ラディカル、ヘイローをイメージした頭部保護デバイスを開発

公道を走れるレーシングカー、ラディカル SR10に頭部保護デバイス「コクピット・セーフティ・ストラクチャー」を新たに開発

新開発の「コクピット・セーフティ・ストラクチャー」を装着したラディカル SR10
新開発の「コクピット・セーフティ・ストラクチャー」を装着したラディカル SR10。
ラディカル・モータースポーツ(Radical Motorsport)は、同社が展開するトラックカーの「SR10」と「SR3 XX」に装着が可能な、新開発「コクピット・セーフティ・ストラクチャー(Cockpit Safety Structure)」を開発。コクピット・セーフティ・ストラクチャーは、2022年7月から新車オーダー時に有償オプションとしてオーダーがスタートする。

Radical SR10

求められるドライバーの頭部安全性

新開発の「コックピット・セーフティ・ストラクチャー」を装着したラディカル SR10。
ラディカル・モータースポーツは、フォーミュラカーでは一般的となった「ヘイロー」からインスパイアを受けた、頭部保護デバイス「コクピット・セーフティ・ストラクチャー」を新たに開発した。

英国ケンブリッジシャー州を拠点とするラディカル・モータースポーツは、現在販売されている「SR10」と「SR3 XX」に、F1などでお馴染みの頭部保護デバイス「ヘイロー」をイメージした、新開発の「コクピット・セーフティ・ストラクチャー」をオーダーオプションとして追加した。

近年、ジェントルマンレースの隆盛に伴い、世界各国で開催されている様々なレースで重篤なアクシデントが多発。カスタマーの安全を確保するため、ラディカル・モータースポーツのエンジニアはコクピット周辺の安全性を高めた。

より空力を意識した新形状に進化

新開発の「コックピット・セーフティ・ストラクチャー」を装着したラディカル SR10。
SR10とSR3 XXの2022年モデル発表時点で、「ヘイロー」型の頭部保護デバイスは設定されていたが、今回軽量化や空力を意識した新形状を採用。新たに「コクピット・セーフティ・ストラクチャー」として、オプションに加えられた。

今回発表されたコクピット・セーフティ・ストラクチャーは、ドライバーの安全性を高めることを目的に開発。ラディカルが誇る高いハンドリング性能を維持したまま、空気抵抗を最小限に抑える設計が採用された。素材はT45高強度ステンレス合金を使用しており、重量増加を最小限に抑えながらも、強度を最大限に高めている。

ラディカル・モータースポーツのグループ・セールス&マーケティング担当ディレクターのダン・レッドパスは、今回の安全性強化について、次のように説明する。

「SR3 XXとSR10は、モータースポーツで培われた技術からインスピレーションを得て開発されたマシンです。私たちは常にお客様の安全を第一に考えています。英国最大のレーシングカーメーカーとして、モータースポーツの醍醐味を損なうことなく、頭部の安全性を向上させるオプションを提供できることをあらためて嬉しく思います」

コクピット・セーフティ・ストラクチャーは、SR3 XX及びSR10、左ハンドル/センターハンドル/右ハンドルの全モデルに装着可能。2022年7月以降に生産されるモデルであれば、製造時にコクピット・セーフティ・ストラクチャーをオーダーしていない場合でも後付けできる。

装着用ブラケットと説明書を含む「フィッティング・キット」も提供され、ラディカル・モータースポーツの正規販売店を通じて、近日中に販売が開始される予定だ。なお2022年7月以前の車種への後付けに関しては、現在調査中とのこと。

頭部保護デバイス「ヘイロー」を初採用、ラディカル 「SR10」と「SR3 XX」の2022年モデルがデビュー

最速のトラックカー「ラディカル」から 、SR10とSR3 XXの2022年モデルがデビュー

「公道走行可能なフォーミュラカー」の生産で知られるラディカル・スポーツカーズ(Radical Sportscars)は、トラックカー「SR10」と「SR3 XX」に改良を施した2022年仕様を発表した。今回、オプションで頭部保護「ヘイロー(HALO)・セーフティ・デバイス」を装着するとともに、安全性とドライバー重視の開発アップグレードが行われている。

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2022年5月25日、ラディカル・スポーツカーズは創業25周年を記念し、ブランド名を「ラディカル・モータースポーツ(Radical Motorsport)」へと変更すると発表した。これに合わせて、新たなブランドロゴ、完全に刷新された様々な公式グッズも公開されている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…