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BMW M235 xDrive Gran Coupe
シャープな表情を得たフロントセクション
2代目「BMW 2シリーズ グランクーペ」が、2020年のデビューから4年を経てフェイスリフトを実施した。表情豊かなフロントセクション、ダイナミックで伸びやかなシルエット、力強いリヤセクションは健在。今回の改良型ではグランクーペの特徴であるスポーティなエレガンスが、さらに磨きをかけられた。
BMWキドニーグリルは、縦と斜めのバーを組み合わせたシャープなデザインに変更。バンパーの大型エアインテークにより、低重心かつ路面に吸い付くような安定感のあるフロントセクションを実現した。標準装備のLEDヘッドライトは、デイタイム・ランニング・ライトとウインカー用縦型エレメントで構成。防眩低減マトリクスハイビーム、コーナリングライト機能、ブルーのアクセントを備えた「アダプティブLEDヘッドライト」はオプションとして選ぶことができる。キドニーグリルの輪郭照明を含む「BMWアイコニック・グロウ」、2025年3月から追加される予定だ。
サイドセクションは、ロングノーズ&ショートオーバーハング、なだらかに流れるルーフラインを経て、リヤへと絞り込まれたフォルムによって、アスリートのようなショルダー部を強調。エレガントに伸びたサイドウインドウ後方には、ホフマイスター・キンクに「2」の数字が控えめにエンボス加工された。
リヤセクションは、アグレッシブに切り込みが入ったフラットライト、さりげなく組み込まれたエキゾーストテールパイプにより、力強くモダンな外観を手にした。エクステリアカラーはソリッド2色とメタリック7色、「BMW Individual」仕上げ4色をラインナップ。コントラストの効いたハイグロスブラック・ルーフをチョイスすることもできる。
スポーティで先進的なインテリア
新デザインが導入されたインテリアは、標準仕様がファブリック。オプションとして、インストゥルメントパネルにコントラストステッチを施したヴェガンザ/アルカンターラ仕様も用意された。ダイナミックなバックライト付きインテリアトリムは削り出しアルミニウム製となり、アスリートのような引き締まった雰囲気を演出する。
コクピットの中心には「BMWカーブドディスプレイ」を配置。新デザインのギヤシフトセレクターが、インテリアに先進的な雰囲気をもたらしている。新設計のシートは長距離走行における高い快適性を実現。オプションのスポーツシートはエコニア製となり、よりサポートを強化した「Mスポーツシート」、シートヒーターや電動調整機能、マッサージ機能を選ぶこともできる。
標準装備のスポーツステアリングホイールは、デザインを一新した「Mレザーステアリングホイール」に変更可能。このステアリングは「Mスポーツ・パッケージ」に含まれており、マニュアル操作が可能なシフトパドルも装備される。運転席と助手席間のインタラクション・エアバッグが標準装備となり、パッセンジャーの安全レベルが向上。リヤシートは4:2:4分割可倒式となっており、ラゲッジ容量は430Lが確保された。
4種類のパワーユニットをラインナップ
トップモデルの「M235 xDrive グランクーペ」は、パフォーマンスを大幅に強化。最高出力304PS(221kW)、最大トルク400Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒Mツインパワーターボを搭載し、0-100km/h加速4.9秒という瞬足を誇る。サーキット走行に重点を置いたパフォーマンスを実現する「Mテクノロジー・パッケージ」は、軽量コンポーネント、19インチ鍛造M軽合金ホイール、Mコンパウンドブレーキシステムが含まれ、「M235 xDrive グランクーペ」に専用設定される。
「218d グランクーペ」は最高出力151PS、最大トルク360Nmの2.0リッター直列4気筒BMWツインパワーディーゼルターボ、「220d グランクーペ」は最高出力165PS、最大トルク400Nmの2.0リッター直列4気筒BMWツインパワーディーゼルターボを搭載。「220 グランクーペ」の1.5リッター直列4気筒BMWツインパワーガソリンターボは、最高出力157PS、最大トルク240Nmを発揮する。
すべてのモデルが7速DCT(ステップトロニック・トランスミッション)、「220d グランクーペ」と「220 グランクーペ」は、高効率48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられる。ボディとシャシーの結合部の剛性が強化されたことで、俊敏性、ステアリング精度、コーナリングのダイナミクスが向上を果たした。