メルセデス・ベンツのミドルサイズSUV「GLE/GLE クーペ」改良新型がデビュー

メルセデス・ベンツ GLE/GLE クーペが全グレード電動化して運転支援機能を充実

デビュー4年目を迎えたメルセデス・ベンツの人気ミドルサイズ SUV「GLE/GLE クーペ」が内外装をアップデート。改良新型としてデビューを果たした。
デビュー4年目を迎えたメルセデス・ベンツの人気ミドルサイズ SUV「GLE/GLE クーペ」が内外装をアップデート。改良新型としてデビューを果たした。
メルセデス・ベンツは人気ミドルサイズSUV「GLE」と「GLE クーペ」の改良新型を発表した。欧州仕様では全車に4WDシステム「4MATIC」が標準装備され、悪路だけでなく路面μの低い場所でも抜群の走破性を実現。最大3.5トンのトレーラー能力により、ホーストレーラーや大型のキャラバンを牽引することが可能となっている。

Mercedes-Benz GLE / GLE Coupe

2023年7月からヨーロッパでのデリバリーを開始

内外装や様々なドライビングアシスト機能がアップデートされた、メルセデス・ベンツ GLEの改良新型。
GLE 400 e 4MATICはEVモードでの後続距離が109kmに。「GLE/GLE クーペ」改良新型は、2023年7月からヨーロッパでのデリバリーを開始する。

メルセデス・ベンツは2019年に発表した2代目「GLE/GLE クーペ」はデビュー4年目を迎え、エクステリア、インテリア、テクノロジー、様々な装備を刷新。すべてのパワーユニットが電動化され、48VとISGを搭載したマイルドハイブリッドや第4世代プラグインハイブリッドの多くがパワーアップを果たした。特に「GLE 400 e 4MATIC」は、約40PSの最高出力向上を実現している。

プラグインハイブリッドモデルは、最大航続距離が109 km(WLTP基準)に伸び、日常域のほとんどをカバーできるようになった。また、改良されたハイブリッド・ドライブ・プログラムにより、適切な区間で自動的にEVモードを活用。排ガス規制が導入されている都市部での走行時は、EVモードでの走行が優先される。また、オフロード・ドライブ・プログラムにより、オフロードでもEVとして走行できるようになった。

これまでと同様、GLE/GLE クーペの改良新型は、北米のタスカルーサ・メルセデス・ベンツ工場で生産。欧州においては2023年7月からデリバリーが開始される。日本への導入時期は現時点で未定となっている。

「トランスペアレント・ボンネット」を採用

内外装や様々なドライビングアシスト機能がアップデートされた、メルセデス・ベンツ GLEの改良新型。
悪路走行時に車両前方下のヴァーチャルビューを表示する、「トランスペアレント・ボンネット」機能が新たに採用された。

今回、ドライビングアシスト・パッケージがアップデートされ、アクティブ・ディスタンスアシスト「DISTRONIC」、アクティブ・ステアリングアシスト、トラフィックサインアシストなど、多くの機能が進化。360°カメラ付き「パーキング・パッケージ」は、通常の駐車や縦列駐車の際、ドライバーをサポートする。

マルチメディアシステム「MBUX」に搭載された「オフロードモード」は、勾配、ロール角、コンパス、ステアリング角などの特殊なコンテンツを視覚情報として表示。オプションの360°カメラ付きパーキング・パッケージとの組み合わせることで、「トランスペアレント・ボンネット」機能が提供される。

トランスペアレント・ボンネットは、オフロードモード時、センターディスプレイに前輪とそのステアリング位置を含む、車両前方下のバーチャルビューを表示。このバーチャルビューは360°カメラからの画像で構成。この“透明”なボンネットにより、ドライバーは進路上にある大きな石や深いくぼみなどの障害物を、安全に認識することができる。また、この機能は視界の悪い急斜面走行時にも有効だという。

