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BMW M4 GT3
2000年以降生まれの若手が72号車をドライブ
ニュルブルクリンク24時間レース、ル・マン24時間レース、スパ・フランコルシャン24時間レース、6月は短いインターバルに、3つの24時間レースが実施される。まず、6月1~2日にかけて開催される第52回ニュルブルクリンク24時間レースで、華々しい3連戦の幕が上がる。
過酷な高低差を特徴とするニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを舞台とし、ドイツ最大規模を誇る24時間レースには、ROWEレーシングとBMW M モータースポーツ RMGが、トップカテゴリーの「SP9」クラスにBMW M4 GT3を3台投入。また、今年のニュルブルクリンク24時間レースは、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の一戦としても行われる。
BMW MチームRMGの72号車には、今シーズンから新たに導入された「Gen2K(2000年以降に生まれたBMW Mワークスドライバー)」の3名が参戦。 ダン・ハーパー、マックス・ヘッセ、シャルル・ウィーツが、M4 GT3のステアリングを握る。72号車のカラーリングは、BMW Mモータースポーツのプレミアムテクノロジーパートナーのシェルがデザインし、イルミネーションホイルが暗闇で特別な視覚効果をアピールする。
BMW MチームRMGから、4度目のニュルブルクリンク24時間参戦となるヘッセは、次のように意気込みを語った。
「ニュルブルクリンク24時間を本当に楽しみにしています。スパ24時間レースと並んび、僕たちにとって1年で最も興味深く、最も重要なレースウィークとなるでしょう。ここ数年、ニュルブルクリンクではスピードがありながら、残念ながら様々な理由で結果を持ち帰ることができていませんでした。チームは素晴らしいマシンを準備してくれましたし、クールな1週間になることは間違いありません」
予選レースで2位表彰台を獲得した98号車
ROWEレーシングは、2台のBMW M4 GT3を投入。2023年のニュルブルクリンク24時間で2位表彰台を獲得した98号車には、マキシム・マルタン、マルコ・ヴィットマン、ラファエレ・マルチェロに、BMWワークスのアウグスト・ファルフスが加わった4人体制となる。
ファルフスは今年、98号車だけでなく、ROWEレーシングの99号車もドライブ。99号車はシェルドン・ファン・デル・リンデ、ドリス・ヴァントール、ロビン・フラインスという強力なラインナップを敷いた。
前述のように今回のニュルブルクリンク24時間レースは、IGTC第2戦としても開催。マルチェロとマルタンのふたりは、2月にオーストラリアで開催された開幕戦バサースト12時間レースで4位入賞を果たしており、今回はシリーズ制覇に向けても非常に重要な一戦となる。
マルタン、ヴィットマン、マルチェロの3人は、4月に行われた予選レースで2位表彰台を獲得。予選レースでの好走を経て総合優勝を目指すマルチェロは、万全の準備ができたと胸を張った。
「ROWEレーシングと初めて参戦するニュルブルクリンク24時間に向けて、とてもいい準備ができました。スタートを前に準備万端だと感じています。このレースでは勝ったことがありませんが、今年は勝利を持ち帰りたいと考えています。簡単なことではありませんが、目標達成のために懸命に努力します」
3台のBMW M4 GT3に加え、10台のBMW M4 GT4、6台のBMW M240iなど、合計33台のBMW製レーシングカーが今回も様々なクラスに参戦。5月30日には、ニュルブルクリンク内にあるBMW Mショールームにおいて、BMW M4 GT3 エボとBMW M4 GT4 エボが一般公開される予定だ。