ブラックバッジ ゴースト シリーズ IIについて、次のようにコメントを加えた。

「真のハウス・オブ・ラグジュアリーになるべく、私たちはお客様のご要望にお応えしようと努力を続けています。そして、ブラックバッジ・シリーズは、お客様が最も大胆で自信に満ちたドライブを楽しめるよう、ロールスのラインナップに存在していると言えるでしょう」

「ブラックバッジ ゴーストは、妥協を排した力強いエンジンパフォーマンスと、シャシーのアジリティを、ドライバーズシートから楽しみたいという、お客様からの要望にお応えする存在です。ブラックバッジ ゴースト シリーズ IIでは、エンジンの強力なパフォーマンスに加え、より力強いテクニカルなデザイン処理とインテリアをアップデートしました。これまで以上に、オーナードライバーへのアピールを強化したと、私たちは自負しています」

ダークかつテクニカルに纏められたインテリア

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ ゴースト シリーズ II」のインテリア。
ラグジュアリーな「ゴースト シリーズ II」のインテリアに対して、ブラックバッジ ゴースト シリーズ IIは、カーボンファイバーなどテクニカルなマテリアルを導入することで、ドライバーズカーらしく、スポーティかつクールに纏められた。

エクステリアと同様に、インテリアにもダークでテクニカルな表現を採用。新デザインのクロックキャビネットは、アナログ時計とライトアップされた「スピリット・オブ・エクスタシー」像が収められ、通常のミラー仕上げではなく、ブラッククローム仕上げがチョイスされている。クロックキャビネットは、最新の「SPIRIT」オペレーティングシステムが統合された、セントラルインフォメーション・ディスプレイと並んで配置される。

ガラス製フェイシア下部からインテリア全体にかけては、テクニカルカーボン仕上げが施された。ロールス・ロイスの職人たちは、ブラックのボリバル・ウッドをベースに、カーボンファイバーとメタルファイバーを用いて、複雑ながらも控えめなダイヤモンドシェイプの織り合わせを考案。樹脂コーティングされたカーボンと、コントラストの効いたメタルコーティングされた糸で編み込まれたリーフ模様が、ダイヤモンド模様と共に手作業で敷き詰められ、立体感を生み出している。

イマーシブシーティングとセンターコンソールを組み合わせる場合は、後部リクライニングシートとシャンパン・クーラーを隔てるウォーターフォール・セクションに、「ブラックバッジ」ファミリーのモチーフであるインフィニティ・シンボルを施すことも可能。航空宇宙グレードのアルミニウムで描かれたインフィニティ・シンボルは、6層の着色ラッカーの3層目と4層目の間に塗布され、シンボルが浮き上がっているように見える。

精緻なプレースド・パーフォレーション

シートには、ユニークなアートワークを施すことができる「プレースド・パーフォレーション」を選ぶことができる。写真は、ロールス・ロイス本社上空で変化する雲の形と影が表現された。
シートには、ユニークなアートワークが施される「プレースド・パーフォレーション」を選ぶことができる。写真は、ロールス・ロイス本社上空で変化する雲の形と影が表現された。

シートレザーに小さな穴を開けて、ユニークなアートワークを施す「プレースド・パーフォレーション(Placed Perforation)」も用意。プレースド・パーフォレーションは、穴の大きさを変えることで奥行きを感じさせ、緻密で立体的なグラフィックを作り出すことができる。

写真のパターンは、グッドウッドのホーム・オブ・ロールス・ロイス上空で変化する雲の形と影からインスピレーションを得た仕様。この模様は0.8mmと1.2mmのパーフォレーションで構成され、その数は最大10万7000個にものぼる。

今回、インテリアのメタル部分をダークな色合いにするため、「物理蒸着法」と呼ばれる高度な技術を導入。ダッシュボードとリヤキャビンのスピーカーグリルや通気口は、この加工により強化されており、繰り返しの使用や、極端な温度にさらされたり、時間が経過しても、変色・変質することがないという。

ロールス・ロイス ブラックバッジ ゴースト シリーズ IIを動画でチェック!

「ロールス・ロイス ゴースト シリーズ Ⅱ」のエクステリア。

小さくても”しっかり”ロールス・ロイスの新型「ゴースト シリーズ Ⅱ」がデビュー「デザイン変更点などを解説」【動画】

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、2代目ゴーストの改良新型「ゴースト シリーズ Ⅱ」を発表した。ゴーストの基本デザインを踏襲しつつ、内外装がインパクトあるフォルムに進化。インフォテイメントシステム「SPIRIT」と専用アプリ「Whispers」を統合し、オーディオシステム、インターネット接続、動画ストリーミング機能も強化された。また、通常ボディに加えて、LWB仕様の「ゴースト エクステンデッド シリーズ II」もラインナップする。その変更点などを解説する。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…