2代目に進化した「BMW M2」は最高出力460psを発揮

新型「BMW M2」がデビュー! 3.0リッター直6ツインターボに6速MTの組み合わせで好事家も大喜び【動画】

2代目に進化した、新型BMW M2の走行シーン。
大成功作となった先代M2と同様のコンセプトを引き継ぎ、よりマッシブなフォルムを纏って登場した新型BMW M2。
BMW M社(BMW GmbH)はハイパフォーマンス2ドアクーペ、新型「M2」を発表した。最高出力338kW(460ps)を発揮する3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジンを搭載した第2世代FRスポーツは、オプションで6速マニュアル・ギヤボックスを設定。新型M2もまた、BMW M社50周年のアニバーサリーモデルとなる。

BMW M2

2023年4月からメキシコ工場での製造をスタート

2代目に進化した、新型BMW M2のエクステリア。
新型M2の製造は、ベースとなった2シリーズ クーペと同様にメキシコのサン・ルイス・ポトシ工場で行われる。

コンパクトなサイズ、ショートホイールベース、完璧にバランスされた「50:50」の重量配分、BMW M3/M4由来のパワートレインとシャシーテクノロジーにより、新型M2は敏捷性と抜群のハンドリングを実現した。サーキットやワインディングロードにおいて、ドライバーが限界を追求しても、難なくコントロールできる懐の深さを備えている。

先代モデルから引き継がれたクラシカルな2ドアクーペスタイルは、アスリートを思わせるマッシブなフォルムで表現された。最新スポーツモデルらしく、先進のコントロール/オペレーティングシステムを介して、ドライブモードのセットアップのカスタマイズを簡単に行うことも可能。新型M2は、1973年にデビューした「BMW 2002 t」からの伝統を受け継ぎ、世界中で約6万台が販売された先代モデルをさらに上まわる成功が期待されている。

M2の製造と発売は2023年4月からスタート。新型2シリーズ クーペとともに、BMWグループのメキシコ「サン・ルイス・ポトシ」工場で生産される。

スクエアな形状を採用したキドニー・グリル

2代目に進化した、新型BMW M2のエクステリア。
BMWを象徴するキドニー・グリルは、縦型形状のM3/M4とは異なり、スクエアな横型形状が採用されている。ボディカラーは専用「トロント・レッド・メタリック(写真)」を含む5色が用意された。

新型M2のアスリートのようなフォルムは、コンパクトなサイズ、パワフルなプロポーション、そしてBMW M社独自のキャラクターに由来。M4クーペと比較して全長が214mm、ホイールベースも110mmも短く、その扱いやすさは、多くのユーザーから歓迎されるはずだ。

今回、水平方向ルーバーを内蔵したフレームレス形状の大型BMWキドニーグリルを採用。スクエアな輪郭を持つ3分割ロワーエアインテークと組み合わせたことで、BMW Mモデルらしい表情を演出した。また、このデザインにより冷却用フレッシュエアの取り込みと、エアロダイナミクスのバランスが最適化されている。

シンプルなサーフェイス、あえて力強くフレアさせたサイドスカート、筋肉質なホイールアーチが、サイドビューを構成する。リヤセクションはコンパクトでパワフルな印象を重視し、トランクリッドにスポイラーを配置し、テールランプ下部に垂直方向のリフレクターを導入した。バンパー下部には2対のデュアル・エキゾーストパイプを囲むよう、ディフューザーが取り付けられている。

エクステリアペイントは、専用の「ザントフォールト・ブルー・ソリッド(Zandvoort Blue solid)」と「トロント・レッド・メタリック(Toronto Red metallic)」を含む5種類から選択可能。また約6kgの軽量化が可能なMカーボン・ルーフもオプションで用意された。

先代モデルから90ps向上した3.0リッター直6ツインターボ

2代目に進化した、新型BMW M2の3.0リッター直6ツインターボ。
M3/M4と同様に3.0リッター直列6気筒ツインターボは、先代から90psもパワーアップした最高出力460psを発揮する。

