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Ferrari 150 LM
フィオラーノの歴史を貴重な映像と資料で紹介
フィオラーノ・サーキット50周年を記念して、マラネッロのムゼオ・フェラーリではフェラーリと歩みを共にしてきたサーキットの歴史と現在を紹介する特別企画展を開催する。
今回の展示は、マラネッロ市が主催するイベント「ノッテ・ロッサ(Notte Rossa)」の一環として、フェラーリ・ファンに向けて企画。エンツォ・フェラーリの遺志を継いで1972年にオープンしたフィオラーノ・サーキットの50年の歩みを、貴重な記録映像と資料、実車展示により紹介する。
ローマ法王が乗車したモンディアルを公開
会場にはフィオラーノ・サーキットにとって特別な意味を持つ2台のマシン「フェラーリ 3.2 モンディアル カブリオレ」と「フェラーリ 150 LM」が展示される。
フェラーリ 3.2 モンディアル カブリオレは、1988年にローマ法王ヨハネ・パウロ2世がマラネッロを訪問した際に乗った車両。この時、ローマ法王はエンツォ・フェラーリと会談し、フィオラーノ・サーキットで行われた記念イベントに出席した。さらに、エンツォの息子ピエロ・フェラーリが運転するフェラーリ 3.2 モンディアル カブリオレで、コースを数周している。
2014年製フェラーリ 150 LMは、テストトラックとしてのフィオラーノを象徴するモデルとして展示。これまでフィオラーノでは膨大な開発テストが極秘で行われてきた。この150 LMはラ フェラーリをベースに、各種コンポーネントやエアロダイナミクスの進化を目指して、様々な新規パーツのテストベッドとして活用されてきた。
ギネスに認定された75周年ライティングショー
フェラーリ創業75周年を記念して、フィオラーノ・サーキットで2022年6月15日に行われたライティングショーの映像も公開されている。この日、フィオラーノ・サーキットは、17万2000個のLED照明、103万9280個のLEDポイント、全長89kmにも及ぶダイナミックなLEDストリングが設置され、荘厳な光のショーが展開された。
光の総面積は1億1295万827平米にも達し、「世界最大のイルミネーションで装飾されたサーキット」としてギネス世界記録認定もされている。今回、会場ではライティングショーに加えて、当日のメイキング映像も公開される。