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Alfa Romeo 4C Collezione GT “Nicola Larini”
ラリーニが絶賛するアルファロメオ 4C
アルファロメオ、フィアット、ランチア、アバルトの歴史的モデルを手掛けるステランティス・ヘリテージ(Stellantis Heritage)は、イタリア出身のレーシングドライバー、ニコラ・ラリーニをオマージュした「アルファロメオ 4C コレツィオーネ GT ニコラ・ラリーニ」プロジェクトを発表した。
このプロジェクトは、ステランティス・ヘリテージの公式YouTubeチャンネルに公開されたスペシャル動画において、ステランティス・ヘリテージの特殊車両オペレーションマネージャーのアレッサンドロ・ラベーラ、4Cのデザイナーであるアレッサンドロ・マッコリーニ、そしてラリーニ自身によって明らかにされた。
「アルファロメオ 4C コレツィオーネ GT ニコラ・ラリーニ」は、2014〜2020年に製造されたミッドシップスポーツ「アルファロメオ 4C」をベースに3種類のユニークな仕様をラインナップする。4Cは1.75リッター直列4気筒ガソリン直噴ターボをリヤミッドに搭載。今回のトリビュートモデルの製作は、ラリーニ自身が4Cを高く評価していることから実現したという。
動画において、「プロフェッショナルドライバーをも満足させるスピード、応答性、グリップ性能、そして軽さは、他のモデルではけして味わえない」と、ラリーニは指摘する。
「アルファロメオ 4Cについて、私の想いを挙げていくときりがありません。バロッコのようなテストトラックで、このクルマをドライブし、十分に理解する機会があったからこそ、最高の1台だと断言できます。限界まで走らせることで、公道用モデルでありながら、サーキット走行を想定していることを深く実感しました」
「アルファロメオ 4Cは限界まで走らせてみないと、その安全性を理解することはできないでしょう。また、ミッドシップながらも、十分な快適性を備えています。高速走行を重視するスポーツカーでありながら、これほど運転しやすいクルマは他にないでしょう。クルマ好きの心に永遠に刻まれる1台であり、特に私の名前を冠した新たなコレクションは、新しいオーナーにとってもそうなることを願っています」
ジュリア GTをイメージしたカラーリング
1963年3月19日、イタリア・トスカーナ州出身のニコラ・ラリーニは、リジェやフェラーリからF1に参戦。1993年からはドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に活躍の場を移し、アルファロメオ 155 V6 TIを駆り、10勝を挙げてチャンピオンに輝いた。
アルファロメオとラリーニの絆は、「4C コレツィオーネ GT ニコラ・ラリーニ」プロジェクトにおいても存分に活かされている。エクステリアカラーは鮮やかな「ロッソ・プルーニャ(ROSSO PRUGNA)」「ヴェルデ・ピノ(VERDE PINO)」「ジアッロ・オクラ(GIALLO OCRA)」という3色が、ラリーニによってチョイスされた。
この3色は、1970年代に活躍したジュリア GTのオリジナルカラーからインスピレーションを得ており、前後バンパーにはジュリア GTをイメージし、ホワイトのアクセントが施された。また、足元にもメインカラーに合わせたアロイホイールが組み合わされている。ボンネットとダッシュボードにはラリーニの直筆サインが入れられた。
「4C コレツィオーネ GT ニコラ・ラリーニ」はステラティス・ヘリテージが生産、認証、販売を担当。現在コレクターやアルファロメオファン向けてオーダーを受け付けている。