【ランボルギーニ ヒストリー】現代に甦った伝説的なスーパーカー「カウンタック LPI800-4」

30年以上の時を経て現代に甦った「ランボルギーニ カウンタック LPI800-4」【ランボルギーニ ヒストリー】

「カウンタック LPI800-4」は残念ながらシリーズモデルではなく112台限定車だ。台数は初代カウンタックの開発コードがL112に由来する。
「カウンタック LPI800-4」は残念ながらシリーズモデルではなく112台限定車だ。台数は初代カウンタックの開発コードがL112に由来する。
同じネーミングを繰り返し使うことを避けてきたランボルギーニが、30年以上の時を経てカウンタックの名を現代に復活させた「カウンタック LPI800-4」。アヴェンタドールと同様のカーボンファイバー製モノコックに、6.5リッターV型12気筒自然吸気を搭載。48Vのエレクトリックモーターを備えるマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる最新版カウンタックを解説する。

Lamborghini Countach LPI 800-4

30年以上の時を経て甦った車名

2021年にカウンタックを名乗った最初のプロトタイプであるLP500の生誕50周年を記念して、モントレー・カーウィークの開催で賑わう、カリフォルニア州モントレーのクエイル・モータースポーツ・ギャザリングでワールドプレミアされた「カウンタック LPI800-4」。

ランボルギーニはこれまで、デザインスタディとして製作されたミウラ・コンセプトを除いては、同じネーミングを繰り返し使うことはなかっただけに、カウンタックの名が30年以上の時を経て現代に復活したことは、それだけでランボルギーニのファンを喜ばせる大きな話題だった。

そのカウンタックLPI800-4は、残念ながらシリーズモデルではなく、生産数が112台とされた限定車だったが、それは初代カウンタックの開発コードがL112だったことに由来するもの。そしてもちろんこの112台の限定車たるカウンタックLPI800-4は、それがアンヴェールされた段階ではそのすべてがソールドアウトという状態だった。

車名で理解できる性能やメカニズム

ちなみにこれもすでにスーパーカーのファンには常識といえるところだが、車名のLPI800-4とは、800PS級のエンジンを縦置き(L)ミッドシップ(P)する4WD車であることを意味している。ランボルギーニは一時ネーミングをより簡単な表記にしていたが、CEOとして現在のステファン・ヴィンケルマン氏が復帰してから、再びそれだけで性能やメカニズムの概要が理解できるようになった。それではこれまで見慣れないIの称号は何を意味するのか。

カウンタックLPI800-4に搭載されるパワーユニットは、最高出力で780PS、最大トルクでは720Nmを誇る6.5リッターV型12気筒自然吸気。これに48Vのエレクトリックモーターを備えるマイルドハイブリッド機構を備えることがIの意味となる。

バッテリーはシアン FKP37にも採用されたスーパーキャパシタ。必要時には34PSの最高出力と35Nmの最大トルクでエンジンをフォローするこのシステムの性能をプラスすると、単純計算では最高出力は814PSという数字になるが、前述のとおり800PS級のシステム全体の最高出力を発揮できるモデルと主張されたのだろう。

初代カウンタックを彷彿させるデザイン

LPI800-4のモノコックやボディは、もちろんアヴェンタドールと同様にカーボンファイバー製。車重は乾燥重量で1595kgと軽量で、ボディーデザインは斬新でありながら、そのディテールには初代カウンタックにモチーフを得た特徴的なデザインが採用されている。0-100km/h加速を2.8秒で、そして最高速では355km/hに達することが可能とされる。

30年間という時間を経て、カウンタックはその最高速をあくまで公称値だが300km/hから355km/hまで向上させることに成功した。その間に流れた時間は、ランボルギーニに多くの新しいスーパーカー作りのテクニックを与えてくれたようだ。

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著者プロフィール

山崎元裕 近影

山崎元裕

中学生の時にスーパーカーブームの洗礼を受け、青山学院大学在学中から独自の取材活動を開始。その後、フ…