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Porsche 963
6号車がテストデイでトップタイムを記録
WECにおけるシーズンのハイライト、第4戦ル・マン24時間のレースウイークに先立って、6月9日に20℃をわずかに上回る気絶好のコンディションのもと、公式テストデイが実施された。
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツとカスタマーチームは、このチャンスを最大限に活用。ワークスチームから参戦する3台のポルシェ 963は、ロングランで安定したラップを刻み、リザルトシートの1番手、2番手、4番手を占めた。
テストデイ全体の最速ラップは、963 6号車(ケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・バントール、デイン・キャメロン)が記録した3分26秒807だった。開幕戦でカタール1812kmレースに続き、ル・マン24時間で2勝目を狙う6号車のエストレは、次のように初走行を振り返った。
「963は1周目から夢のように走ってくれて、すぐに素晴らしいフィーリングになりました。テストデイでは、通常のセットアップ作業をさらに進めることができたと考えています。2回目のセッションでは、遅いトラフィックもなく、2周もクリアラップが取れました。昨年と比べると、間違いなくいいポジションにいると断言できます」
IMSAを戦う963が3台目として登場
今回のル・マン24時間に、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは3台目となる963の4号車を投入。マシュー・ジャミネ、フェリペ・ナスル、ニック・タンディ、デイン・キャメロンがドライブし、テストデイでは2番手となる3分27秒142をマークした。
また、レギュラー参戦する5号車(マット・キャンベル、ミカエル・クリステンセン、フレデリック・マコヴィッキィ、デイン・キャメロン)も、3分27秒773を記録し、4番手に入っている。
ポルシェのファクトリー・レーシング・LMDh担当ディレクターを務めるウルス・クラトレは、公式テストデイを終えて次のようにコメントした。
「まずは何よりも、マシンとすべての装備を完璧に準備してくれたチーム全員に心から感謝します。3台目のポルシェ 963とクルーの何名かはアメリカから直接、ここサルト・サーキットに入りました」
「4号車の準備は素晴らしく、すぐにWECのレギュラー2台と同じ高いレベルに達しました。スピードと信頼性を見せることができたと感じています。私たちは計画的にやるべきことをチェックし、5号車がパンクしたほかは、カスタマーチームも含めて大きな問題はありませんでした」