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MERCEDES-BENZ GLC EV
変化したフロントエンド
次世代型の「メルセデス・ベンツ EQC」プロトタイプは、過去に何度か目撃されている。しかし、今回のスクープ画像にはフロント周りが以前とは異なるプロトタイプが写っている。開発段階で、既に「フェイスリフト」が行われたようだ。大型フロントグリルのスペース確保が目的と考えられるが、フロントエンドがこれまでよりも直立し、上下に長くなった印象を受ける。
2速トランスミッションの採用
プラットフォームは、中~大型モデル向けの新しい「MB.EA」アーキテクチャが採用される見込みだ。また、「EQXX」で発表されたテクノロジー(eATS 2.0ドライブトレイン)は、当初から計画にあった電動Aクラスなど小型車両の後継モデルだけでなく、MB.EAシリーズにも採用されるようだ。
したがって、800Vテクノロジー、シリコン・カーバイドを使用した高効率なインバーター、250PSから500PS程度が期待されるコンベンショナルなラジアル・フラックス・モーター、後輪または全輪駆動、四輪操舵といった機構が与えられるだろう。また、EQXXとは異なり、エネルギー効率をさらに高める2速ギアボックスの採用も考えられる。
バッテリーの進化にも取り組む
メルセデスはバッテリーのエネルギー密度を大幅に高めることにも取り組んでいる。現行「EQS」の110kWhバッテリーの体積密度は1リットルあたり550Whだが、将来的には最大800Wh/Lが可能になると噂されている。
これが実現すれば、同じスペースに蓄えられるエネルギーを増やしたり、バッテリーを大幅に小型・軽量化したりすることができる。CクラスEVサルーンやこのGLC EV(次期型EQC)では、1回の充電で1000km近くまで走行することが可能になるかもしれない。
EQC改めGLC EVのワールドプレミアは、2025年後半と予想する。
PHOTO/APOLLO