目次
Mercedes‑Benz E‑Class Long Wheel Base
中国のために開発された「Eクラス」
メルセデス・ベンツは、中国市場において新型「Eクラス ロングホイールベース」を発表した。ラグジュアリーなパッセンジャー・エクスペリエンスを実現すべく、ロングホイールベース化により居住スペースを拡大。今回、異なるデザインテーマで仕上げられた「サルーン」と「スポーツサルーン」というふたつの仕様が用意された。
コクピットには、新型Eクラスから導入された「MBUXスーパースクリーン」と、様々な中国専用機能を搭載。今回、プレミアムブランドとしては初となるクアルコム製車載チップ「8295 オートモーティブ・コクピット・プラットフォーム」が導入され、メルセデス・ベンツ初となる第3世代「MBUX」、オートマティック・レーンチェンジ・アシスト(ALC)なども初採用されている。
新型Eクラス ロングホイールベースは、「メイド・イン・チャイナ、フォー・チャイナ(Made in China, for China)」という、メルセデス・ベンツのブランド戦略に沿った最新モデル。メルセデス・ベンツは長年にわたり、研究開発、現地生産、部品調達など、中国におけるプレゼンスを継続的に拡大してきた。今回の発表会場には、中国でも人気の高い元プロテニスプレーヤーのロジャー・フェデラーも顔を見せている。
リヤシートに導入された様々な専用装備
新型Eクラス ロングホイールベースのディメンションは、全長5092mm、全幅1880mm、全高1493mm。ホイールベースは3094mmと、標準的ボディのEクラスから133mm拡大されており、ボディ拡大の恩恵はすべてリヤシートの居住性に充てられた。リヤには新たにマイバッハからインスパイアされた三角窓が導入されており、リヤシートにルーミーな視界と、十分なプライバシーを確保している。
コクピットには、最新のボディ幅いっぱいに広がる「MBUXスーパースクリーン」が採用された。3D表示機能を備えた12.3インチ・インスツルメントスクリーンは、奥行き感のある空間認識をドライバーに提供。14.4インチ・センターディスプレイと12.3インチ・パッセンジャーディスプレイは、1枚のガラスカバーで覆われる。エアコンの吹き出し口は、スクリーン上部のダッシュボードの輪郭へとシームレスに一体化された。
中国市場専用装備として、リヤシートのリクライニング機構(最大36°)、スライド・リヤシートクッション、電動レッグレスト、ヘッドレスト・ネックヒーター、360°アンビエントライト、ワイヤレス充電器などを搭載。専用開発のリヤアームレストは、アンビエントライトとラグジュアリー・ウッドトリムが統合されている。