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MINI Countryman E
2種類のフル電動モデルを用意
3代目となる新型MINI カントリーマンは、現行モデル同様、5ドアと、使い勝手に優れた広大なインテリアを備えて登場する。パワーユニットは内燃機関に加えて、デビュー時点からフル電動パワートレインをラインアップ。また、全輪駆動モデルも用意される。
新型MINI カントリーマンは全長が130mm伸長し、4429mmに。全高も約60mmアップし、1613mmとなったことで、ヘッドルームを含めたパッセンジャースペースが拡大する。
フル電動モデルとして投入されるのは、最高出力193PSを発揮するベースモデルの「MINI カントリーマン E」と、ハイパフォーマンス仕様の「MINI カントリーマン SE ALL4」。こちらのモデルはMINIブランド初の全輪駆動フル電動モデルとなる。
「MINI カントリーマン SE ALL4」は、フロントとリヤアクスルに1基ずつ電気モーターを搭載。ブーストモードにおいては、最高出力317PSというハイパワーを発揮する。バッテリー容量は64.7kWh、最大航続距離は約450kmが確保された。
内外装にリサイクル素材を積極導入
新型MINI カントリーマンは、モデル全体をとおして排出ガスを大幅に削減。エクステリアとインテリアに関しては、環境負荷の大きな装飾要素を排除した。装着される軽量アロイホイールは、最大70%がリサイクルアルミニウムから製造される。また、生産時にグリーン電力を使用することで、従来の製造工程と比較してCO2排出量も大幅に削減している。
ダッシュボード、ステアリング・ホイール、ヘッドライナー、フロア、フロアマットの表面には、ペットボトルやカーペット由来のリサイクル・ポリエステルを採用。従来のプラスチックに代わって導入される高品質マテリアルは、バリューチェーンにおけるCO2排出量を最大85%も削減したという。
製造拠点となるライプツィヒ工場では、敷地内にある全高190メートルの風力発電機を使って発電も実施。2021年は、4基の風力発電機から、21.9GWhの電力が生み出された。これは、3人暮らしの家庭に換算すると、5000世帯の年間電力消費量に相当するという。
工場内のバッテリーファームでは、BMW i3から回収された最大700個の高電圧バッテリーが、風力発電機で発生した電力の蓄電に使用されている。工場の敷地内に電力エネルギーを蓄電することで、地域のエネルギーマネージメントを最適化し、電力網を安定させることが可能になった。