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Archer Midnight
2021年にアーチャーとパートナーシップを締結
eVTOL開発スタートアップ企業アーチャー・アヴィエーション(Archer Aviation)は、2018年にアメリカ・カリフォルニアで設立。2020年5月には、4人乗り大型eVTOL「アーチャー」を公開した。2021年にはステランティスとのパートナーシップを発表。今回、新型フラッグシップeVTOL「ミッドナイト」の本格生産に向けて、より強力関係を深めることが明らかにされた。
今回の発表を受けて、ステランティスはアーチャーが計画しているアメリカ・ジョージア州コビントンの製造施設立ち上げに協力。2024年からここでミッドナイトの製造を開始する予定となっている。
ミッドナイトは、安全性、持続可能性、静粛性に優れ、1000ポンド(453kg)以上の積載量を想定し、4名の乗客とパイロットの搭乗が可能。航続距離は100マイル(160km)、20マイル程度の短距離を往復し、その間の充電時間は約10分でエアタクシーとしての利用も可能だ。
アーチャー・アビエーションの創業者であり、CEOを務めるアダム・ゴールドスタインは、今回の発表について次のようにコメントした。
「ステランティスは、アーチャーの商業化に向けた進捗を継続的に高く評価しています。今回、eVTOL『ミッドナイト』を共同生産するため、多大な資源を投入することを約束してくれました。これによりアーチャーの市販化が大きく進んだと言えるでしょう」
将来的にミッドナイトの大量生産を計画
アーチャー・アビエーションとステランティスの協力関係は、実用的なeVTOLをマーケットへと投入するため、両社の強みと能力を活かすべく締結された。アーチャーは、eVTOL、電動パワートレイン、航空機認証のスペシャリストを擁しており、ステランティスは高度な製造技術や専門知識、経験豊富な人材や資本を、このパートナーシップへと提供する。
この提携により、アーチャーの商業化計画に合わせて、eVTOLの生産規模を拡大することが可能になった。さらに、製造立ち上げ段階における数億ドルもの支出を回避できるよう、ステランティスが支援することで、より商業化がスムーズに立ち上がると見られている。将来的にステランティスは、アーチャーが開発したeVTOLを独占契約製造者として大量生産することを目標としているという。
ステランティスのカルロス・タバレスCEOは、アーチャー・アビエーションとの協力関係について、次のように説明する。
「過去2年間、私たちはアーチャーと緊密に協力してきました。彼らの創意工夫とeVTOL実用化に向けた揺るぎない活動には、常に感銘を受けています。今回、アーチャーとのパートナーシップを深め、持ち株比率を高める計画は、ステランティスが地上から空まで、持続可能な移動の自由を提供するべく、限界を押し広げていることを実証しています」