日本での使い勝手抜群のAUDI最小個性派SUV「アウディQ2」【最新SUV 車種別解説】

個性的なスタイリングと11のボディカラーを揃え、比較的若年層をターゲットにした「アウディQ2」。コンパクトなボディサイズは日本の生活事情にマッチする。街乗りメインのユーザーにとっては、荷室の広さと取り回しの良さが魅力だ。
REPORT:河村康彦(本文)/工藤貴之(写真解説) PHOTO:平野 陽 MODEL:大須賀あみ

コンパクトで個性的な意匠 FF車でも踏破性は十二分

〝Q〞の文字で始まる車名が与えら れたアウディのSUVシリーズの中にあっても、比較的若年層のユーザーをターゲットに開発され、最もコンパクトなサイズと〝ポリゴン〞= 多角形のモチーフを多用した個性的 なスタイリングで、2016年にローンチされたのが『Q2』。〝Q〞の文字で始まる車名が与えられたアウディのSUVシリーズの中にあっても、比較的若年層のユーザーをターゲットに開発され、最もコンパクトなサイズと〝ポリゴン〞= 多角形のモチーフを多用した個性的なスタイリングで、2016年にローンチされたのが『Q2』。

エクステリア

全長 4.2mのコンパクトサイズで、パッケージングは“ちょっと車高の高いハッチバック”といった感覚。樹脂のパネルを組み合わせて車体色と変化をつけたDピラーが特徴的だ。最小回転半径は5.1m。

日本では21年5月に発売された現在のラインナップは、当初は1.0 lと1.4lというふたつだったパワーユニットを、同じターボ付きの直噴でありながら新開発された1.5lユニットへと一本化するなどして、大幅なリファインが施されたモデル。

インストルメントパネル

ジェットエンジンを模したエアコン吹き出し口が個性的。センターパネルは運転席側へ傾けることでナビ画面の視認性やエアコンの操作性を高めている。ただしナビはタッチパネルではなく、センターコンソールのコマンダーで操る。

〝クワトロ〞の名が与えられた4WDシャシーを得意とするアウディ車においてFF仕様のみの設定とされているのも、アウディQシリーズの中にあっては異例の展開と言える。

居住性

大柄なモデルも目立つ輸入SUVとしては、約4.2mの全長と1.8mを切った全幅は、5.1mという最小回転半径とともに日本での使い勝手の良さを裏付けるデータ。全高も1520〜1530mmと、パレット式立体駐車場への進入が可能であることを示している。

うれしい装備

床面は上下調整式で調整幅は約160mm。床下にはパンク修理キットなどが収まるが、スペースに余裕があるので床下収納として活用できる。
月間登録台数     NO DATA
現行型発表        17年4月(大幅改良 21年2月)
WLTCモード燃費   15.8km/l※「35 TFSI」系  

ラゲッジルーム

前述のように駆動方式がFFに限られるので、SUV=4WDという先入観をもつ人には物足りなさもあるかも知れないが、最低地上高は200mm以上確保されているので、深い轍路などの踏破性には優れているのも事実。シート高がやや高めで乗降性にも優れている点から、街乗りコミューターとしての適性も高い一台だ。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/141

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