市販化に向けて開発続く「カラム スカイ」のインテリアが完成

イアン・カラムが手がけたフル電動オフローダー「カラム スカイ」の絢爛豪華なインテリアを初公開【動画】

フル電動2+2オフローダー「カラム スカイ」のエクステリア。
イアン・カラム率いる「カラム」は、フル電動2+2オフローダー「カラム スカイ」の市販化に向けた開発を続けている。今回、そのインテリアが初公開された。
フォードやジャガーでデザイナーとして活躍したイアン・カラムが立ち上げたデザインコンサルタント「カラム(CALLUM)」は、ハイパフォーマンスフル電動SUV「カラム スカイ」のインテリアを初公開した。2+2オフローダーのスカイは密閉型キャビンを備えており、インテリアには特注の「デコンストラクテッド・タータン」がデジタルプリントで施されている。

CALLUM SKYE

実用性とラグジュアリーが融合した室内

フル電動2+2オフローダー「カラム スカイ」のインテリア。
多くのライバルが存在するフル電動SUVと明確に差別化された「カラム スカイ」のインテリア。シンプルながらも、贅沢なマテリアルを採用したことでラグジュアリーな室内が完成した。

英国ワーウィックを拠点に、2019年7月に立ち上げられたカラムは、デザイン、3Dモデリング、車両全体のエンジニアリング、開発とホモロゲーションテスト、機械加工、トリム・サービスなど最新技術を駆使したサービスを展開。今回カラムは独自開発した全輪駆動・フル電動オフローダー「カラム スカイ」のラグジュアリーなインテリアを公開した。

カラム スカイの2+2キャビンは、同カテゴリーのライバルに対して明確な差別化が図られた。タフで洗練さを極めたエクステリアに組み合わせられたインテリアは、厳選された高級マテリアルと仕上げが施され、実用性とラグジュアリーが完璧にバランスしている。カラムのデザイン責任者を務めるアレック・ジョーンズは、カラム スカイのインテリアデザインについて次のように説明を加えた。

「カラム スカイはタフなエクステリアを持ちながら、インテリアも入念にデザインされ、あらゆるタッチポイントにおいて繊細かつプレミアムな空間が演出されています」

「巧みなデザインによって、インテリアはシンプルながらも、単純化されていません。コンパクトなキャビンの中にありながら、軽快で風通しがよく、洗練された雰囲気を醸し出しています相反する要素を注意深くバランスさせ、人々が理解し楽しめるエクステリアと組み合わせたことにあります」

カラム初の市販フル電動オフローダー

フル電動2+2オフローダー「カラム スカイ」のエクステリア。
2024年5月にワールドプレミアされたフル電動SUV「カラム スカイ」は、カラム初の市販モデルとしてデザインされた。

2024年5月にワールドプレミアされたカラム スカイは、ゼロからカラムにおいて設計とデザインが行われた。カラムとしては、初の自社ブランド向け市販自動車デザインとなる。バギーを思わせる洗練されたスタイルを持ち、オンロードやオフロードを問わずに爽快なドライビング体験を提供できるよう開発されている。

容量42kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は170マイル(273 km)を計画。全長4047mm、全幅1900mm、重量はわずか1150kgに抑えられ、0-60mph加速は4秒以下というスポーツカー並みのパフォーマンスを発揮する。

主にオンロードで使用するカスタマー向けの「ダイナミック(dynamic)」仕様、よりハードな地形やオフロード向けの「ケイパブル(capable)」仕様をラインナップ。耐久性に優れたインテリアを特徴とするキャパブルは、2025年に公開される予定だ。価格は8万〜11万ポンドとなっている。

今回公開された仕様は、カラムのシグネチャーカラーの「ビタミンC・オレンジ」で仕上げられ、アクセントループ、ドアサラウンドは、対照的なサテン・ガンメタル・グレーとが組み合わせられた。

ホワイトにビタミンC・オレンジの組み合わせ

フル電動2+2オフローダー「カラム スカイ」のインテリア。
インテリアはベースカラーにアークティック・パールホワイトのレザースポーツシートに、ビタミンC・オレンジのコントラストが加えられた。

インテリアは、前席にセミアニリン仕上げのしなやかで豪華な、アークティック・パールホワイトのブリッジ・オブ・ウィアー製レザースポーツシートを装備。鮮やかなホワイトレザーは、ビタミンC・オレンジのコントラストアクセントが加えられた。ドアとグローブコンパートメントのレザー・プルストラップ、ステアリングホイール、シートにも同じ色調のツインステッチが施されている。

さらに鮮やかさを加えるため、ドアカード、センターコンソール、グローブボックスのレザーには、カラムのシグネチャーである「デコンストラクテッド・タータン(Deconstructed tartan)」がデジタルプリントされ、ここにもビタミンCのハイライトステッチが入れられた。

豪奢なインテリアは、カラムのワーウィック工場内にあるブリッジ・オブ・ウィアー・アドバンスド・デザイン・スタジオの熟練職人によって、手作業でトリミングされる。

「カラム スカイ」を動画でチェック!

1993年のバーミンガム・ショーで登場した「DB7」。

イアン・カラムの手になる後のアストンデザインの基本形「DB7」【アストンマーティンアーカイブ】

1987年7月、フォードが75%の株式を取得し、その傘下となったアストンマーティン。そこで、新世代アストンマーティンとして開発されたのが「DP1999」、すなわち1993年のバーミンガム・ショーで登場した「DB7」である。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…