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Alfa Romeo 33 Stradale
アルファロメオが特注モデル製造に復帰
アルファロメオは、世界中のアルファロメオ・ファンに約束したとおり、2024年内に「33 ストラダーレ」の製造1号車をラインオフし、最初のカスタマーへと納車した。今回、アルファロメオはプロジェクト立ち上げ時に掲げた完成期日を記録的なスピードで実現したと言えるだろう。
「33 ストラダーレ」プロジェクトは、アルファロメオが「フオリゼーリ(Fuoriserie:イタリア語で特注モデル)」の世界へと復帰したことを意味している。33 ストラダーレは、イタリアにおいて育まれてきた特注モデルのノウハウを駆使。職人技による最高レベルの品質、究極のドライビングパフォーマンス、ユニークなカスタマイズなど、33名のオーナーには、特別な1台が提供される。
納車式が行われた12月17日は、1966年の同日にカルロ・キティが、フランコ・スカリオーネに「ティーポ 33 ストラダーレ」のボディワークの制作を正式に託した記念すべき日でもある。それから58年後、新世代33 ストラダーレの第1号車が完成し、そのストーリーが完璧に蘇ることになった。
選ばれし33名が加入した「クラブ33」
わずか33台のみが製造される「33 ストラダーレ」は、アルファロメオの伝統と未来が融合。このプロジェクトの成功を信じてきた少数のエンスージアストに、最高にエキサイティングなドライビング体験を提供する。
アルファロメオのデザイン部門、チェントロスティーレは、1967年にデビューした歴史的モデル「ティーポ 33 ストラダーレ」をインスパイアした美しいエクステリアを完成させた。そのフォルムは伝統を重視しながらも、アルファロメオが掲げる最新のデザインラゲージがシームレスに組み合わせられている。
搭載されるパワートレインは2種類が用意され、内燃機関モデルは最高出力628PSの3.0リッターV型6気筒ツインターボに8速DCTを介して後輪を駆動。BEV仕様は3基の電動モーターを前後アクスルに搭載したAWDとなり、最高出力760PS、航続距離450kmが確保された。
2022年9月に開催されたF1モンツァGPでの公式発表後、33 ストラダーレをオーダーした「クラブ33」のメンバーは、各分野のプロフェッショナルで構成されたチーム「ボッテガ(Bottega)」と、綿密なミーティングを実施。1号車のオーナーも、ボッテガとバーチャルとリアル両方での話し合いを重ね、自身のカスタマイズを決定している。
33台すべての製造は、カロッツェリア・ツーリング・スーパーレッジェーラで行われている。