「ポルシェ タイカン GTS」「タイカン4」の日本導入スタート

改良新型「ポルシェ タイカン」のラインナップ拡充で「GTS」「タイカン4」に加えて“左ハンドル”も導入開始

ポルシェジャパンは、フル電動サルーン「タイカン」改良新型のラインナップを拡充。「タイカン GTS(写真)」と「タイカン4」の日本導入をスタートした。
ポルシェジャパンは、フル電動サルーン「タイカン」改良新型のラインナップを拡充。「タイカン GTS(写真)」と「タイカン4」の日本導入をスタートした。
ポルシェジャパンは、4WDモデルで最も長い航続距離を誇る「タイカン4」と、グランツーリスモスポーツを名乗る「タイカン GTS」の日本導入を発表し、予約受注を全国のポルシェ正規販売店においてスタートした。またカスタマーからの要望に応え、「タイカン GTS」「タイカン ターボ」「タイカン ターボS」「タイカン ターボGT」は従来の右ハンドル仕様に加え、左ハンドル仕様の導入が開始されている。

Porsche Taycan GTS

11車種を展開するタイカン改良新型

日本導入がスタートした「ポルシェ タイカン GTS」のエクステリア。
2024年に大幅なアップデートを実施したタイカン。そのラインナップに「タイカン GTS(写真)」と「タイカン4」が加わり、11バージョンに及ぶラインナップが完成した。

よりシャープなデザイン、強力な最高出力、航続距離の向上、優れた充電性能など、ポルシェは2024年の初頭にフル電動サルーン「タイカン」を大幅にアップデート。今回、タイカン改良新型に「タイカン GTS」と「タイカン4」という2つの仕様が加わり、11バージョンのファミリーが完成した。新型タイカン GTSは、ターボモデルを除いて最もスポーティな仕様で、ローンチコントロール使用時には最高出力515kW(700PS)を発揮する。

さらに、タイカンの全モデルに新たなエクステリアカラーが追加された。レジェンドカテゴリーには「スレートグレーネオ」と「ペールブルーメタリック」、ドリームカテゴリーには「パープルスカイメタリック」が登場。より自由にエクステリアカラーの選択を楽しめるようになった。タイカンのモデルライン担当副社長を務める、ケビン・ギークは今回のモデル拡充について次のように説明する。

「非常に幅広いタイカンのラインナップにより、ポルシェはお客様の幅広いご要望とモビリティニーズに応えます。2つのモデルは、タイカンが誇る幅の広さを示していると言えるでしょう。初代タイカン GTSは、タイカン 4Sとタイカン ターボの間に位置する、スポーティな選択肢となっていました。今回導入される新型モデルでも、それは変わりません。また、タイカン4はエントリーモデルの高い効率性と4輪駆動の優れたハンドリングを兼ね備えています」

先代「GTS」から大幅な性能アップ

日本導入がスタートした「ポルシェ タイカン GTS」の走行シーン。
ローンチコントロール使用時に最高出力700PSを誇る新型「タイカン GTS」。パフォーマンスだけでなく、航続距離も628kmまで向上した。

1963年に登場したポルシェ 904 カレラ GTS以来、「GTS」の3文字はポルシェ・ファンにとって特別な意味を持ち続けてきた。今回、タイカン改良新型にも、伝説的なアルファベットが冠された待望の「GTS」バージョンが登場した。

オールラウンダーなキャラクターが与えられたタイカン GTSは、ローンチコントロールを使用した場合、先代モデルを75kW上まわる、最高出力515kW(700PS)のブーストパワーを発揮。また、標準装備の「スポーツクロノ・パッケージ」に搭載されたプッシュトゥパス機能は、ボタンにタッチするだけで最大70kWのブーストを10秒間使用することができる。

タイカン GTSのプッシュトゥパス機能は、低速走行時でもトルクがローンチコントロールレベルまで上昇。タイカン ターボ GTと同様、ブーストはメーターパネルのカウントダウンタイマーに表示され、スピードメーターのアニメーションリングがダイナミックに演出される。

タイカン GTSは、先代モデルよりも0.4秒速い、静止状態からわずか3.3秒で100km/hに到達。0-200km/h加速はわずか10.4秒、従来型から1.6秒も短縮された。航続距離も120km以上向上し、最大628km(WLTPサイクル)を実現している。

エクステリアには、GTS専用のブラックやアンスラサイトグレーのディテールを追加。ハイグロスブラックのインレイを備えたフロント&リヤエプロンが新たに採用された。エクステリアミラーのベースもハイグロスブラックに変更。標準装備の「20インチ・タイカンターボSエアロデザインホイール」と、オプションの「21インチRSスポーツデザインホイール」は、どちらもGTS専用のアンスラサイトグレーにペイントされる。

