スクアドラ・コルセ10周年記念モデル「ランボルギーニ ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」

ランボルギーニの限定車「ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」がデビュー「モータースポーツと市販車のリンク」

スクアドラ・コルセ10周年記念モデル「ランボルギーニ ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」のエクステリア。
専用エクステリアを纏ったスクアドラ・コルセ10周年記念モデル「ランボルギーニ ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」がデビューを飾った。
ランボルギーニは、イタリアのヴァレルンガ・サーキットで開催されたランボルギーニ・ワールド・ファイナル 2023において、モータースポーツ部門のスクアドラ・コルセ10周年を記念した「ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」をワールドプレミアした。

Lamborghini Huracan STO SC 10° Anniversario

モータースポーツと市販モデルをつなぐ存在

スクアドラ・コルセ10周年記念モデル「ランボルギーニ ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」のエクステリア。
ランボルギーニのモータースポーツ部門スクアドラ・コルセがレース参戦によって得たノウハウは、今回の「ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」をはじめ、様々な市販モデルへとフィードバックされている。

ワンメイクシリーズ、ランボルギーニ・スーパートロフェオの世界最終決戦の場「ランボルギーニ・ワールド・ファイナル 2023」は、イタリアのヴァレルンガ・サーキットで開催。今年はモータースポーツ部門のスクアドラ・コルセ10周年を祝い、モータースポーツと市販モデルの繋がりをアピールするスペシャルモデル「ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」が公開された。

ランボルギーニのチーフテクニカルオフィサーを務めるルーベン・モールは、ウラカン STO SC 10° アニバーサリオについて次のように説明する。

 「ウラカン STO SC 10° アニバーサリオは、モータースポーツで培った経験をいかに効果的に市販モデルへと反映させ、パフォーマンスとドライビングプレジャーを向上させられるかを示したモデルとなります。モータースポーツは最も技術的に洗練されたチャレンジングなテストベッドであり、私たちにとってスクアドラ・コルセが持つノウハウは貴重な資産です」

SC63をイメージした専用カラーリング

スクアドラ・コルセ10周年記念モデル「ランボルギーニ ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」のエクステリア。
ウラカン STO SC 10° アニバーサリオのカラーリングは、2024年のWECに投入されるハイパーカー「SC63」をオマージュした。

専用カラーリングは、2024年のル・マン24時間レースやセブリング12時間レースなど、世界耐久選手権(WEC)に投入されるハイブリッド・プロトタイプレーシングカー「SC63」からインスパイア。ヴェルデ・マンティス(グリーン)とネロ・ノクティス(ブラック)のツートンカラーに、コファンゴ(ボンネット&フェンダー部分)とルーフ全体を覆うトリコロールのバンドが組み合わされた。

ボンネットには2基の新形状フロント・カーボンファイバー・フリックを採用したことで、エアロダイナミクスを最適化。リヤウイングはベースのウラカン STOよりも3度高い設定となり、ダウンフォースレベルが大幅に増加している。

ボディパーツには「フルカーボンファイバー・パッケージ」を装着。ドアには「Squadra Corse 10° Anniversario」のロゴが入り、デイトナ24時間レースのGTDクラスで3連覇を達成し、GT3カテゴリー全体で50以上のタイトルを獲得したスクアドラ・コルセの栄誉を讃えている。また「Squadra Corse」ロゴがエアスクープからリヤフードまで伸びるリヤフィンにあしらわれた。

モータースポーツ意識したコクピット

スクアドラ・コルセ10周年記念モデル「ランボルギーニ ウラカン STO SC 10° アニバーサリオ」のインテリア。
アルミニウム製レーシングロールケージや、ボディカラーを反映したスポーツシートなど、モータースポーツを意識したコクピットに仕上げられた。

インテリアはサーキット走行を想定してセレクト。スポーツシートはネロ・アデ(ブラック)のアルカンターラにヴェルデ・ファウンズ(グリーン)のステッチが施され、4点式シートベルトが装着された。高剛性アルミニウム製レーシングロールケージが、パッセンジャーを保護。カーボンファイバー製フロアカバーと、カーボンファイバー製専用プレートがリヤファイアウォールに装着される。

専用開発された足まわりを導入。標準のコンポーネント代えて、調整可能な4本のレーシング・ショックアブソーバーが装着された。これにより特にコーナーリング時の接地性能が大幅に向上している。また、アクラポヴィッチ製チタニウム・エキゾーストにより、より鋭いV10サウンドを楽しむことができる。

ランボルギーニオーナーが集い、ロングツーリングを行うGIRO。60周年の今年は、現存する最古の市販モデルであるシャシー番号2番の350GTからランボルギーニ所有の最後にラインオフしたゴールドのディアブロ6.0SEまで30台近くのクラシック・ランボが集まった。

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ランボルギーニオーナーが集い、ロングツーリングを行うGIRO。今は日本でも開催されるワールドワイドなイベントとなったが、2023年にイタリアで開催されたGIROは60周年を記念した大規模なものとなった。実際に参加した西川 淳がその模様を伝える。(GENROQ 2023年12月号より転載・再構成)

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…