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Ferrari 499P
シュワルツマンがベストラップをマーク
11月5日、バーレーンにおいてWECの2023年シーズンを締めくくる、恒例のルーキーテストが行われた。フェラーリは、オフィシャルドライバーのロバート・シュワルツマンとリル・ワドゥが参加し、ル・マン24時間レースで勝利を飾った499Pをテストしている。
2023年シーズン、シュワルツマンは、AFコルセの296 GT3でGTワールド・チャレンジ・ヨーロッパ耐久カップに参戦。さらに、今シーズンはスクーデリア・フェラーリのF1リザーブドライバーにも抜擢されている。この日は、51号車のレギュラードライバーであるアレッサンドロ・ピエール・グイディもドライブする中、シュワルツマンは30周を走り、最速タイムとなる1分48秒559をマークした。
「ようやくフェラーリ499Pをドライブすることができました。とても興味深い1日になりましたし、僕自身のパフォーマンスとしても、このクルマに相応しいスピードを出せたことに満足しています。1日の終わりにベストラップを記録できたのは、本当に嬉しいです」と、シュワルツマンは笑顔でテストを振り返った。
女性ドライバー初のWECウイナー
フランス出身の22歳、リル・ワドゥは2023年のWEC第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースにおいて、フェラーリ 488 GTEをドライブし、LMGTE Amクラス優勝を達成。これは2012年にスタートしたWECの歴史において、女性ドライバーによる初優勝となった。
シュワルツマンと同様、初めてWECのトップカテゴリーに君臨する499Pをドライブしたワドゥは30周を周回し、1分49秒488を記録。緊張のルーキーテストを終えて次のようにコメントした。
「今日、私の夢がひとつかないました。世界で最も重要な耐久レースイベント、ル・マン24時間レースを制した499Pを、フェラーリのワークスドライバー1年目の私がドライブしたのです。昨年、バーレーンで初めてハイパーカーをドライブしましたが、今回はのテストは特別な経験になりました。自分の能力を試すのが本当に楽しかったですし、1周1周を楽しむことができました」