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自社ブランドに加えて、OEM部門も強化
今回の決定を受けて、ゴードン・マレー・グループ内に、ゴードン・マレー・テクノロジー(Gordon Murray Technology:GMT)とゴードン・マレー・オートモーティブ(Gordon Murray Automotive:GMA) という、ふたつの主要部門に分社化されることになった。
新設されたゴードン・マレー・テクノロジーは、ゴードン・マレー・デザインとゴードン・マレー・エレクトロニクスで構成。車両の開発・設計・製造など、世界の自動車メーカーに向けた技術サービスを提供する。GMTはすでに2台の先進的なフル電動SUVを開発しており、1台は大手自動車メーカー向けとなる。さらに、世界の大手自動車関連企業と様々なプロジェクトを進めている。
様々なメーカーとプロジェクトが進行中
ゴードン・マレー・グループのエグゼクティブ・チェアマンに就任したゴードン・マレーは、今回の組織再編について次のように説明する。
「ゴードン・マレー・グループは力強く成長を続けています。2020年以降、かつてないほどの拡大を遂げました。今回の発表と事業の合理化は、それを証明するものとなります。私たちは成長を続け、さらに成功を大きくしたいと考えているのです」
「ゴードン・マレー・オートモーティブは、強力な地位を手にしました。世界最高峰のスーパースポーツとして送り出したT.50、T.50s、そして最近発表したT.33は、すでにソールドアウトしています。T.50は開発の最終段階にあり、間もなく最初のお客様の手に渡る予定です。さらに、今後も多くのエキサイティングなニュースが控えています」
「さらなる成長機会となるのが、ゴードン・マレー・テクノロジーです。電気自動車、コネクティビティ、そして最終的には自動運転を実現するため、世界中の企業との協業が可能なチームを持っています。すでに革新的なプロジェクトが進行中であり、自動車開発や製造プロセスの変革に対して、私たちは影響力を強めていくでしょう」
英国ウィンドルシャムに本社施設を建設中
ゴードン・マレー・オートモーティブとゴードン・マレー・テクノロジーの両社は、英国サリー州ウィンドルシャムに5000万ポンド(約82億円)をかけて建設される、グローバルヘッドクォーター&テクノロジーキャンパスに本社を置く。
このプロジェクトはすでに建設がスタートしており、2024年までに完成する予定。また、ウェストミッドランド州ウォーリックにも新たな技術拠点を開設しており、2020年比で4倍規模にまで成長したグループ全体のスタッフ増加に対応する。世界中の自動車メーカーを相手とするグローバルな事業展開によって規模はさらに拡大しており、米国に新拠点を置くことも検討中だという。