3.0リッター直列6気筒ツインターボは、Mツインパワー・ターボ・テクノロジーと高回転型設計により、Mモデルに相応しいパフォーマンスを発揮。3.0リッター直6ユニットは、M3とM4に搭載されているエンジンと細部が異なるだけで、シャープなレスポンス、どこまでも滞りなく吹け上がる回転数、リニアなパワーデリバリーは健在。スリリングな走行性能を、ドライバーへと提供する。

最高出力は338kW(460ps)を発揮し、先代から66kW(90ps)もパワーアップを果たした。最大トルクは550Nmを発生し、最高回転数は7200rpm。電動フラップ付きMエキゾーストシステムからは、脈打つようなパワー感に合わせて、美しいエンジンサウンドが奏でられる。オイル供給システムとクーリングシステムは、極めて負荷の高いサーキット走行時にも十分対応できるように設計された。

標準装備の「Mトラクション・コントロール」は、ホイールスリップ制限の介入値を、10段階で設定可能。リヤアクスルには「アクティブMディファレンシャル」が標準搭載されており、必要に応じてリヤタイヤのグリップレベルを調整することができる。

ダイレクトな6速MTをオプションで用意

2代目に進化した、新型BMW M2にオプションで用意された6速マニュアルミッション。
ドライブロジック付8速MステップトロニックATに加えて、オプションで6速MTも用意された。

ドライブロジック付8速Mステップトロニック・トランスミッションを介してリヤを駆動。スポーティな変速、ダイレクトなシフトフィールに加えて、スロットルを踏み込むだけで瞬発力を備えた加速を実現する。最新のMデザインを採り入れたセレクターレバーだけでなく、ステアリングホイールに配置されたパドルシフトを使ってのギヤチェンジが可能。「ドライブロジック」は、3つのシフトセッティングから選択可能となっている。

6速MTは、クラシカルな走りを求める人のためにオプションで用意された。コーナーリング中でも正確なシフト操作をサポートする「ギヤシフト・アシスタント」も搭載。プリミティブかつ、スポーティなドライビングを簡単に楽しむことができる。Mセットアップ・メニューを介して、ギヤシフト・アシスタントを無効化することも可能だ。

0-100km/h加速は、8速ATが4.1秒、6速MTが4.3秒。0-200km/h加速は、8速ATが13.5秒、6速MTが14.3秒となっている。最高速度は、オプションの「Mドライバーズ・パッケージ」を導入することで、250 km/hから285 km/hまで引き上げることができる。

様々な情報を表示可能なBMWカーブド・ディスプレイ

2代目に進化した、新型BMW M2ののコクピット。
コクピットには、12.3インチ・インフォメーション・ディスプレイと14.9インチ・コントロール・ディスプレイを組み合わせた「BMWカーブド・ディスプレイ」が導入されている。

コクピットには最新の「BMWカーブド・ディスプレイ」を配置。12.3インチ・インフォメーション・ディスプレイには、ドライブに関連する情報が新たなレイアウトで表示される。14.9インチ・コントロール・ディスプレイは、車両設定やタイヤの状態などを伝える、M専用ウィジェットを表示させることができる。オプションの「BMWヘッドアップ・ディスプレイ」にも、M専用グラフィックが用意された。

最新世代のインフォメントシステム「BMW iDrive」を標準搭載。BMWオペレーティングシステム8をベースに、タッチコントロールと実際の言語を使い、ドライバーと車両が直感的にコミュニケーションできるように設計されている。さらに、BMW IDとMy BMWアプリによるパーソナライゼーションも可能で、パーソナルeSIMを車両内で使用することもできる。アップル・カープレイ(Apple CarPlay)とアンドロイド・オート(Android Auto)への連携機能も標準搭載された。

ドライバーシートとパッセンジャーシートには、センサテックとアルカンターラを組み合わせた専用デザインのスポーツシートを標準装備。ヘッドレスト一体型「Mスポーツ・シート(パーフォレイテッド・サーフェス、ヴェルナスカ・レザー/センサテック)」もオプションで選ぶことができる。

こちらもオプションの「Mカーボン・バケットシート」は、シートクッションとバックレストの構造部材にカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を使用。サイドボルスターとヘッドレスト下部をカットアウトし、約10.8kgの軽量化を実現している。

BMW M2を動画でチェック!

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…