改良新型「BMW 2シリーズ グランクーペ」が2025年2月から欧州で販売開始

新デザインのキドニーグリルを採用した「BMW 2シリーズ グランクーペ」改良新型登場「エクステリアとインテリアを刷新」【動画】

「BMW 2シリーズ グランクーペ」改良新型の走行シーン。
「BMW 2シリーズ グランクーペ」がフェイスリフトを実施、内外装にアップデートを施し、装備の充実化を実現している。
BMWは、内外装や装備をアップデートした「2シリーズ グランクーペ」改良新型を発表した。ドライブトレインやサスペンションも刷新され、ドライビングプレジャーが大きく進化。BMWグループのライプツィヒ工場で生産され、2025年3月から欧州での販売が開始される予定だ。

BMW M235 xDrive Gran Coupe

シャープな表情を得たフロントセクション

「BMW 2シリーズ グランクーペ」改良新型のエクステリア。
フロントセクションは、キドニーグリルのデザインをよりシャープなデザインに変更。表情が引き締まり、よりスポーティな印象を得ている。

2代目「BMW 2シリーズ グランクーペ」が、2020年のデビューから4年を経てフェイスリフトを実施した。表情豊かなフロントセクション、ダイナミックで伸びやかなシルエット、力強いリヤセクションは健在。今回の改良型ではグランクーペの特徴であるスポーティなエレガンスが、さらに磨きをかけられた。

BMWキドニーグリルは、縦と斜めのバーを組み合わせたシャープなデザインに変更。バンパーの大型エアインテークにより、低重心かつ路面に吸い付くような安定感のあるフロントセクションを実現した。標準装備のLEDヘッドライトは、デイタイム・ランニング・ライトとウインカー用縦型エレメントで構成。防眩低減マトリクスハイビーム、コーナリングライト機能、ブルーのアクセントを備えた「アダプティブLEDヘッドライト」はオプションとして選ぶことができる。キドニーグリルの輪郭照明を含む「BMWアイコニック・グロウ」、2025年3月から追加される予定だ。

サイドセクションは、ロングノーズ&ショートオーバーハング、なだらかに流れるルーフラインを経て、リヤへと絞り込まれたフォルムによって、アスリートのようなショルダー部を強調。エレガントに伸びたサイドウインドウ後方には、ホフマイスター・キンクに「2」の数字が控えめにエンボス加工された。

リヤセクションは、アグレッシブに切り込みが入ったフラットライト、さりげなく組み込まれたエキゾーストテールパイプにより、力強くモダンな外観を手にした。エクステリアカラーはソリッド2色とメタリック7色、「BMW Individual」仕上げ4色をラインナップ。コントラストの効いたハイグロスブラック・ルーフをチョイスすることもできる。

スポーティで先進的なインテリア

「BMW 2シリーズ グランクーペ」改良新型のインテリア。
「BMWカーブドディスプレイ」が配置されたコクピットは、新デザインのギヤシフトセレクターやシートが導入され、よりスポーティで先進的な室内空間を実現した。

新デザインが導入されたインテリアは、標準仕様がファブリック。オプションとして、インストゥルメントパネルにコントラストステッチを施したヴェガンザ/アルカンターラ仕様も用意された。ダイナミックなバックライト付きインテリアトリムは削り出しアルミニウム製となり、アスリートのような引き締まった雰囲気を演出する。

コクピットの中心には「BMWカーブドディスプレイ」を配置。新デザインのギヤシフトセレクターが、インテリアに先進的な雰囲気をもたらしている。新設計のシートは長距離走行における高い快適性を実現。オプションのスポーツシートはエコニア製となり、よりサポートを強化した「Mスポーツシート」、シートヒーターや電動調整機能、マッサージ機能を選ぶこともできる。

標準装備のスポーツステアリングホイールは、デザインを一新した「Mレザーステアリングホイール」に変更可能。このステアリングは「Mスポーツ・パッケージ」に含まれており、マニュアル操作が可能なシフトパドルも装備される。運転席と助手席間のインタラクション・エアバッグが標準装備となり、パッセンジャーの安全レベルが向上。リヤシートは4:2:4分割可倒式となっており、ラゲッジ容量は430Lが確保された。

4種類のパワーユニットをラインナップ

「BMW 2シリーズ グランクーペ」改良新型の走行シーン。
パワーユニットは、ガソリンを2種類、ディーゼルを2種類ラインナップ。トップモデルの「M235 xDrive グランクーペ」は最高出力304PSを発揮する2.0リッター直列4気筒Mツインパワーターボを搭載する。

トップモデルの「M235 xDrive グランクーペ」は、パフォーマンスを大幅に強化。最高出力304PS(221kW)、最大トルク400Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒Mツインパワーターボを搭載し、0-100km/h加速4.9秒という瞬足を誇る。サーキット走行に重点を置いたパフォーマンスを実現する「Mテクノロジー・パッケージ」は、軽量コンポーネント、19インチ鍛造M軽合金ホイール、Mコンパウンドブレーキシステムが含まれ、「M235 xDrive グランクーペ」に専用設定される。

「218d グランクーペ」は最高出力151PS、最大トルク360Nmの2.0リッター直列4気筒BMWツインパワーディーゼルターボ、「220d グランクーペ」は最高出力165PS、最大トルク400Nmの2.0リッター直列4気筒BMWツインパワーディーゼルターボを搭載。「220 グランクーペ」の1.5リッター直列4気筒BMWツインパワーガソリンターボは、最高出力157PS、最大トルク240Nmを発揮する。

すべてのモデルが7速DCT(ステップトロニック・トランスミッション)、「220d グランクーペ」と「220 グランクーペ」は、高効率48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられる。ボディとシャシーの結合部の剛性が強化されたことで、俊敏性、ステアリング精度、コーナリングのダイナミクスが向上を果たした。

「BMW 2シリーズ グランクーペ」改良新型を動画でチェック!

第2世代に進化したX2に速くも最強バージョンのX2 M35i xドライブが追加された。その走りの質感をレポートしよう。

現代のホットハッチ「BMW X2 M35 i xドライブ」に試乗して時代の移り変わりに衝撃を受けた

第2世代に進化を果たしたクーペSUV「BMW X2」に最強バージョンが追加された。317PS/400Nmのアウトプットを誇る2.0リッター直4ターボを搭載し、AWDを採用するホットクーペSUVだ。洗練さと獰猛さを併せ持つX2 M35iの走りを堪能してきた。(GENROQ 2024年10月号より転載・再構成)

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…