GLE クーペにAMGラインを標準装備

内外装や様々なドライビングアシスト機能がアップデートされた、メルセデス・ベンツ GLE クーペの改良新型。
エクステリアは前後セクションを、最新メルセデス・デザインにアップデート。GLE クーペは全車に「AMGライン・エクステリア」が標準装備される。

エクステリアは、細部にまでわたる変更により、最新メルセデスらしいモダンなフォルムを手に入れた。新形状のフロントバンパーはSUVらしい力強さを表現。ラジエターグリルはクロームインサート付きとなり、2本の水平ルーバーが抜群の存在感を放つ。また、アウターエアインテーク・グリルには水平方向にクロームフィンが追加された。

ヘッドライトのライトフレアは、最新メルセデス・デザインにアップデートされた。標準装備されるLEDハイパフォーマンス・ヘッドランプは、2基のライトポイントがデイタイム・ランニングライトを補完。オプションのマルチビームLEDを導入すると、ライトポイントが4基に増やされる。また、テールライトのデザインも見直され、GLEではふたつの水平ブロック、GLE クーペではふたつのバーがライトサインとして採用された。

GLE クーペには「AMGライン・エクステリア」を標準装備。AMGラインには、クロームメッキのメルセデス・ベンツ・パターン付きダイヤモンドグリル、クロームトリム付きAMGフロントエプロン、ボディ同色のAMGサイドシル・パネルとホイールアーチ・クラディング、ディフューザー形状インサート付きAMGリヤエプロンが含まれている。

ボディカラーは「ソーダライトブルー・メタリック(Sodalite blue metallic)」と「アルパイングレー・ソリッド(Alpine grey solid)」を追加。また、独自のメルセデス・ベンツ・パターンをアニメーションで路面に投影する「アンビエント・ライティング」が、新たにオプションとして設定された。

ステアリングホイールにタッチエレメントを導入

メルセデス・ベンツ GLE/GLE クーペ改良新型のインテリア。
ステアリングホイールの2本ほ水平スポークにセンサーサーフェイスを搭載。このタッチエレメントを介して、ステアリングから手を離さずに様々な操作が行えるようになった。

インテリアには、水平スポークにセンサーサーフェイスを備えた、最新世代のステアリングホイールを搭載。ステアリングホイールの左右スポーク部のタッチエレメントを介して、ドライバーはステアリングから手を離さずにディスプレイを操作することができる。

従来はブラックで縁取られていたセンター&サイドの空調吹き出し口が、クロームメッキ仕上げに変更。メルセデス・マイバッハ GLSと同様、スラットに本物の金属を使用した亜鉛メッキが施されている。インテリアカラーは「カタラーナベージュ/ブラック(GLE)」と「バイアブラウン/ブラック(GLEとGLEクーペ)」の組み合わせを追加。GLE クーペ専用として、AMGラインにマッチしたスポーティな「ブラック/クラシカル・レッド」も選ぶことができる。

メルセデス・マイバッハ GLSでお馴染み「マニュファクチャー・ピアノラッカーブラック・フローイングライン」トリムは、GLEとGLE クーペ両方に設定。ここにナッパレザー仕上げのシートを組み合わせることができる。また、リヤアームレストにはオプションで100WのUSBポートを2基追加できるようになった。

新たにオプションとして用意されたのが「エンジニアリング・エアコントロール」。この最新空調システムは、空気センサーと微粒子センサーを用いることで、空気の“クオリティ”を常に監視。高性能2段階フィルターにより微粒子や汚染物質の大部分を低減させる効果を持つ。さらに空気の測定値に応じて、外気モードと室内空気循環モードをインテリジェントに切り替える。

メルセデスAMG GLE/GLE クーペのフロントスタイル

非公開: メルセデスAMG GLE/GLE クーペに「エディション55」を設定。専用ボディカラーや特別グラフィックを装備

メルセデスAMGは、ミドルサイズSUVの「GLE」と「GLE クーペ」に、AMG誕生55周年記念モデル「エディション55(Edition 55)」を設定した。2022年に創立55周年を迎えたAMGは、ニューモデルや特別仕様車を次々と投入している。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…