専用の「Taycan GTS」ロゴを配置

日本導入がスタートした「ポルシェ タイカン GTS」のインテリア。
タイカン ターボ GTと同じマテリアルでまとめられたスポーティな「タイカン GTS」のインテリア。各部には専用の「Taycan GTS」ロゴを配置される。

インテリアは、タイカン ターボ GTと同じマテリアルをチョイス。スポーティな「Race-Tex」エクステンションスコープと、ブラックスムースレザーのエレメントが標準搭載される。「アダプティブスポーツシートプラス(18way電動調整機能付)」、モードスイッチとステアリングヒーターを備えた「GTマルチファンクションスポーツステアリングホイール」、プッシュトゥパス機能とサーキットモードを含む「スポーツクロノパッケージ」も標準装備となる。

GTマルチファンクションスポーツステアリングホイールは、プッシュトゥパス機能と、エネルギー回生用モードスイッチとパドルを装備。無償オプションでブラックの「Race-Tex」仕様を選ぶこともできる。オプションの「GTSインテリアパッケージ」には、カーマインレッドに加えてスレートグレーネオを追加。メーターパネル、パワーメーター、スタートグラフィックには専用の「Taycan GTS」ロゴがあしらわれた。

「ポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメント(PASM)」を含む、「アダプティブエアサスペンション」は、「ポルシェトルクベクトリング プラス(PTVプラス)」との組み合わせて標準装備。また、GTS専用チューニングを施した「ポルシェ・アクティブライド・サスペンションコントロールシステム」をオプションで装着することもできる。

今回、GTSの爽快なキャラクターを表現するため、タイカン ターボSに似た、特徴的なサウンドスケープを導入。このサウンドスケープは、他のタイカン・モデルとは一線を画しているという。

効率性に優れた4WDエントリーモデル

日本導入がスタートした「ポルシェ タイカン4」のエクステリア。
「タイカン4 クロスツーリスモ」に続き、スポーツセダンにも、効率性に優れたエントリー4WDモデル「タイカン4」が追加された。

「タイカン4 クロスツーリスモ」に続き、スポーツセダンにも、高い効率性と4WDを組み合わせたエントリーモデル「タイカン4」が登場した。標準装備の「パフォーマンスバッテリー」ではなくオプションの「パフォーマンスバッテリープラス」を選ぶことで、ローンチコントロール使用時の最高出力が300kW(407PS)から320kW(435PS)となる。

航続距離もバッテリーの種類によって異なり、パフォーマンスバッテリーを使用した場合は最大559km、パフォーマンスバッテリープラスを使用した場合は最大643km。4輪駆動(4WD)モデルとしては最大レベルの航続距離を実現した。前後アクスルにそれぞれ1基の電気モーターを搭載し、後輪駆動(RWD)のタイカンよりも高い走行安定性と、トラクション性能を確保。タイカン4の0-100km/h加速は4.6秒、80kgの重量増にもかかわらずRWDモデルを0.2秒も上まわるスペックが与えられている。

エクステリアは「19インチタイカンエアロホイール」「ブラックブレーキキャリパー」「LEDマトリックスヘッドライトな」ど、充実の標準装備。さらに「ポルシェ・トラクション・マネジメント(PTM)」と「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)」を備えた「アダプティブエアサスペンション」も標準装備される。

インテリアにも「フロントコンフォートシート(8way電動調整機能付)」「ブラックパーシャル・レザートリム」「ダークシルバーアクセント・パッケージ」「レザーマルチファンクション・スポーツステアリングホイール」「シルバーブラッシュ・アルミニウム・ドアエントリーガード」「サウンドパッケージプラス」などの標準装備が奢られた。

車両本体価格(税込)

ポルシェ タイカン4:1416万円
ポルシェ タイカン GTS:1952万円

【問い合わせ】
ポルシェ コンタクト
TEL:0120-846-911

【関連リンク】
・ポルシェ ジャパン公式ウェブサイト

ポルシェ タイカン ターボ GT ヴァイザッハ・パッケージが、中国の上海インターナショナル・サーキットでラップアタックを実施。2分11秒28という市販車両最速タイムをマークした。

ポルシェ最速EV「タイカン ターボ GT ヴァイザッハ・パッケージ」がニュルとラグナ・セカに続き上海でも市販最速ラップを樹立【動画】

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ゲンロクWeb編集部

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