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FIA WEC
トヨタがシーズン6勝目を獲得
6つのマニュファクチャラーによるハイパーカーによって争われた、2024年シーズンのWEC最終ラウンド「バーレーン8時間」。レースは、11月4日午後2時(現地時間)にドライコンディションで幕を開けた。
ポールポジションからスタートしたトヨタの8号車が順当に首位をキープする一方、逆転タイトルを目指すトヨタGR010 ハイブリッド 7号車は2番グリッドからスタートしながらも、1コーナー進入で後方のキャデラック2号車に追突されコースオフ。大きく順位を落とすこととなった。
首位を行くトヨタ8号車は安定した速さを見せ、フェラーリ 499Pの2台に対し大きなマージンを築いてみせる。スタートから1時間を前に、各車最初のピットストップへ。トヨタの7号車はフェラーリ50号車とポルシェ 963の38号車(イェ・イーフェイ/アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/ウィル・スティーブンス)をかわして、3番手へとポジションを戻している。
スタートから2時間の時点で、トヨタ7号車をドライブする小林可夢偉が、ファステストラップを更新するスピードを見せてフェラーリ51号車をパスし、2番手へとポジションアップ。2台のトヨタは後半のナイトランでも安定したペースでレースをリードする。
セーフティカーの出ない安定した展開となった8時間のレースにおいて、249周を走り切ったトヨタ8号車が、2位のトヨタ7号車に47秒516秒差をつけてトップフィニッシュ。8時間の長丁場ながらもトップ4台が同一周回という激戦を、トヨタが1-2フィニッシュで制した。3位にはフェラーリ50号車、4位にはポルシェ38号車が入っている。
復帰1年目のフェラーリが選手権2位
2023年シーズンから2台の499Pで耐久選手権のトップカテゴリーにワークス復帰を果たしたフェラーリは、50号車が3位表彰台を獲得。51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィ)も、6位でレースを走り切っている。
復帰初シーズン、フェラーリは第4戦ル・マン24時間レースで51号車が勝利。さらに6度の表彰台フィニッシュを決めたことで、マニュファクチャラーズ選手権においてトヨタに続く2位を獲得した。ドライバーズ選手権は、50号車をドライブしたフオコ、モリーナ、ニールセンが3位、51号車のグイディ、カラド、ジョヴィナッツィが4位でシーズンを終えている。
最終戦で表彰台フィニッシュを果たしたニールセンは次のように、決勝レースと長いシーズンを振り返った。
「ポルシェとの3番手争いはかなりハードでしたね。決して簡単ではなかったレースでしたが、私自身のドライビングには満足しています。優勝争いはできませんでしたが、499Pのパフォーマンスは素晴らしかったです」
「このようなビッグプロジェクトをゼロから立ち上げるのは簡単ではありません。改めて表彰台という素晴らしい結果でシーズンを終えられたことがとても嬉しいです。私たちはこの長い旅を経て、チーム全体が成長した実感を持っています。この素晴らしい旅を、来シーズンも続けられることを楽しみにしています」