【ル・マン24時間2024】3台の「ポルシェ 963」がテストデイで合計196周を走行

ル・マン24時間レースでシーズン3勝目を狙うポルシェが公式テストデイでトップ2のタイムをマーク

6月9日に行われたル・マン24時間の公式テストデイに、ワークスカーも含めたポルシェ勢が走行を行った。
6月9日にル・マン24時間の公式テストデイが実施。3台のポルシェ 963が精力的にラップを重ね、トップ、2番手、4番手のタイムをマークしている。
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間レースの公式テストデイを終え、レースウイークに向けた準備を完了した。公式車検とパレード後に行われた、2回の走行セッション(合計6時間)において、3台のワークス963が、2671kmに相当する合計196周を周回している。

Porsche 963

6号車がテストデイでトップタイムを記録

6月9日に行われたル・マン24時間の公式テストデイに、ワークスカーも含めたポルシェ勢が走行を行った。
開幕戦カタール1812kmレースで、ポルシェにWEC復活勝利をもたらした、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの963 6号車が、テストデイにおいてトップタイムをマークした。

WECにおけるシーズンのハイライト、第4戦ル・マン24時間のレースウイークに先立って、6月9日に20℃をわずかに上回る気絶好のコンディションのもと、公式テストデイが実施された。

ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツとカスタマーチームは、このチャンスを最大限に活用。ワークスチームから参戦する3台のポルシェ 963は、ロングランで安定したラップを刻み、リザルトシートの1番手、2番手、4番手を占めた。

テストデイ全体の最速ラップは、963 6号車(ケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・バントール、デイン・キャメロン)が記録した3分26秒807だった。開幕戦でカタール1812kmレースに続き、ル・マン24時間で2勝目を狙う6号車のエストレは、次のように初走行を振り返った。

「963は1周目から夢のように走ってくれて、すぐに素晴らしいフィーリングになりました。テストデイでは、通常のセットアップ作業をさらに進めることができたと考えています。2回目のセッションでは、遅いトラフィックもなく、2周もクリアラップが取れました。昨年と比べると、間違いなくいいポジションにいると断言できます」

IMSAを戦う963が3台目として登場

6月9日に行われたル・マン24時間の公式テストデイに、ワークスカーも含めたポルシェ勢が走行を行った。
ル・マン24時間レースには、WECをレギュラーで戦う2台に加えて、新たにIMSAに参戦するポルシェ 963が4号車として加わった。

今回のル・マン24時間に、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは3台目となる963の4号車を投入。マシュー・ジャミネ、フェリペ・ナスル、ニック・タンディ、デイン・キャメロンがドライブし、テストデイでは2番手となる3分27秒142をマークした。

また、レギュラー参戦する5号車(マット・キャンベル、ミカエル・クリステンセン、フレデリック・マコヴィッキィ、デイン・キャメロン)も、3分27秒773を記録し、4番手に入っている。

ポルシェのファクトリー・レーシング・LMDh担当ディレクターを務めるウルス・クラトレは、公式テストデイを終えて次のようにコメントした。

「まずは何よりも、マシンとすべての装備を完璧に準備してくれたチーム全員に心から感謝します。3台目のポルシェ 963とクルーの何名かはアメリカから直接、ここサルト・サーキットに入りました」

「4号車の準備は素晴らしく、すぐにWECのレギュラー2台と同じ高いレベルに達しました。スピードと信頼性を見せることができたと感じています。私たちは計画的にやるべきことをチェックし、5号車がパンクしたほかは、カスタマーチームも含めて大きな問題はありませんでした」

第4戦ル・マン24時間の公開車検と恒例のパレードに、「ランボルギーニ SC63」とワークスドライバーが登場した。

厳しいWECデビューシーズンを戦うランボルギーニがル・マン24時間で2台目の「SC63」を投入

6月8日、世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間レースの公開車検と恒例のパレードが、ル・マン市内のリパブリック広場で行われ、ランボルギーニ・アイアン・リンクスから2台のLMDhプロトタイプレーシングカー「ランボルギーニ SC63」が登場した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…