ローダウンフォルムのTHE・都会派オフローダー「ランクル300ZX」を「エルフォード」が仕上げた

「エルフォード」が仕上げたローダウンフォルムのTHE・都会派オフローダー最新「ランクル300ZX」

創業以来35年以上にわたってカスタム市場を駆け抜けてきたエルフォードの最新定義。
創業以来35年以上にわたってカスタム市場を駆け抜けてきたエルフォードの最新定義。
時代と共にランクル愛好家の使用用途も変化しているようだ。創業以来35年以上にわたってカスタム市場を駆け抜けてきたエルフォードも、その変化を肌で感じている。エルフォード流ランクルの最新定義とは。(GENROQ 2025年2月号より転載・再構成)

ELFORD × LAND CRUISER 300ZX

ローダウンフォルムのTHE・都会派オフローダー

「エルフォード」は明和が手がけているカスタムパーツブランドで、創業当時より国産SUVに力を入れ、オリジナルパーツやホイールなどを開発、販売している。これまで長年にわたってカスタムトレンドの移り変わりを見てきた。30年前にはSUV(当時は4WD)はオフロードを走るためのクルマであり、ローダウンしてエアロパーツを付けることに批判的な風潮も一時期はあったようだが、それはひと昔前の話。最新のランクル300ZXは、エルフォードの原点に戻ってローダウンフォルムのTHE・都会派オフローダーとして仕上げることにしたのだという。

現れたランクル300のヘビー級重厚感。もとから大きなクルマだが、加えてどっしりとした王者の風格が備わっている。エルフォードが得意とするエアロ、マフラー、ホイールといったパーツが存在感を放ち、さらに迫力が増強されているのが分かる。エルフォードのパーツは、モデリスタ製エアロパーツを装着しているクルマであっても、そこにすっきり馴染むよう設計されている。ここに取り付けられているアンダーウイングやマフラーガーニッシュといったパーツは、すべてそうだ。そして今回は、開発を重ねてようやく試作品が完成したオリジナルのダウンサスを取り付けているそう。これによってフロント40mm、リヤ50mmのローダウンが実現した。重心がより低位置に置かれて、アグレッシブでパワフルなオーラが加わっている。

小気味良いエンジン音

スクエアテールの左右4本出しマフラーから、小気味良いエンジンのふかし音が聞こえる。王者の貫禄にふさわしいサウンドながら、けっして耳を塞ぎたくなるような大音量が轟くわけではない。これはマフラーの新規制にも対応しているから、車検時にそのまま装着して出すことが可能だ。環境への配慮も忘れないのがエルフォードのこだわりでもある。

全体的に見て一番目立つのが、なんといっても24インチ大口径のオリジナルホイール「セレスティアル」だろう。日本製の鍛造1ピースホイールにして、わずか15kgという軽量を実現したエルフォードこだわりの逸品が、ランクルの勇ましい足取りを彩る。強度や乗り心地を重視してステップリムが採用され、さらには「アンチエアリークシステム」という特許取得のホイール機構を持つ。これは、わずかなエア漏れだけでなく、たとえタイヤが変形しても空気が漏れないという特殊な構造だ。見た目のかっこよさだけでなく、安全性を高めることで、カスタムの価値を底上げすることがエルフォードが目指すゴールなのだと教えてくれた。

安全性にフォーカスしたパーツも

ルーフに取り付けられたオリジナルのLEDバーライトも、実は安全性にフォーカスしたパーツなのだそう。これはハイビームとデイライトの2種類のLEDを切り替えられる。作業時の光源として役立つ本来の用途はもちろんのこと、デイライトによって視認性を上げて、視界の悪い環境での運転時の事故防止を目的としているそうだ。

原点回帰とはいえ、歩んできた年月の分だけ進化を続けてきたエルフォード。時代の求める安全性や環境への配慮までを含めた幅広いカスタムアプローチで、日本で最長の歴史を持つクルマを、今日も明日ももっと魅力的にする。

REPORT/上之園真以(Mai AGENOSONO)
PHOTO/山田泰弘(Yasuhiro YAMADA)
MAGAZINE/GENROQ 2025年2月号

PRICE LIST

アンダーウイング:7万3700円
サイドステップエクステンション:10万2300円
マフラーガーニッシュ:4万2900円
ルーフライトマウントパネル:14万800円
左右4本出しマフラー タイプX:27万2250円
セキュリティペダル:3万7400円
ホイール「セレスティアル」(24×10.0J):24万8050円

【問い合わせ】
明和
TEL 048-966-3551
https://www.elford.co.jp

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