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BMW M4 CSL
ノルドシュライフェで7分20秒207を記録
BMW M社が開発する高性能Mモデルには、ふたつのカテゴリーが存在する。ひとつはサーキット走行を想定した「Mハイパフォーマンスモデル」。もうひとつがサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ、走行性能を高めた市販仕様「Mパフォーマンスモデル」だ。今回、日本への導入が決まった「M4 CSL」は、前者のMハイパフォーマンスモデルに位置付けられている。
M4はクーペモデル特有の流れるようなルーフラインなど、究極の美しさを持ちながら、サーキットでの圧倒的な走行性能を持つハイパフォーマンス仕様としてデビューした。「M4 CSL」は、M4 コンペティション(RWDモデル)をベースに、約100kgの軽量化と40psの出力向上などを実現した。
「CSL」は、Competition、Sport、Lightweightの頭文字からネーミングされており、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(20.832km)において、BMW量産車最速となる7分20秒207のラップタイムを記録。BMW量産モデル最速の称号が与えられている。
軽量・高剛性を誇るCFRP製パーツを採用
M4 CSLは、M4 コンペティションをベースに100kgの軽量化を実現。ボンネット、トランクリッドにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用した。さらに、キドニー・グリル、エアインレット、ドアミラーキャップ、ディフューザーなどにもCFRP製パーツが導入されている。
イエローのデイライトを備えたレーザー・ライト、レーザー・テクノロジーを採用したリヤコンビネーションランプを装備。トランクリッドに配置されたモデルバッチは、ブラックをベースにレッドのアクセントを利かせたことで特別な限定モデルであることを主張している。
ブースト圧の向上により40psの出力アップ
M4 CSLに搭載される3.0リッター直列6気筒ツインターボガソリンエンジンは、最高出力405kW(550ps)、最大トルク650Nmを発揮。ブースト圧を1.7barから2.1barにアップしたことで、ベースのM4 コンペティションと比較して出力が40psも向上した。さらに大幅な軽量化により、0-100km/h加速は3.7秒を実現している。
シャシーは、M4 コンペティションをベースに路面追従性、キャンバー強度、ダンパーのレスポンスを向上。ボールジョイントを4ヵ所増加し、14ヵ所とした。専用サスペンション、専用スタビライザー、Mカーボン・セラミックブレーキを標準装備することで、特にサーキットにおいて究極のドライビング性能を発揮する。
軽量化を考慮し取り外されたリヤシート
インテリアは、レーシングカーを彷彿とさせるデザインで纏められた。センターマーク付きの「Mアルカンターラ・ステアリング」「Mカーボン・ファイバー・トリム」、専用CFRP製センターコンソールなど、モータースポーツ由来の装備が数多く採用されている。
シートにも極限まで軽量化を図った「Mカーボン・フル・バケット・シート」が導入された。このシートはレースシーンでの使用を考慮し、6点式シートベルトにも対応。さらに、ヘルメット使用時でもヘッドレストが邪魔にならないよう工夫が施されている。
また、軽量化のため、リヤシートは取り外されており、替わりにヘルメットなどを収納できるスペースが用意されている。
【車両本体価格(税込)】
BMW M4 CSL:2196万円
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BMW カスタマー・インタラクション・センター
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