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Ferrari F250
ハイブリッド化はパフォーマンス向上のため?
フェラーリ最新のハイパーカー「F250」は、ル・マンのピットレーンから飛び出してきたかのようなフォルムだが、関係者によれば、「最終形にはほど遠い」とのことだ。したがって、スクープショットのディテールにあまり注目する必要はなさそうだ。とはいえ、ルーフライン上に切り込まれたドアの造形は、乗り降りを容易にするだけでなく、レーシングカーを思わせる美しさの演出が感じられる。
このプロトタイプで特に目をひくのは、巨大な空力パッケージだ。あらゆるスピード域で、このハイパーカーを路面に押しつけるよう設計されている。リヤウイングは特にアグレッシブだが、ボディワークに数多く設けられた冷却ダクトなど、効率よく空気を利用するためのエアロダイナミクス面における工夫が施されている。
フェラーリF250の正確なスペックはまだ不明だが、パワーユニットはハイブリッド化されることが予想される。モーターと組み合わされるエンジンも、V8やV12ではなく、ダウンサイジングされたV6が採用される可能性が高い。なお、エンジンとモーターに関するノウハウはすべて、CO2排出量の削減や低燃費よりも、パフォーマンスに焦点を当てたものになるだろう。
200万ユーロを超えるスーパーカーの登場は来年秋か?
フェラーリF250は約600台が製造されると噂されている。さらに、200台ほどのオープン仕様と、サーキット走行専用バージョンも数十台程度が用意される可能性がありそうだ。価格は200万ユーロ(約3億1000万円)を超えると予想されるが、既にほとんどが売約済みだろう。
「新型スーパーカーは、予定通り計画期間内(2022~2026年)に発売される」とフェラーリは投資家たちに語っているという。実際にF250が登場するのは、2024年秋ごろと予想される。