扱いやすさ抜群の、BMW最小コンパクトSUV「BMW X1」【最新SUV 車種別解説】

BMW・SUVの中でも最小サイズのモデル「BMW X1」。後輪駆動から現行モデルは前輪駆動になり、開放感がさらに増しながら、運転しやすいコンパクトなボディ、利便性の高い室内空間、充実したオプション設定はファミリーカーとして秀逸だ。
REPORT:渡辺陽一郎(本文)/蔵田智洋(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:森脇亜紗紀

開放的なガラスルーフを装備 X3に匹敵する快適居住空間

BMWにはX1からX7まで、7車種のSUVが用意される。この中で最もコンパクトなモデルがX1だ。

エクステリア

ウェッジシェイプのスポーティなフォルムに大型キドニーグリル、個性的なテールランプとマフラーまわりのバンパーデザインなど、FFハッチバックスタイルをとりながらもBMWらしい個性にあふれている。最小回転半径は5.4m。

全長は4455mm、全幅は1820mmだから、カローラクロスと同程度。 最小回転半径も5.4mなので、混雑した街なかでも運転しやすい。

インストルメントパネル

質感の高いブラックレザーにシルバーのアクセントが効いたインパネ。スポーティなパドルシフト付きのMスポーツレザーステアリング、ブラックパネルのアナログメーター、10.25インチタッチパネル機能付の大型モニターを備える。

先代X1は後輪駆動だったが、現行型は前輪駆動に変更された。そのために車内は開放感を増している。前後席ともに広々していて、特に後席の頭上と足元の広さは、上級のX3に匹敵する。リヤゲートの角度を立てたこともあり、荷室容量にも余裕を得ている。実用的には、2シリーズ・アクティブツアラーのSUV版という印象も受ける。

居住性

エンジンと駆動方式は2種類が用意され、1.5l直列3気筒ガソリンターボにはFF、2.0lクリーンディーゼルターボには4WDを組み合わせる。ガソリンエンジンは運転感覚が馴染みやすく、ディーゼルは低回転域で3.5lの自然吸気ガソリンエンジンに相当する最大トルクを発生させる。ディーゼルは走りが力強く、高速道路を使った長距離ドライブにも適する。

うれしい装備

電動パノラマガラスルーフは後席頭上まで明るく開放的だ。電動チルト&スライド機構やコンフォート・オープン/クローズ機能など多機能だ。
オプションのスライディング・リヤ・シートは左右6対4分割で、それぞれ前後に130mmのスライドと6段階リクライニングすることができる。
ドライビング・パフォーマンス・コントロールは状況によって「SPORT」「ECO PRO」「COMFORT」と3つの走行モードの中から選べる。
月間登録台数    NO DATA
現行型発表     15年10月(一部仕様変更 21年4月)
WLTCモード燃費  15.3 km/l ※「xDrive18d」系 

ラゲッジルーム

前輪駆動のSUVとあって、操舵感はBMWとしては反応の仕方が穏やかだ。小さな舵角から進行方向がキッチリと変わるタイプではないが、正確性は高い。例えば高速道路上の落下物を避けるため、進路を少し変えるような操作も安心して行なえる。BMWの高品質、コンパクトなボディによる運転のしやすさ、ファミリーカーとして便利に使える居住性や積載性を高い水準で両立させた。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。
 
http://motorfan-newmodel.com/integration/141

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