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HYUNDAI Ionic 6
フロントエンドの大幅な修正
南ヨーロッパで行われた高温テスト走行中に撮影されたプロトタイプは、ヒョンデのトレードマークとも言える黒いパネルで覆われている。だが偽装の上からでも、今年初めに改良を受けた「アイオニック 5」よりも大幅な変更が加えられているのがわかる。最も印象的なのは、ボンネット形状とライト類の配置を含むフロントエンドのデザインだろう。現行型で批判が多い部分であり、マイナーチェンジでの修正が急務とされている。
現行モデルのボンネットは、一体型ヘッドライトユニットがフィットするよう左右両端がカットされたデザインが施されている。一方、プロトタイプのボンネットはカバーの上からでもスクエアな形状が確認できる。この造形ではヘッドライトを設置するスペースはとれないため、ライトはバンパー部分に移動されているようだ。サイズから判断すると、LEDデイタイムランニングライトはボンネットラインのすぐ下に配置され、メインのヘッドライトユニットはその下に隠れているように見える。
リヤの変更を見分けるのは難しいが、LEDテールライトの形状やグラフィックが変更される可能性が高い。また、足回りではデザインを刷新したホイールが採用されるだろう。
650PSのアイオニック6 Nも登場
今回のマイナーチェンジではバッテリーも77.4kWhから84kWhに変更され、航続距離が700km程度まで延長されるとみられている。パワーユニットは現行のものが継続使用され、最高出力228PSのシングルモーター仕様と324PSを発揮するデュアルモーター仕様が用意されるだろう。また、最高出力650PSのツインモーターセットアップとパドルシフト付トランスミッションを備えたハイパフォーマンスバージョン「アイオニック 6 N」の市場投入も濃厚だ。
アイオニック 6改良新型のワールドプレミアは2025年と予想されているが、「N」は遅れてのデビューとなりそうだ。