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夏用タイヤと冬用タイヤで定期的にタイヤを使い分ようとすると、ホイールそのものも追加でもう1セット必要になってくる。
1セットのホイールでタイヤだけを入れ替えることもできるけれど、その都度ホイールからタイヤを脱着することは時としてタイヤ自体に負担を掛けることにもなる。また作業一つとっても、さすがにホイールからタイヤを外す工程はプロの手を借りる必要があり、1年に二度の交換工賃はユーザー的にも大きな負担になってしまうからだ。
腐食しにくい塗装モデルが市場標準!? 塩害にもしっかりと対応
だからこそ、夏冬できっちりタイヤを使い分ける本場の雪国では、タイヤ&ホイールセットで夏用・冬用を別々に用意するのが一般的だという。
ホイールをもう1セット購入することで初期投資こそ必要になるものの、ホイールにセット済のタイヤ履き換えはDIYでも十分可能であり、自分で行えば工賃も浮く。さらには使用期間をオンシーズンのみに留めることで、それぞれのタイヤのもちも長く取ることができる。通しで考えれば、それほどの費用負担ではないという考え方だ。
またそういう習慣を見越して、コストを抑えた社外ホイールが豊富に揃う状況にもあるという。とりわけ冬用のタイヤセットでは、融雪剤による腐食も気になるところだが、市販流通する製品の大半は、全面塗装で塩害にも対応しているといい、環境的にも不安はない。
よりカスタム嗜好の強いひとは、純正ホイールを冬用に回し、より気に入った社外ホイールを夏用に回すローテーションもよく見られるそうだ。
クルマに興味がないユーザーも思わず選ぶ今風デザインが人気
では、その社外ホイールはどう選ばれているのか。
現在の風潮として、マットブラックを始めとする暗めの色合いが多く見られる傾向にあるそうだ。ブラックポリッシュの流行に端を発するこのムーブメントは、SUV車の拡充でさらに広がり、軽自動車にオフローダーデザインを組み合わせるようなギャップも好まれているという。
もちろん、ドレスアップ嗜好もいまだ根強い人気を誇り、選択肢自体が広がっているとも言えそうだ。