日産とマクラーレン、フォーミュラEにおける協力関係を締結

マクラーレンニッサン誕生! 日産が2023年からフォーミュラEに参戦するマクラーレンに最新の「Gen3」マシン用電動パワートレインを供給

日産、マクラーレンにフォーミュラEのパワートレインを供給
日産は、マクラーレンにフォーミュラEのパワートレインを供給すると発表、今後緊密なパートナーシップを築いていく。
日産自動車とマクラーレン・レーシングは「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」における技術パートナーシップ契約締結を発表。マクラーレンはシーズン9(2022~23年)から、日産製パワートレインの供給を受けることになる。

日産とマクラーレンがフォーミュラEで連携

マクラーレンは日産から電動パワートレインの供給を受け、フォーミュラEへの挑戦をスタートする。日産のアシュワニ・グプタCEO(写真)はマクラーレン「理想的なパートナー」と評価した。
マクラーレンは日産から電動パワートレインの供給を受け、フォーミュラEへの挑戦をスタートする。日産のアシュワニ・グプタCOO(写真)はマクラーレンを「理想的なパートナー」と評価した。

2022年5月、英国の名門チームであるマクラーレン・レーシングは「Gen3」マシンが導入されるシーズン9から、フォーミュラEへの参戦を発表。今回のパートナーシップ締結により、マクラーレンにはGen3マシンが使用される期間を通じて、日産製電動パワートレインが供給される。

日産は2022年の4月に自社のフォーミュラE活動を担当する「e.dams」チームの買収を発表。日産とマクラーレンは今後、最も高度な技術を要するフォーミュラEにおいて、緊密に連携しながら参戦を続けていく。日産の最高執行責任者を務めるアシュワニ・グプタは、マクラーレンとの協力関係締結について次のようにコメントした。

「日産とマクラーレン・レーシングとのパートナーシップは、様々なコラボレーションとノウハウの共有を強力に推進するものとなるでしょう。日産とマクラーレンに共通するのは、パイオニア精神とイノベーションを貪欲に追求する姿勢です。日産がフォーミュラEに参戦し、クルマの電動化を推進していく上で、マクラーレンは理想的なパートナーであると考えています」

2026年までの参戦を確約している日産

日産は、来季から導入される新規定マシン「Gen3」が使用される2023年までの参戦を確約。新たに参戦を決めたマクラーレンは、」長期的にフォーミュラEへの関与を続ける日産との協力関係を決めている。
日産は、来季から導入される新規定マシン「Gen3」を用いる2023年までの参戦を確約。新たに参戦を決めたマクラーレンは、長期的にフォーミュラEへの関与を続ける日産との協力関係を決めている。

日産は日本のメーカーとして初めて、シーズン5(2018/19)からフォーミュラEへの参戦をスタート。最新の「Gen3」マシンが導入されるシーズン9(2022/23)から、シーズン12(2025/26)まで長期的なシリーズへのコミットを公表している。

一方、F1やGTレースに参戦するマクラーレンは、今シーズン限りで撤退を決めていた「メルセデスEQフォーミュラEチーム」を買収。メルセデスを引き継ぐ形で、来シーズンからのフォーミュラEに参戦する。マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは、日産との協力関係について次のように説明した。

「フォーミュラEに初めて参戦するマクラーレンは、チームを編成するにあたり、あらゆる面で最高のパートナーを探していました。技術は大切な要素のひとつでしたが、日産は過去4シーズンにわたって献身的にレースに取り組み、その知見と技術を証明してきました」

「今後、新たにGen3マシンが導入されるにあたり、このコラボレーションは両者に多くの成功をもたらすと確信しています。両チームのパフォーマンスを向上させ、日産のフォーミュラE用パワートレイン技術の開発を強力に推進することになるでしょう」

マクラーレン アルトゥーラ GT4のフロントスタイル

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パワーユニット供給契約を締結したエンビジョン・レーシングのシルヴァン・フィリッピ代表(左)とジャガーのチームディレクターを務めるジェームス・バークレイ(右)。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…