目次
Ferrari 499P
2023年のWEC参戦に合わせて導入
2023年、フェラーリはWECにおいて「フェラーリ・ハイパークラブ」と銘打った、ユニークな顧客向けプログラムを導入した。フェラーリの耐久レースを統括するアレッサンドラ・トデスキーニの協力を得て、フェラーリのチーフマーケティング&コマーシャルオフィサーを務めるエンリコ・ガリエラが主導し、WECにおける新たなプロジェクトが立ち上げられたかたちだ。
「ル・マン24時間レースのような特別なレースでは、お客様とこれまでにない特別な経験を共有したいと考えました。究極の目標は、忘れられない思い出を作り、限りない情熱を分かち合い、サーキットの参加者として、お客様にチームの重要な一員であることを感じていただくことです」と、ガリエラは説明する。
フェラーリ・ハイパークラブの参加者は、同伴者と共に、レースウイークの水曜日から日曜日までサーキットから一歩も出ることなく、アクティビティや専用スペースで体験できる。
「フェラーリが耐久レースのトップクラスに復帰した2023年から、私たちは『フェラーリ・ハイパークラブ』という特別なプログラムを立ち上げました。フェラーリ 499PでのWECプログラムをサポートするこのクラブには、現在101名の選ばれたお客様が参加しています」とトデスキーニは付け加える。
専用ホスピタリティ「カーサ・フェラーリ」
サーキットに設けられたフェラーリ・ハイパークラブ専用ホスピタリティラウンジ「カーサ・フェラーリ」は、2023年6月に開催されたル・マン24時間レースに合わせて、サルト・サーキットで初めて登場。メインストレートに続く最終シケインの目の前という絶好のロケーションは、昼夜を問わずサーキットのバトルをたっぷりと堪能できる。
「カーサ・フェラーリは、ドライバー、エンジニア、そしてチーム全員に会える場所です。ゆっくりとくつろぎ、友情をはぐくみ、おいしい食事を楽しむこともできます。フェラーリ・ハイパークラブのための様々なアクティビティも、ここで開催されました。その一例が、フィルムシアターで開催された『エンデュランス・マスタークラス』。エンジニアが参加し、フェラーリ 499Pに関する貴重な解説を行っています」と、トデスキーニ。
カーサ・フェラーリ以外にも、フェラーリ・ハイパークラブの参加者には、サーキット体験を豊かにする専用スペースも用意された。サーキット内で丸一日を過ごすことができる移動式ホームビレッジは、レセプション、コンシェルジュ・サービス、クラブ&バー、専用駐車場が設置されている。
「2024年シーズンに向けて、私たちはカーサ・フェラーリを改築・拡張し、さらに幅広い経験を提供できるようにしました」と、ガリエラ。
「今年のル・マン24時間では、さらにサービスを拡張する予定です。フェラーリ・ストアやトリビュート・ル・マンなど、サーキットで過ごす時間がさらに楽しくなるでしょう。世界中から集まった熱狂的なフェラーリ・ファンと共に、パドックやグランドスタンドを真っ赤に染めながら、24時間レースを迎えることになります」