2024年モータージャーナリストが買ったものとは?「西川淳編」(前編)

「健康と若さを取り戻す秘密兵器と味わい深いクルマを買いました」【2024年に買った逸品】

集結した46カブ。
集結した46カブ。
2024年が終わり2025年を迎えた。自動車業界も振り返れば激動の1年だったが、我々の生活は日々粛々と進んでいる。そんな中で自動車メディアに住むものが2024年に買ってよかったものを振り返るコラム。モータージャーナリスト西川淳は何を買ったのか?

「西川淳の秘密兵器」とは?

アルファネス2
アルファネス2

あらためて「今年買ったものは?」と尋ねられて、思い出そうとしても全然浮かんでこない。要するに記憶に残るような買い物を最近はしていない気がする。物欲がかなり失せているのかもしれない。そりゃ消費も冷えたままになるわね。よう飲んで、よう食べたとは思うけれど。

それと今年もずいぶんとクルマで走り回った。ガソリン代と高速代は足してコンスタントに月30万円以上だ。要するに飲み食い移動に使いすぎて、モノを買う余裕がなかっただけ、かも知れぬ。

というわけで、身の回りの品々で特に報告したいようなモノはなく、いつもと同じ実用もしくは日常の品を買い換えたり買い足したりして、いつもと同じ雑誌を買い、気になった本を買っている(電子書籍で買うことが多くなった)というわけだ。

そんななかでも金額を問わず自分にとって“大きな出会い”になった品物が2つある。ひとつめは「西川淳の秘密兵器」としてディープな話題となった“アルファネス2”だ。簡単にいうと脳波を若者のような状態にチューニングすることで自律神経を整える次世代スポーツネックレス。それだけ聞くとかなり胡散臭いけれども、(既存の商品と違って)科学的なエビデンスも揃いつつある優れもの。

大陸を跨いだ長距離移動でびくともしない体調

アルファネス2
アルファネス2

私は“アルファネス2”と5月に出会ったおかげで、それ以降、きつい肩こりや腰痛に悩まされることなく、視界はクリアになり(視力もわずかに上がった)、睡眠クオリティも充実→目覚めもすっきり、大陸を跨いだ長距離移動(6週連続で欧州出張、なんていう無謀なスケジュールも!)を続けてもびくともしない体調を手に入れた(念のために言っておきますが、あくまでも装着した筆者本人の感想で、決して効能をアピールするものではありません)。

ここで特許技術にもなったアルファネス2の理論や理屈を語り始めるとかなり専門的で退屈な話になってしまうので、興味のある方は製造・発売元で青森県のクルマ大好き発明家堀内雅哉が興したクロスウェイブ株式会社の公式ホームページをぜひご覧いただきたい。ただし、値段が高い!33万円〜だ。マッサージ代だと思えば1年で元が取れるとはいえ……。良い物だというのに気軽に勧められないところが玉に瑕。

略してシロカブ

謎の組織「しろかぶ会」とは……?
謎の組織「しろかぶ会」とは……?

2つ目はクルマ。「BMW 330 Ciカブリオレ(E46)」だ。実は自身3台目となる46カブリで、仕様はずっと探していた前期型の非Mスポ、色はゴールドだ。距離も少なく3.7万km。もちろん程度極上。京都のレセンスというクルマ好きの車屋さんで見つけた。

でもなぜ3台も乗り継ぐことになったのか。その背景にはとある“秘密クラブ”の存在があった。それは“しろかぶ”という「E46カブリオレ」(略してシロカブ)だけのメンバークラブのこと。今やメンバー数は36人(退会者を含め通算41台)を数えるに至っている。これまたクルマ界ではディープな話題となった。

この会の面白いところは「46カブリが大好き!」というだけでは決して入会できないこと。例えばすでに46カブリが好きで所有し何年も乗っている、という人は基本的に加入できない。参加するために買った、でないといけないのだ。46カブリも好きだけれど、それ以上にこの会の活動に参加したいという“熱”が必要だ、というわけ。入会の意思表示をし、46カブリの購入を決意したうえで、既メンバーからの紹介でツーリングなどにお試し参加、メンバーから認められて晴れて会員になれる。面倒くさいけれど(笑)。

その実態はまるで秘密クラブ

E46型「BMW 3シリーズ カブリオレ」
E46型「BMW 3シリーズ カブリオレ」

じゃ「メンバーになると何が面白いの? それがわからないと熱の持ちようもないよ」と思われることだろう。けれども“それは秘密です”というほかない。同じカタチのクルマを連ねて公然とツーリング活動はしているけれど、その実態はまるで秘密クラブ、ナゾ。それが面白い(とはいえ決して怪しいクラブではない)。凄腕の(?)喫茶店ウェイターから有名な漫画家の先生、さらには大社長まで濃ゆいメンバーが揃っているとだけ言っておこう。

要するに既メンバーの知り合いがいて、その実態を知った人でなければ“入ろうと思えない”クラブ、というわけで、そんな会と筆者の46カブリとの関係はというと、これがまた奇縁なのであった。(長いので続く)

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西川 淳 近影

西川 淳