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Lamborghini SC63
63号車に続き19号車がWECデビュー
ランボルギーニ・アイアン・リンクスは、シーズンで最も重要な一戦「ル・マン24時間レース」に、2台のランボルギーニ SC63をトップカテゴリーのハイパークラスに投入する。
開幕戦から出走している63号車は、ミルコ・ボルトロッティ、エドアルド・モルタラ、ダニール・クビアトの3人がドライブ。そして、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するロマン・グロージャンとマッテオ・カイローリに、アンドレア・カルダレッリを加えた19号車がル・マンから登場する。
また、LMGT3クラスにも2台のウラカン LMGT3 エボ2が参戦。第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースで3位表彰台を獲得したクラウディオ・スキアボーニ、マッテオ・クレッソーニ 、フランク・ペレーラがアイアン・リンクスの60号車、アイアン・デイムスの85号車は、サラー・ボビー、ラヘル・フライ、ミシェル・ガッティングがステアリングを握る。60号車は当初、ドライブを予定していたドリアーヌ・ピンが肋骨を負傷したため、エントリーの変更を余儀なくされた。
24時間レースのレースウイークはすでにスタートしており、6月8日土曜日にはル・マン市内で伝統の公開車検とパレードを実施。続く、テストデイでは、6月12日から本格的な公式練習が始まる前に、SC63が初めてサルト・サーキットで周回を重ねている。3時間のセッションを通して、63号車は23台のエントリー中7番手、19号車は18番手で走行を終えた。
2台体制によるデータの蓄積に期待
ランボルギーニ SC63のデビュー戦となった開幕戦カタール1812kmレースは13位で完走。続く、ホームイベントの第2戦イモラ6時間レースでは、変わりやすいコンディションの中、12位で走り切り、チームに貴重なデータをもたらしている。第3戦スパ6時間レースはサスペンショントラブルに見舞われ、リタイアに終わった。
初の24時間レースとなる第4戦ル・マンに向けて、ランボルギーニ・アイアン・リンクスは、データ収集と高い信頼性を維持しつつ、上位でフィニッシュすることを目標に掲げた。テストデイではパフォーマンスの向上を見せており、2台目を投入することで、シーズン後半に向けてより多くのデータや経験を蓄積することが可能になりそうだ。
LMGT3クラスでは、直近のスパ6時間において2台のウラカン LMGT3 エボ2が優勝の可能性を示しており、ル・マンでもその再現が期待されている。60号車はトップを走行しながらも、最終盤に燃料切れにより3位。85号車もポールポジションからスタートし、赤旗が出るまではレースをリードした。