【WEC】「フェラーリ 499P」50号車がドライバーズランキング2位を獲得

「フェラーリ 499P」がWEC最終戦バーレーン8時間で2位フィニッシュするも「タイヤ使用規程違反で14位に無念の降格」【動画】

WEC最終戦バーレーン8時間に参戦したフェラーリ 499Pだったが、50号車が11位、51号車は14位という厳しい結果に終わっている。
WEC最終戦バーレーン8時間に参戦したフェラーリ 499Pだったが、50号車が11位、51号車は14位という厳しい結果に終わっている。
11月2日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された世界耐久選手権(WEC)2024年シーズン最終戦「バーレーン8時間レース」において、「フェラーリ 499P」は51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)が2位でレースを走り切った。しかし、レース終了後タイヤ使用規程違反によって、最下位まで順位を落とすことになった。

Ferrari 499P

レースの大半をリードした499P 51号車

フェラーリ 499P 51号車はシーズン初勝利を狙い、好調にレースを走行。2位でフィニッシュし、表彰台に上がりながらも、レース後にタイヤの使用規程違反により、14位まで順位を落とすことになった。
フェラーリ 499P 51号車はシーズン初勝利を狙い、好調にレースを走行。2位でフィニッシュし、表彰台に上がりながらも、レース後にタイヤの使用規程違反により、14位まで順位を落とすことになった。

WEC最終戦バーレーン8時間レースを前に、両選手権でタイトル獲得の可能性を残していたフェーリだったが、フェラーリ・AFコルセの「499P」は、50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)の11位が最上位。序盤から優勝争いを繰り広げていた51号車は、2位でフィニッシュしたものの、レース後にタイヤの規定本数違反により、4分55秒のペナルティが課され、14位に順位を落としている。

6時間以上にわたって決勝レースをリードした499P 51号車だが、「トヨタ GR010 ハイブリッド」8号車(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレイ、平川亮)に続く2位を得た。しかし、フィニッシュ後、スチュワードは、51号車が予選と決勝において許可されている合計26本ではなく、28本のタイヤを使用したと指摘した。

チームとしては、26本のタイヤ使用制限を守っていたが、ミスによって決勝のグリッドフォーメーション用に装着されたタイヤが、レースでもそのまま使用されてしまった。この2本はチームがレースウイークに割り当てたタイヤとは見做されず、最終結果に2分55秒ものタイムペナルティが課されている。

悔しいシーズンの幕切れとなった51号車のカラドは、次のようにシーズンを振り返った。

「フェラーリのためにタイトルを獲得できず、すごく申し訳なく思っています。このレースに臨むにあたって、難しい目標でしたが、最後まで全力を尽くすつもりでした。バーレーン8時間レースでは、トップクラスのスピードを見せることができたと思っています。WECでの2年目のシーズンが終了しましたが、ポジティブな1年だったと感じています」

50号車は2度のアクシデントで入賞圏外へ

スタート直後にアクシデントに見舞われた499P 50号車は、中盤に向けて順位を取り戻す。しかし、再びアクシデントにより、パンクを喫し、入賞圏外までポジションを落としてしまった。
スタート直後にアクシデントに見舞われた499P 50号車は、中盤に向けて順位を取り戻す。しかし、再びアクシデントにより、パンクを喫し、入賞圏外までポジションを落としてしまった。

499P 50号車の3人にとっては、アンラッキーなレースとなってしまった。第1スティントを担当したモリーナがスタートで、ライバルと接触し、フロントの空力パーツが破損。大幅なペースダウンを余儀なくされた上、最初のピットストップでノーズ交換が必要となった。

続くニールセン、フォコにより5番手まで順位を上げたが、、フィニッシュまで1時間の段階で、再びアクシデントに見舞われ、左リヤタイヤをパンク。タイヤ交換のために予定外のピットストップを行い、11位でレースを終えている。

「満足できるレースではありませんでした。スタート直後、ミゲル(モリーナ)が被ったアクシデントにより、大きく後退することになりました。レース中盤、良いペースでトップ5まで順位を上げましたが、2度目のアクシデントにより、再び上位から脱落しました。こうした不運がなければ、表彰台を狙える位置をキープできていたはずです」と、ニールセンはレース後にがっくりと肩を落とした。

この結果、フェラーリはマニュファクチャラーズ選手権において、トヨタ、ポルシェに続く3位。ドライバーズ選手権は、50号車がポルシェ 963の6号車(ケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・ヴァントール)を上まわることができず2位でシーズンを終えている。

AFコルセの499P 83号車(ロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン、イェ・イーフェイ)は8位でフィニッシュ。プライベーターチームで争われる「FIAワールドカップ」おいて、ハーツ・チーム・ジョタ(ポルシェ)の2台に続く、3位を得ている。

WEC最終戦バーレーン8時間を動画でチェック!

11位とポイント圏外でのフィニッシュとなったものの、今シーズン2勝を挙げたポルシェ 963 6号車のローレンス・ヴァントール、アンドレ・ロッテラー、ケビン・エストレの3人。

最終戦バーレーン「ポルシェ 963」6号車がWECドライバーズ王座獲得「マニュファクチャラーズ選手権はトヨタに」【動画】

11月2日、2024年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦「バーレーン8時間レース」が、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催され、トヨタ GR010 ハイブリッド 8号車(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレイ、平川亮)が勝利。この結果、トヨタがマニュファクチャラーズ選手権を制し、11位で走り切ったポルシェ 963 6号車(ケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・ヴァントール)がドライバーズ選手権タイトルを決めている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…