アウディQ4 e-tronが同社EVラインナップ中、最長となる一充電走行距離576kmで認証を取得

「航続距離を伸ばして、急速充電器も増やして・・・」アウディのBEVへの積極的な取り組み

アウディのBEVブランド、e-tronで初のプレミアムコンパクトSUV、アウディQ4 e-tron/Q4スポーツバックe-tron。
アウディのBEVブランド、e-tronで初のプレミアムコンパクトSUV、アウディQ4 e-tron/Q4スポーツバックe-tron。
アウディジャパンは、今年1月に発表したアウディQ4 e-tronおよびQ4スポーツバックe-tronの一充電走行距離が、同社ラインナップ中で最長となる576km(WLTCモード)で国土交通省認証取得したことを明らかにした。続々登場するBEVだがいよいよ実用的な航続距離を実現しつつある。

Q4 e-tron/Q4スポーツバックe-tronの航続距離が576kmで認証

アウディQ4 e-tron/Q4スポーツバックe-tronは、世界的に人気の衰えないコンパクトSUVセグメントに導入する戦略的モデルである。
アウディQ4 e-tron/Q4スポーツバックe-tronは、世界的に人気の衰えないコンパクトSUVセグメントに導入する戦略的モデルである。

アウディQ4 e-tron/Q4スポーツバックe-tron(最高出力150kW、最大トルク310Nm、車両本体価格599万円〜)は、アウディのBEVブランド、e-tronで初のプレミアムコンパクトSUVだ。今回国土交通省の認証を取得した走行距離576kmは、トヨタ・スバルの協業で生まれたbZ4X(559km)・ソルテラ(567km)を上回る。ちなみにバッテリー容量は82kWhだ(bZ4Z&ソルテラは71.4kWh)。

電動化を積極的に推し進めるアウディジャパンは2024年までに15車種以上の電気自動車の導入を予定している。現在日本市場ではe-tron/e-tronスポーツバック、e-tron S/e-tron Sスポーツバック、e-tron GT/RS e-tron GTがラインナップされるが、Q4 e-tron/Q4スポーツバックe-tronは7〜8番目のモデルとなる。世界的に人気の衰えないコンパクトSUVセグメントに導入する戦略的モデルであり、日本市場におけるアウディの電動化戦略において重要な役割を担うだろう。発売は今秋を予定している。

急速充電器を全国100ヵ所以上に

アウディQ4 e-tron/Q4スポーツバックe-tronは、急速充電はCHAdeMOに対応している。
アウディQ4 e-tron/Q4スポーツバックe-tronは、急速充電はCHAdeMOに対応している。

また、電気自動車の充電環境を拡充するべく、急速充電器の導入も積極的だ。2022年度は、全国のアウディディーラーに52基の150kW急速充電器の設置を予定している。さらに日本国内での急速充電器のネットワーク拡充するべく、ポルシェジャパンと業務提携し「プレミアムチャージングアライアンス」事業をスタート。これにより現在アウディジャパンが設置を進める150kW急速充電器と52基と、ポルシェジャパンが展開するポルシェターボチャージャー50基の合計102基が稼働予定だ。現在2022年秋以降の利用開始を目指しているという。アウディとポルシェがBEVオーナーとなるべきかどうか迷っているカスタマーの背中を押してくれる。

BEVスペシャリストの育成も進める

ポルシェとの業務提携で進めるプレミアムチャージングアライアンスは2022年秋スタート予定だ。
ポルシェとの業務提携で進めるプレミアムチャージングアライアンスは2022年秋スタート予定だ。

さらに電気自動車の購入を検討されるカスタマーに対する提案力向上するべく「e-tron資格認定制度」の運用を開始しているという。全国アウディe-tron店すべての新車セールススタッフを対象として、プロダクトに関する深い知識、充電やインフラ、販売プロセスなど、電気自動車に関する様々なトレーニングを重ね、電動化戦略における強固な販売体制の構築をおこなうという。BEVを取り扱うプレミアムブランドとして、カスタマーが安心してe-tronを購入、所有できるようにサポート体制を強化していくという。

オーストリアン・アルプスにおいて、精力的にテストを続ける「アウディA6 e-tron」。

非公開: 【スクープ!】アウディA6 e-tron セダン、2022年末の発表に向けてオーストリアで走行テストを実施「スプリット型ヘッドランプが特徴的」

2021年の上海モーターショーでコンセプトカーとして公開された「アウディA6 e-tron」。そのテスト車両が、オーストリア・アルプスでブレーキテストを行った。A6 e-tronは2022年末の正式発表に向けて、開発が急ピッチで進められており、厳重なカモフラージュが施された状態で精力的に走行を繰り返していた。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…