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BMW 1 Series
エンジン2機種、3グレード構成
5年ぶりのフルモデルチェンジで4世代目となった新型「BMW 1シリーズ」が、東京・麻布台のブランドストア「FRUDE by BMW」で日本デビューを果たした。モダンでスタイリッシュなデザインと、精密なドライビングダイナミクスをはじめとする革新的技術を結集して作られたBMWのプレミアムコンパクトカーを標榜する。
プラットフォームは先代同様のUKL2を採用しているが、新世代を印象付けるデザインのキドニーグリルやロングノーズのほか、リヤに重心を持つキャビン、ダイナミックに流れるルーフラインなど、BMWらしいデザインが与えられた。ボディサイズは全長4370mm(先代比+15mm)、全高1450mm(同−15mm)とやや長く低くなる一方で、全幅1800mm、ホイールベース2670mmは先代と同値だ。
今回日本に導入されたのは3グレードで、1.5リッター直列3気筒Mツインパワーターボ・ガソリンエンジンをフロントに搭載する「BMW 120」は、48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられ、システム最高出力125kW(170PS)、最大トルク280Nmを発揮するFWDモデル。その120にアダプティブMサスペンションを備えた「120 Mスポーツ」もラインナップされる。なお今回の1シリーズからグレード名の「i」が消えてシンプルになった。これはフル電動車の「i」シリーズ(iX、i4〜i7、iX1〜iX3など)との差別化を図るためだという。
ラインナップの頂点に位置するのは、パフォーマンスが強化された「BMW M135 xDrive」。最高出力221kW(300PS)/5750rpm、最大トルク400Nm/200〜4500rpmを発揮する2.0リッター直列4気筒Mツインパワーターボ・ガソリンエンジンを搭載し、インテリジェント4WDたるxDrive、MコンパウンドブレーキのほかアダプティブMサスペンションを備え、0-100km/h加速4.9秒を誇る。なお、全車7速DCTが組み合わされる。
キドニーグリルがさらに進化
フロントセクションのデザインはBMWの伝統とも言える丸目4灯を現代的に再定義したヘッドランプが特徴で、低いスタンスのフラットでスポーティなキャラクターを主張している。
ワイドで前傾したBMWキドニーグリルは、縦のラインと斜めのラインを組み合わせた新構造を採用。120のキドニーグリルの端に斜めのラインを追加した一方で、M135 xDriveには水平基調のMラジエーターグリルが採用される。他にもMエクステリアミラーキャップ、4本出しのエキゾーストテールパイプを装着し、トップパフォーマンスグレードであることを主張している。
Cピラーのホフマイスターキンクには、数字の「1」をあしらったグラフィックエレメントを採用。リヤセクションでは、バーティカルリフレクターとブラックのディフューザーが力強い印象を与えるという。
セレクタレバーが小型化した室内
インテリアはセレクタレバーが小型化され、スポーティなアクセントを効かせつつも、5名がゆったりとくつろげるスペースを実現。新設計ノーマルシートは長時間の移動でも高い快適性を実現したと謳う。スポーティな「Mスポーツシート」もオプションで用意される。
10.25インチインフォメーションディスプレイと、10.7インチコントロールディスプレイで構成される「BMWカーブドディスプレイ」を搭載。最新のデジタルテクノロジーの採用により、エアコンもデジタル制御され、コクピット内の物理スイッチやコントロール数が大幅に削減された。ラゲッジスペースは40:20:40の分割可倒式リヤシートを倒すことで380Lから1200Lにまで拡大する。
新型1シリーズは、BMWグループのドイツ・ライプツィヒ工場で生産を開始し、デリバリーは11月から開始される予定だ。なお関係者によると日本未導入のディーゼルモデルについては現在検討中という。