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Audi RS 4 Avant
電動化を示す「PHEV」のステッカー
グリルのフォーシルバーリングスを隠し、ボディ全体に厳重なカモフラージュが施されたRS 4 アバントは、ドイツの公道でRS 6と共にキャッチされた。デュアルエグゾーストを装備し、リヤウインドシールドには、グリーンの「PHEV」ステッカーが貼られており、このことからも次期RS 4が電動モデルとなることが分かる。
RS 4の初期テストプトタイプである可能性が高いが、ボディに関してはフェンダーの張り出しがなく、ブレーキサイズもアウディのスポーツモデルにしては小さい。それでも随伴車がRS 6であるという事実は大きく、このモデルが「RS」系列のテスト車両であることを指し示している。
ベースとなるエンジンはダウンサイズ化か
4年前の段階でアウディは、次世代RS 4がハイブリッドパワートレインを搭載することを公式に認めている。ただ、「次世代パフォーマンスワゴンがPHEVになる」と明かしただけで、さらなる詳細にアウディは踏み込んでいない。
ベースとなる内燃機関が2.9リッターV型6気筒ツインターボになる可能性は、残念ながら非常に低い。おそらくはメルセデスAMG C63と同様に、ダウンサイジング化された直列4気筒エンジンに電動モーターが組み合わせられるはずだ。
大型ディスプレイを2基備えたコクピット
今回、走行中に撮影された車両とは別に、次期A4のインテリア撮影に成功した。開発段階ではあるが、現在トレンドとなっている、ワイドなデジタルインストルメントパネルと、大型のタブレット型インフォテインメントをレイアウトしている。このまとまりのなさはテスト車両ゆえで、最終的に大型ディスプレイはより自然にレイアウトされるはずだ。
中央のベンチレーション吹き出し口上に、スイッチ類が隠れている可能性があるが、このクルマの機能のほとんどはタッチスクリーンに組み込まれている。ディスプレイ下部には、クライメートコントロール用ショートカットを配置。さらに大型シフトレバーを廃止し、よりコンパクトなロッカースイッチに変更した。その右側にはふたつカップホルダーがあるが、テスト用機材に占領されている。
Q4 E-Tronから流用したと思われるタッチセンサー付きステアリングホイールには、シフトパドルを装備。プラスチックの一部がかなり安っぽく見えるが、これはプロトタイプだからだろう。
次期A4は2023年に発表される見込みで、パフォーマンス仕様の「S4」と「RS 4」は、少し遅れて2024年に投入される。その先には「Q6 E-Tron」とポルシェ マカンでデビューする専用電動プラットフォーム「PPE」をベースに、フル電動化された「RS 4」的なモデルがデビューする可能性もある。